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名探偵は推理しない 3

あらすじ

学園祭を直前に控えた青瑛学園の掲示板に、不可解な書き込みがされた。

No196 神无月神那 2011.11.27

「本年度の学園祭において、複数人の学生が死亡する」

事態を重くみた生徒会が、この事件を譲羽恋深と八ヶ岳理人の所属する
「犯研」へ依頼するが、殺人事件にしか興味のない恋深はこれを拒否!
『神无月神那』とは何なのか、二人は予言を止めることができるのか。
急展開を見せるサスペンスストーリー第3弾、ついに登場!

感想

名探偵は推理しないの3巻

発売日チェックから外れていてGA文庫を買いにいったら売ってたので
ついでに買った1冊・・・家に帰って公式見たら載ってた・・・
やっぱり1つのサイトだけで発売日チェックするとマイナーなレーベルは危険だな・・・

さて・・・今回もまた読み手を騙す仕掛けが・・・
ミスリードさせる仕掛けがありましたね・・・ええ、叙述トリックってやつが・・・

思いっきり騙されたよ!この野郎!

今回の事件も学園内で起きる。
それは『神月无神那』という名前で大学部の掲示板に書き込まれる
預言によるもので・・・それが事件の予告になっており
冒頭ではその預言によって・・・って感じに物語はスタート

さらに高等部の文化祭でも人が死ぬと預言され・・・
生徒会から直々に『犯研』に依頼が来る事になるんだけど・・・

まだ殺人が起きてないから捜査する気がない!

恋深が通常運用です・・・基本的に殺人にしか興味がないという
猟奇的な娘だからね・・・でも自他共に認める偽善者な主人公・理人は調べる事にして
さらに表紙の恋深以外のもう1人・・・今回登場の新キャラ、エレナ
恋深に対抗心を持って捜査を始めて・・・って感じ

ただし恋深の態度はちょっと変・・・って感じが最初からあって
事件そのものへの興味が薄い感じ・・・
さらに理人が深夜、自分の家の庭で立っていた男・・・恋深の兄である祟深から
恋深の力・・・直感で真相を当てるという特殊な力が『すでに起きてしまった事件』にしか
使用する事ができず・・・事前に事件を防ぐ・・・という事は無理だと話していたりする
シーンもあって・・・そうなのか?って疑いつつ読み進める感じになってる。

今回はマジでタイトルにのっとった感じで・・・恋深は・・・

名探偵は推理しない

って感じになってますね・・・ただしエレナは占いでなんでもわかる・・・って感じで
まるで恋深のような力を持っている感じだけど実際は観察力によるもの・・・
彼女こそがまさに・・・

正統派の名探偵

って感じで推理したり『神月无神那』が事件の預言と一緒に書き込まれる暗号を
ガンガン解いたりして・・・探偵だった・・・マジ探偵だった・・・
でもこの娘・・・素直すぎてちょっと残念・・・すぐ騙されるし・・・
でも素直でひねくれていないから思わずその優しさに理人が告ったのも仕方ないな・・・

なにせ身近な女性陣が結構コアな人達ばかりだから・・・
恋深にしても後輩のにしても、今まで何回か登場してるほかの女性キャラ
さらには今回登場の生徒会の会長・副会長・会計の3人の女子も
この街で権力を持つ御三家の娘でそれぞれキャラが濃かったですしね

この御三家・・・本家と分家2つで構成されていて
それぞれがそこの娘・・・って関係で幼馴染でもあるみたい。

エレナはこの人たちから見れば大分マシ・・・まぁも一般人ですけど
理人は諸事情で彼女が苦手ですしね・・・

ただ事件はかなり・・・おかしな展開

1つ目の事件はエレナが暗号を解いて事件を事前に防ぎ
さらに犯人を・・・会長を示して彼女は副会長によって拘束
会長自身も犯行を自供・・・ただし彼女は預言を実現させようと行動しただけ

2つ目の事件もエレナが暗号を解き・・・状況からが疑われたけど
それはない・・・と理人が考え・・・その結果、生徒会員のある生徒を犯人と示し
やっぱり彼女も自供・・・でもあくまで実行しただけ

