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僕と彼女と幽霊(カノジョ)の秘密(メモリー)

あらすじ

二年前、目の前で発生した交通事故で、親友・瑠璃失った小谷桃果。

それ以来桃果は、幽霊となった親友が常にそばにいて、
自分を守ってくれている気配を感じるようになった。

存在は感じるのに、目には見えない親友。
彼女にもう一度会いたい、言葉を交わしたい。

そんな想いを抱きながら高等部へ進学した桃果は、
幽霊を見ることができる男子生徒・結城クロと出会う・・・・・・。

第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・優秀賞受賞作第2弾!

感想

このライトノベルがすごい!文庫での2個目の感想
っていうか前回感想書いた作品の続編なんだけどね・・・

今回もまた・・・せつないな・・・

今回の話は前回とは違って主人公がクロの後輩・・・
新一年生として入学してきた桃果

彼女は中学時代に緋色が可愛がっていた後輩の一人であり
結城家の人間ほどではないけど霊能力を持った少女

まぁ霊視はできないんですけどね・・・彼女の場合は気配を感じる事と
『声』を届ける事ができるだけ。

ただしこの『声』に関しては眠っている幽霊を呼び覚ましたりするくらい
特別なものな様子・・・まぁ見えないから無自覚に危ない霊も呼び寄せてしまう体質でもある。

そんな彼女の視点が主となり、彼女を大切な後輩だと思っている緋色の話でもあった今回

桃果緋色が卒業後に親友を交通事故で失い、彼女を復活させるために
オカルト趣味に没頭するようになっており、高校でもオカルト部を自分で作ろうと決意
そこで自分ともう一人を・・・事故の後に呼びかけ続け、それ以来ずっと一緒にいてくれている幽霊
ルリを見たクロと出会い物語は進んでいく感じ

ルリの願いが自分が笑う事だと知っているから頑なまでに笑顔を見せず
ただただルリを生き返らせることにのみ執念を燃やす桃果の姿はかなり悲しい感じで

幽霊がはっきり見える結城家の人間への羨望や妬み・・・
そして結城家の人間の優しさや、クロに対して生まれた恋慕の情によって
自分が笑いそうになっていた事に気づいた時は吐き気を感じてしまうなど
本当に頑なまでに・・・ルリを成仏させまいと・・・生き返らせようと思っているみたいで
読んでいてかなり切なかったです。

隣の芝は青いというか・・・自分が渇望する力を・・・ルリを見る力を持っていて
優しい家族がいて・・・そしてクロには想い人である紫音がいる。
なのにクロは自分にルリを復活させようとするのをやめさせようとするし
ルリが実際にいるのかどうかすら話してくれない・・・というジレンマもあり
鬱屈とした感情もあり、さらにクロの女性恐怖症・・・
女性に触れると気絶してしまうという体質が実は結城家の男子に共通したもの
触れた女性に霊力を渡してしまう・・・という事実を知った事で
彼に力を・・・と求めてしまったりした桃果

でもそんな羨望も嫉妬もクロの事情を・・・

能力があったからこそ両親を2度失ったこと。
紫音がずっと昏睡状態で、そして親友を成仏させた事

を知った事で全てが自己嫌悪に変換されてしまい・・・彼女に無理をさせる事に。

持っていない人間、欲しがっている人間には、元々持っている人間の苦労は理解しづらく、
そして持っている人間には・・・持っていない人間の気持ちが理解しづらい
って事なんだろうけど・・・ままならないもんですね・・・

そしてそれと平行して緋色の気持ちも色々とせつないものが・・・

両親の一件から幽霊との関わりをやめた結城家の姉妹
クロはそれに加えて、自分と緋色が姉弟である事も秘密にと提案していて
その事が緋色にとっては思いのほかショックだった模様

まぁ思いのほかって言うか彼女は重度のツンデレなブラコンなんで当然なんですが
表に出さなくても色々と溜め込んでいて、その頃に出会ったのが桃果
幽霊を呼び寄せる体質の彼女を助けたり、彼女達に頼られたりして
多少は調子を戻していたみたいなのに、中学卒業後から桃果と再会するまで
彼女の身の上に起きた事も知らなかった自分を責めてしまっている感じでした。

緋色の場合は結城家の中で直接家族をを守るという点においては
最大の力である悪霊などを倒す『退魔』を持つがゆえに
自分が家族を(特にクロ)を守る・・・という意思が強く無理してしまう部分があったみたい。

でもまぁ・・・料理上手で家事全般もやっていて・・・家族思いで真面目
でも雷が怖かったり、クロ大好きだったりと・・・

もうヒロイン、緋色よくね?