3つ目の事件はエレナでも暗号が解けなかったけど・・・犯人の居場所を推測
さらに理人の方は恋深が偶然から暗号の解読法を得て解読
それによって事件を防ぎ・・・やっぱり犯人は捕まって・・・
でもあくまで預言を実行しただけ・・・

うーん・・・全然わからん・・・

『神月无神那』に繋がるものはでてこず・・・
ここでようやく恋深は今回の真相を・・・『神月无神那』の預言そのものが
生徒会が学園祭そのものを使った芝居であり・・・事件も全て殺人にはならず
それを誰が解決するのか・・・という大学部限定の賭け事であり
高等部、中等部には後から説明される・・・って感じのイベントだったという事に。

『神月无神那』も大学で研究して作られたウェブボット
情報を収集してその結果、色々な予測を導き出すというプログラムであり
作られてからずっと大学部の掲示板で情報を収集して預言らしきものを書き込む
暴走したプログラムであると会長からあからされる事に・・・

ええー・・・それは・・・ちょっとないわー

でも3つ目の事件では予想外の・・・事故が起こる場所に突っ込んできた
大学部の栢山が実際に事故が起きて巻き込まれ、
彼を助ける為に理人が腕を骨折する事に。

私の”道具”を傷つけた事が気に食わない

という事でここから恋深が本格始動します。
生徒会とは関わりのない『神月无神那』の預言の書き込み

そして冒頭の預言の事故で被害にあったのは死んだ教授と
運転していたけど助かった栢山と判明

そして今回の預言も栢山を指し示すものとして彼が狙われていると結論付けられ
生徒会が彼の護衛・・・恋深理人は人間としての『神月无神那』の情報を・・・
御三家の分家の養女として引き取られた予知能力じみた力を持った銀髪の少女
という情報は先にあったので分家の・・・生徒会のメンバーに聞くけどいないと言われる事に。

『神月无神那』は自分の研究を引き受けた周防という教授が
冒頭で死んだ教授と栢山の誹謗中傷のせいで自分を家に戻し・・・そして自殺した事を知って
って感じが理人恋深よりも先に読者に提示されているんですが・・・
これが今回の作品そのものにあったトリック・・・読者を騙す為のもの

しかも生徒会のメンバーがそれぞれ怪しい行動をとっているのがなんとも・・・って感じ

1人は・・・周防の妹を名乗って彼の研究室へ入り『神月无神那』の記録を隠蔽
1人は・・・彼女の存在そのものが読者をミスリードさせるという反則的な存在

実際に『神月无神那』を守る為に残りの二人が全力で彼女の存在が知られないように
行動していてさらに彼女たち3人の役割と家柄・・・そして親しさ・・・
それれが何重にも重なって・・・読者に気付かれないようになってましたね・・・

途中でこの娘が・・・と思ったらその彼女の持つ記録から別の相手が浮かび・・・
オゥ!?こっちか・・・彼女を庇ってるんだな・・・と思ったら
実は違いましたー・・・っていう・・・なんともややこしいもの・・・

ミステリ好きなので結構色々読んでいて、このトリック自体は知っていたのに
読んでいてまったくそれに思いつかなかったのが悔しいくらいでした。
いや、最初の時点で疑っても・・・絶対に読んでる途中でどこかの
ミスリードに嵌っていたでしょうけどね・・・こういうのがあるから
ミステリ小説は読んでいて楽しいわけですが・・・それでもちょっと悔しい・・・

トリックについては・・・今回は触れない事にします・・・
ぶっちゃけ読んで体験して欲しいので。

最終的に犯人は理人恋深に正体を見破られるも栢山を炎によって殺害
逃げ出した犯人を覆うとするも、残りの御三家の二人が彼女を庇い
結局・・・逃げられてしまう事に・・・

この作品・・・結構犯人が逃げるよね・・・しかも捕まらない・・・
犯人はかつては自分が恋深や一度だけ会った事があり、異常中の異常と称した祟深
同じような力を持った『同類』だった。

だけど周防との暮らしの中で力を徐々に失っていって・・・今は髪の色も違う
なんか・・・こう聞くと『別の何か』って感じがしますね・・・
人と関わって心を許すと人になってしまう・・・って感じが・・・

ただこの時も理人恋深を守って怪我を負い、さらに火達磨にされた栢山をも
素手で炎を消してでも助けようと行動して・・・あいかわらず自分の安全が二の次
彼に栢山を救う事を諦めさせるために恋深は・・・ある言葉を言うことに・・・

いや・・・それは・・・どうなの?

正直、理人にとってはかなり助かる提案ではあるけど
彼自身が重荷を背負わせると理解できてるくらい問題があること。

理人の今後の行動方針に置いて全てに置いて恋深を優先させるという
ある意味で隷属に近いものだけど・・・そうでもしなければ理人を止められない。
そしてこうなると・・・理人の行動の結果すらも恋深が背負う事になるわけで・・・
これは・・・本当にどうなんだろうか・・・

ただ一応の効果は・・・火達磨で助かる見込みがなさそうな栢山を助けて
火が周った現場にいて恋深を危険にさらすくらいなら・・・と
彼が目の前で死に掛けている相手を切り捨てる事ができる程度の効果は・・・
でも結局これって・・・恋深を助けるためなら今まで同様に自分を犠牲にし
そして場合によっては・・・恋深を助ける為に・・・って事も考えられるから
今後この縛りが・・・問題にならなければいいんだが・・・

理人祟深に今回の事件で恋深の能力は使えない・・・どうする?と問われ
彼女を信じる・・・と言い切り、自分には体を貼るくらいしかできないと
思っての行動だけど・・・やっぱり人の気持ちがうまくわかってないですね・・・
自分が傷つく事で他者の心が傷つくという事も理解できてない。
だからこそ・・・その判断を他者に・・・恋深に完全に依存してしまえば
自分の身も大事にはするようになるんだろうけど・・・うーん・・・

祟深に関しても今は倒す方法がないから何もしないし
恋深が彼の存在を知って復讐に動き出さないように彼と会った事も話してない
さらにはエピローグで彼に言われたこと・・・
『普通』になりたいと願う理人を置いて、いずれ恋深も今回の犯人同様に特別な力を失い
一般人以下の能力しか残らないけど・・・それでも『普通』の少女になる事を・・・
理人がそれを裏切りと思わずにいられるのか・・・という問いかけに対しては
うまく言葉を返す事ができなかったし・・・どうなんだろうか・・・

さらに今の・・・『普通』ではない理人の存在そのものにも祟深は関わっている模様
彼は恋深には『普通』であってほしい・・・自分のような異常な存在になってほしくないと
彼なりに思っているみたいでだからこそ・・・恋深の事を知っても忌避せず
一緒にいてくれる相手として・・・彼女を守るパートナーとして理人を選んだ

まぁ・・・『普通』じゃないと苦しませたりできないからかもしれないけど・・・

ただ理人を選んだ・・・ってのが本当にいつの段階だったのかが凄い気になる所・・・

理人が小学生の時に一度、彼と出会っている事を思い出すけど・・・
今の祟深とその時の祟深の姿が一緒である事に疑問を抱く事に。
だけど真実はもっとその先・・・理人が痛覚を失ったもっと幼い時の事件
それにすら・・・祟深が関与していた・・・という話を彼から聞かされ
理人は事故の記憶がフィードバックして絶叫を上げるって所で終了

もしこれが本当なら・・・彼の『起こる事件の結末を読み取る』という・・・
明らかに恋深『起こった事件の真相を読み取る』という能力より
圧倒的に危険で・・・圧倒的に恐ろしい力の確証になるわけだけど・・・マジ怖いわ・・・

恋深は事件が起きてからじゃないと力が使えない・・・
だけど祟深はこれから起こる事件の結果がわかってしまうわけで・・・
いずれ恋深理人が出会い、今の結果に繋がるように昔の時点で
すでに動いていた・・・って事なのか?
本人はただそういう存在として生まれただけ・・・って言ってるけど・・・
超能力者と何が違うんだよ・・・ってレベルだよね・・・これ

うーん・・・次の展開とかがまったく読めない・・・楽しみに待っていよう。

恋愛関係はヒロインが増えたり、恋深祟深の推測によると
事件が起きる前だから真相を読み取る力は使えてなかった。
生徒会主催のイベントでも推理をまったくしていないし、暗号解読も偶然
それでも事件解決に最終的に関わったけど・・・それは理人の信頼に応えたい
彼女の乙女心・・・って事だったらしいから・・・
兄の目から見ると十分、恋深理人を意識している様子。

だけど・・・今回恋深理人を守る為にした縛りが・・・
コッチ関係でも問題になりそうな気がしてならないな・・・うん・・・

最後に一文。

恋深のセリフ

自分を犠牲にする事を厭わない理人に・・・
これ以上無茶をさせないために言ったセリフ

だけど・・・マジでこれは・・・どうなんだろう・・・
最善でも次善でもない・・・悪手な気がしてならない
あの状況で理人を止める手段はコレだけだったかも知れないけど
それでも・・・これはやばい気がする・・・なのであえてこのセリフ

「あなたは、私を───
 譲羽恋深を何よりも優先するようにしなさい。
 いつも私のために、私を守るために行動しなさい」


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名探偵は推理しない 2

あらすじ

「よし!今日こそは凶悪事件、お願いするわよ。理人、読んでみて」

生徒から凶悪事件を募集する投書箱には、いつもくだらない内容しかないが、その中に

『学園十七不思議の七番目
 壁に埋められた死体は実話だという噂が流れています。調査してください』

という投書があった。

興味を惹かれ、事件解明に乗り出す恋深だが・・・。

その他、公認同好会を目指して部員を勧誘したり、
一枚のラブレターから騒動が起こったりする『犯研』だが、裏に殺人鬼の影が──。

恋深の過去も明らかになる、急転直下のサスペンスストーリー第2弾!

感想

名探偵は推理しないの2巻

今回は短編集形式なので1章ごとの感想を・・・

○ 第一章 兄弟姉妹

エドガー・アラン・ポーの小説である『黒猫』のオマージュ

死体が壁に埋められている・・・という学園の不思議を調べる事になった
『犯研』のメンバーである恋深理人

恋深は翌日には犯人の名前を断定
ただ何処に死体が・・・というのが特定できないから放課後に調べて
ピッケルで壁を壊そう・・・という事に

あいかわらず真相が先にわかるらしい恋深の能力は凄い・・・

ってか反則だけどね!?

だけどこの短編は叙述トリックが使われていて
物語の時間軸とキャラクターの視点が切り替わる事によって
読んでいる人間がミスリードするようになってて面白かった

っていうか恋深以上に先に起きることが全てわかるらしい彼の兄・祟深の能力の方が
恐ろしい・・・という事がわかる話でもある・・・

壁に埋められた死体・・・その事件発生当時に理人の名前で犯人と接触し
埋めた場所を変更するように提案して場所を移させた

そして2年後、犯人の妹が『犯研』に投書をし、妹である恋深が犯人の名前を特定
さらに死体を埋めた壁もドンピシャで当てて死体を発見する事に・・・

だけどこれ・・・移動してなかったら失敗してたし・・・
どうして2年後に理人恋深が一緒にいるのを知っていたのか
さらには犯人の妹が彼らに依頼するのがわかったのか・・・とか
最早予知レベルの力を発揮してますね・・・

その力を利用して・・・犯罪を発生させてるんだから・・・そりゃ怖いわ・・・
ってか恋深以外は対抗できないんじゃないか・・・これ・・・

なんか変だな・・・とは思いつつも流石に理人の名前を2年前の時点で騙るなんて
発想がなかったので終盤まで叙述トリックのネタに気づかなかった・・・

○ 第二章 部員勧誘

理人が非公認同好会である『犯研』をせめて公認のものに・・・と部員勧誘をする事に
ただし『他人の痛みが理解できない』という性質を発揮してしまったために
クラス内で未だに友人もいない理人にまともに勧誘なんてできるはずもなく・・・

と思ったら向こうから来たよ!?

安芸津川 士(つかさ)という名前の1年生
ミステリー小説を書く参考にしたいと名探偵がいるという『犯研』にやってきた下級生

理人の反応が・・・変・・・?

なぜかと距離を置こうとし、あまり話しかけもしないという状況に
だけどの方は妙に懐いてくる・・・

恋深はその理由をすぐに察したみたいだけど・・・

ってまたか!?また叙述トリックか!

1章の事があったからずっと疑って読んでいたおけげで比較的序盤で
予測はできたんですけどね・・・が自分を『俺』と言ったり『男』と言ったセリフがあり

あれ?間違った?

って思ったんですけど・・・結局は予想通りに・・・

士は女の子

という事が判明。

理人が彼女と距離を置いていたのは・・・苦手だったのは1巻の事件の犯人
理人に想いを寄せていた後輩である裕稀と似た性格だからこそ
彼女との思い出がある分だけ認める事ができなかった模様

この話では2人が恋深の家に訪れる話でもあるんだけど
方法が・・・ストーキングだったりしますけどね・・・オイオイ・・・

そこで理人恋深から兄である祟深の事を・・・
彼が恋深の両親を彼女の目の前で殺した事・・・
そして彼が天災的な犯罪の才能を持っていることを聞く事に・・・

一国を滅ぼせるって・・・どんだけだよ・・・

最終的に『犯研』に入会・・・理人も正式に入会する事でこの話は終了

うーん・・・でも・・・理人に懐いてるな・・・マジで・・・何故だ?

○ 第三章 交錯

理人にラブレターが!?
ストーカー・・・そんなの許せない(by ) オマエガイウナ!
理人に・・・ようやく友達が・・・!

という感じの話・・・

うん・・・なんかこう・・・理人くんの不憫さがよくわかるね・・・うん・・・

理人にラブレター・・・の一件は相手の女の子が
ロッカーを1つ隣と間違えたという事が判明

痛みは理解できなくても・・・こういう面はちゃんと反応するんだよね・・・理人・・・
そして恋深にこれ見よがしにラブレターをアピールして反応を引き出そうとしたり・・・
うん・・・必死だな・・・お前・・・

さらに『犯研』の友人の女の子からストーカー被害を訴えられ調査する事に
相手は理人のクラスメイト・・・

クラスでハブられているけど彼に話しかける理人だけど
思いのほかいい奴で・・・ストーカーっぽくなく・・・なんかいい感じの友人みたいに・・・

結果・・・依頼者の女の子が彼の事を好きだった

用心深い性格の女の子が自分の想いを受入れてもらう為に
相手の弱みを探ってもらおうとしていた・・・というのが真相で
ラブレターを間違えて理人のロッカーに入れたのも彼女

ってか怖いよ、この娘!?

万が一のために弱みを握ってから告白・・・とか・・・怖いよね?
まぁ結果的に普通に告白・・・両想いだった為にめでたしめでたし・・・

人に感謝される事があまりないと・・・

『自分は善行ができない』
『善いことをする才能がない』


と言っていた恋深が2人から感謝されて照れていたりと・・・珍しい光景が

ちなみにこの話の最後のオチは・・・

この2人が殺された

というものなんですけどね・・・・・・Σ(゚д゚;)

○ 第四章 善意の効能

脱走した殺人犯によって殺されたと思われる前述の2人

理人はその状況下で犯人を名乗る相手に遭遇し襲われるけど
持ち前の痛覚がないのをいかして反撃・・・追い払う事に成功

ただし相手が自分を捕まえるのに情報を提供した恋深を探していて
知り合いである2人を殺した・・・と思った理人は彼女を守るために
彼女の部屋の前で見張りを続ける事に・・・

はそんな危険な事・・・と止めるけど理人は自分の体質の事を話し
無理しなくていいと伝えるけど彼女は協力してくれる事に・・・

いい娘だよね・・・この娘・・・

恋深恋深で死んだ2人の事を気にしているみたいで
理人に自分が『善行ができない』という理由を・・・

自分が人を助けようとすると何故か後でその相手が不幸になる事があり
その事を気にしていて、今回の事にも責任を感じていた・・・

その状況でも理人は彼女を守るために部屋の前で番を・・・

そして恋深は自分ひとりでは犯人と接触しないと理人と約束していたけど
相手が自分が情報を伝えたせいで捕まり脱走した脱走犯ではなく
兄の祟深の変装である事に気づき、自らの手で事態を収めようとする事に・・・

理人が彼に襲われた事も知らずに・・・

恋深祟深と対峙するけど彼に理人を何故連れてこなかったのかと問われ、
情が移ったのかと問われる事に・・・彼は恋深にとっての武器なのに・・・と・・・

さらに両親が死んだのは恋深が望んだからだと・・・
母親に暴力をふるい重傷を負わせ父を見て『お母さんを助けて』と言った彼女のために
祟深は父親を殺した・・・さらに母親はその時の怪我で結局亡くなった・・・

さらに恋深が善行をしたら相手が不幸になる・・・
それは全て彼が裏で手をまわした結果である事も伝えられる事に・・・

うわぁ・・・最悪だコイツ・・・

そしてそれが何故なのか・・・問いただす恋深に彼の答えは・・・

恋深が苦しむ姿が一番綺麗で愛おしいから

うわぁ・・・完全に狂ってる・・・もう駄目駄目だコイツ・・・
さらに理人を襲った事も伝えられ恋深はさらに追い詰められる事に・・・

おいおい・・・これ完全に詰んでるんじゃ・・・って思ったけど
理人が怪我をおしてかけてきた電話・・・そして彼の想いと彼がした事を理解した恋深は反撃開始
形勢は一気に逆転する事に・・・なぜなら・・・

祟深はすでに怪我を負っているから・・・

流石は彼から武器扱いされるだけはある理人・・・
不意打ちで襲われ怪我を負いながらもきっちり反撃をして祟深に傷を負わせていて
恋深と対峙し彼女の攻撃を防いだので実はいっぱいいっぱいだった祟深

恋深がそれに気づいて攻撃さえすれば容易に倒せるほどすでに弱っていた・・・
流石に犯罪の天才とも言える彼でも痛みを気にせず反撃する相手への対処は
わからなかった模様・・・結果がわかると言う彼ら兄妹の能力も完全ではないと言う事ですね。

結局、祟深には逃げられてしまったけど彼の思惑の上を・・・
彼は恋深が色々な事を知らされた時点で諦めると読んでいたのにその上を行った
彼女の勝ち・・・って事ですね。

まぁ理人という稀有なパートナーがいてこその勝利ですが・・・
祟深曰く、実質殺す方法がない・・・とまで言ってましたからね・・・彼の事を・・・

近接で殺そうとするなら相打ち覚悟の攻撃を受ける可能性があるし
相手は痛みを無視して動けるぶん、攻撃側が危険
遠距離攻撃は武器を使用する分・・・証拠が残ってしまって完全犯罪を目指す
彼には選択肢として選択できない・・・との事・・・

実は何気に凄いな理人・・・彼が偽善とは言え人に優しくしたりしようという人格であって
よかったって事ですね・・・きちんと倫理観を教えた両親は偉い・・・
彼が犯罪上等になったら・・・怖いなんてもんじゃない・・・

展開としては真犯人が逃げてしまったので・・・決着は次回以降へ・・・
祟深がいるかぎり・・・平穏はなさそうですけどね・・・

とりあえず2ヶ月連続刊行だったこのシリーズ・・・3巻はでるのかな?
でるなら楽しみに待っていようかと・・・

そういえば・・・4章も結局叙述トリックだったんだよな・・・
今回はそれがテーマだったのかな?

最後に一文。

理人のセリフ

怪我をしながらも恋深に電話し、こんな状況でも恋深を恨んでいない事
それどころか彼女と会えてよかったと思っている事

を伝えたセリフ・・・

恋深はここからさらに彼が言いかけていた事を・・・
犯人に怪我を負わせた事まで理解して反撃にまわった・・・

彼の言葉が折れかけていた恋深を支えたって感じですね・・・
離れていても・・・パートナーって感じですね・・・この2人は・・・
なのでこのセリフ。

「恋深と知り合って・・・一ヶ月ちょっとで・・・
 ぼくは二回も殺されそうになった・・・」


「けど・・・恋深と知り合って・・・運が悪かったとは思ってない・・・
 絶対に、思わない」


「前にも・・・言っただろ。
 ぼくは恋深のことを・・・気に入ってるんだ・・・
 殺人事件マニアの変な女で・・・
 ぼくのことを偽善者だと見抜いて・・・
 そのうえ一緒にいるとひどい事件に巻き込まれて・・・
 それでも、ぼくは・・・恋深のことが好きなんだ」


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名探偵は推理しない

あらすじ

「興味があるのは殺人事件、凶悪犯罪、そして『完全な犯罪』だけよ」

腰まで伸ばした長い銀髪と赤い瞳が特徴の女子高生、譲葉恋深。

その恋深が部長を務める『犯罪研究部』略して『はんけん』に足繁く通う何事にも平凡で、
すべて平均より三センチ上という程度の八ヶ岳理人。

高校生の部活にそんな大事件が舞い込むわけもなく、『はんけん』には平和な空気が流れていた。

しかし、ミステリー研究会から小説の後半部分を探して欲しいという簡単な依頼が、
大きな事件へと発展していく・・・。

対照的な凸凹コンビによるサスペンスストーリー登場。

感想

タイトルと表紙の絵で衝動買いした1冊

名前の通り・・・推理しない名探偵が登場します・・・あ、女性の方ね!

彼女・・・恋深は本人いわく

『直感で結末がわかる』

という能力を持っていて、事件解決時にする推理もその能力によって得た確信から
逆に考えていって・・・途中経過を結果に強引に結びつけるというもの

これは確かに・・・推理じゃない・・・

主人公である理人が過去に・・・子供の頃にであった青年から

『探偵は人間じゃない』
『全てを初めからわかっている』
『そして犯罪や犯人、事件を引き寄せる』


という事を言われているいる場面があるんですが・・・まぁ納得できなくはない

というかこの場合は『探偵は・・・』じゃなくて『名探偵は・・・』でしょうね・・・
特にフィクションの・・・本に登場する名探偵達は少なくても3番目は満たしている

だって・・・

旅行に出かけたら事件
学校に行っても事件
普通に暮らしていても事件


ですもんね・・・漫画ですが体は子供、頭は大人・・・な彼とか
じっちゃんの名にかけて・・・の彼とか・・・
彼らが移動したり・・・・指導しなくても・・・事件がおきる

漫画でそれを言っちゃ駄目なんだろうけど、殺人事件に出会う確率が高すぎる
それこそが名探偵の条件なんでしょうね・・・
なにせそうしないと・・・物語にならないから・・・身も蓋もないですけどね・・・

まぁ彼らが『最初から全てわかってる』・・・なんて事は実際にはないんでしょうけどね・・・
あくまでこの作品の恋深は・・・わかっている・・・と言っている。

理人が何度か考えているみたいに、相手の言葉や行動から推理を・・・
と考えるべきなんでしょうけど、それだけでは・・・ってのが実際にあるんですが。

それに恋深の場合は自身を探偵だと思ってもいないし
どちらかというと『完全犯罪、大歓迎!』ってくらい事件を求めていて
その情報を得るために部活を作っちゃうくらい・・・

理人に興味を持ったのは彼の体質と性質のせいだし
彼の兄が・・・おそらく理人が子供の頃であった青年であり
今回の事件を裏で操って・・・正確には誘導していた程度ですが・・・いた存在

彼を止めようとしているみたいで、彼女の考える完全犯罪は
誰も傷つかずに、幸せになるもの・・・という理想論
だけど・・・きっとそれが唯一彼女が認められる犯罪なんでしょうね・・・

まぁ兄にツッコまれてましたけど・・・そりゃそもそも犯罪じゃないけどね。

そして主人公である理人

彼の性質・・・他人の痛みがわからない・・・というものがあり
友人が死んでも、目の前に凄惨な死体があっても・・・常に冷静で
何故泣いているのか・・・何故悲しんでいるのかがわからない

歪んでいるというか壊れているというか・・・
だけど唯一の救いは彼がそれは駄目だと自覚していて
なるべく相手を労わる演技をしているという事・・・

自分が他人の痛みを理解できない事、そしてそれがわかる演技をする事
恋深にはそれは偽善だと言われ、彼もそれは自覚している・・・
それでも・・・いつかそれが本当になるかもしれないから・・・
だから偽善をやめる事はない・・・

こういう考えができている限りは彼は大丈夫・・・なのかな?

相手を偽善によって助けるにしても、相手の気持ちがわからないから
どの程度自分の賭けるかが測れず、自然に無茶をしてしまいので
危険・・・ではあるようですが。

そして彼の体質・・・これは読んでいると所々に気づくようなシーンがあるんですが・・・

痛覚がない

というもの・・・
自分が痛みを感じない・・・だからこそ彼は他人の痛みを理解できない
そもそも『痛み』という概念を学んだのが後々になってからだったから・・・

今回の話ででてきた事件の犯人・・・1人は理人と同じ他人の痛みを理解できない少女
彼女は理人が同類だと思ったからこそ、彼に恋慕の情を覚えていた・・・

もう1人はボクシングのライセンスを持つ男で・・・少女の命令で・・・
いじめによって自殺した好きな女性の妹であるその少女のために
事件を起こしていた彼はその力で事件の真相に近づいた恋深を捕らえ
そして助けに来た理人を傷つけた

だけど2人が知らなかった・・・そして恋深だけが気づいていた彼の体質ゆえに・・・

痛みを感じないから関節を決められても無理やりそれを外し・・・
痛みがないから被弾を恐れずに、相打ちで男を攻撃し・・・無力化

少女は彼に恐怖を覚え、男は地に這う事に・・・
他人の痛みに無頓着だからこそ・・・容赦がないからこそ・・・ルールがない戦いでは強い
それが理人・・・という存在な模様

恋深曰く・・・理想的な殺人マシーンですからね・・・
これで理人に良心がなければ・・・最悪の存在になったんでしょうけど・・・
彼は普通に優しい・・・それが救いかな?

犯罪を求めながら犯罪を許さない・・・初めから結末が読めるという恋深
他人の痛みも・・・自分の痛みをわからない・・・だけどそれを求め続ける理人
そして妹と同じ力を持ち・・・人を犯罪に導く恋深の兄

このメンバーが今後、どう関わってどう物語が展開していくか・・・楽しみではある。

探偵ものなのに・・・事件内容には触れてないけど・・・まぁいいか・・・
内容が結構重かったり・・・切なかったり・・・

『殺人事件』の方の被害者は加害者でもあり
『誘拐事件』の方の犯人は被害者でもあったりと

凄くやりきれないものがありましたけどね・・・
まぁ後者の被害者は・・・完全に八つ当たりというか・・・そんな感じでしたが
犯人も可哀想だけど・・・その理由は・・・って感じでしたし。

犯人の少女が・・・人の痛みがわからない彼女が最後まで傷ついていた事
そして人の痛みではなく自分の痛みはわかるこそ感じていた痛み
自殺した姉がどうして死ななくてはならなかったのか・・・
そしてどうして大好きな姉なのに・・・自分は泣けなかったのか
という事だったのは・・・切なかったけどね・・・

恋深理人の関係・・・

最初からなんだかんだ言いつつも彼女の元に通ってしまい
そして最後には偽善ではなく・・・彼女のためにではなく
『自分が嫌だから』という理由で彼女を助けに行った理人

これは完全に彼女を自分の大切な存在だと思い始めているからこそ
自分の大切なものを守るために動いたという事で・・・期待できるかな?

理人の性質も体質も最初から受け入れていたってのも大きいんでしょうけどね・・・

まぁ恋深の方が理人にどんな想いを持っているかは・・・まだわかりませんが・・・
それはおいおいって事でしょうかね・・・

2巻は来月発売らしいので・・・それも楽しみ

最後に一文。

理人のセリフ

彼が偽善だとわかっていても人助けをしたりと
人の痛みがわかるかのような行動をする・・・その理由

演技のつもりがいつのまにか・・・ってパターンはあるんでしょうけど
彼の性質に当てはまるかはわからない
でも彼がこう考えているあいだは彼は大丈夫な気がしますね・・・

「演技だって繰り返したら、
 いつか本当になるかもしれないじゃないか」


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ジャンル : 小説・文学

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