ってくらい可愛い娘ではあるんですけどね・・・実姉ですけど。

まぁ彼女が無理をしても家族が気づいてフォローするし
今回の桃果の一件も最後の最後・・・桃果と妹である悪霊に襲われた時に
助けに行こうとしたけど雷のせいで動けなくなってクロに抱きついてしまったんだけど(←気絶のピンチ)
その時に緋色にも弱みがあった事を知って、自分が彼女にコンプレックスを感じていた事、
そして姉弟だと隠そうとしたのは緋色が自分と姉弟で変な風に言われないように・・・
という理由もあったと聞いた事でテンションは全開に・・・

これってアレだよね・・・クロが自分を嫌っていないとはっきりとわかった上に
ちゃんと姉として想ってくれているって事がわかったんで喜びが原因だよね・・・

どんだけ弟好きなんだよ!?

そして緋色桃果の元に駆けつけ、他の霊を食べて強力になった悪霊と対峙
苦戦したけどクロが彼女を抱きしめる事で霊力を送りパワーアップさせ勝利

それって本当に霊力だけが原因か?と穿った考え方をするのは・・・だめだろうか・・・

そして今回の事件の顛末・・・

ルリは瑠璃じゃない!

ずっと桃果と一緒にいた幽霊ルリ・・・クロにははっきりと見えていたその女性は
桃果を庇い死んだ彼女の親友である瑠璃ではなく
瑠璃をひき殺した車を運転し、自身も死んだ女性・・・

緋色桃果の心が壊れてしまうのが怖くて言えなかったその事を伝え
桃果はパニックに・・・これは・・・きつい・・・

ルリ自身は自分の事を断片的に思い出していて、ずっと罪悪感を持っていて
だからこそ自分が奪ってしまった笑顔を見たいというのが願いだったみたい。

でもルリは助けを呼ぶために無理をしたせいで消滅しかかっていて
このまま分かれるなんてと緋色クロ桃果を説得

桃果からしたら加害者の女性はずっと恨んできた相手
そしてなにより彼女にはルリの姿も見えないし聞こえない
でも瑠璃が死んで落ち込んでいた彼女をずっと支えてくれていた相手

そんな彼女にクロは最後の力を振り絞って霊力を分け与えて
ルリの姿と声を桃果に見えるように・・・

桃果はようやくルリの存在を実感する事ができ、
彼女が嫌いだと・・・憎いと伝え・・・だけど『ありがとう』と・・・
自分とずっと一緒にいてくれて救われた、うれしかったと・・・笑顔を見せ
ルリはそれを見て桃果『大好き』と伝えて成仏

これは・・・せつないなぁ・・・

怒りや憎しみが消えるわけでもなくなるわけでもない・・・
だけどルリを・・・彼女を完全に否定する事はできない・・・ずっと一緒にいてくれた大切な存在だから

前回もそうだったけど最後の最後に明かされる事実が重いしせつないな・・・このシリーズ

それでもルリに笑顔を見せれた事で桃果を縛っていた呪縛も取れたようで
エピローグでは普通に微笑を見せていたしよかったのかな?

今回の話は桃果が眠り続ける紫音に聞かせるって形で語られ
最後に自分のクロへの想いと、自分の『声』の力で紫音を目覚めさせる手伝いを・・・
という決意を語って終了

最後に彼女を応援するように何かが桃果の肩を押した描写があったけど・・・
それは紫音だったのかな・・・?

せつなくて微笑ましくて、何か余韻が残る・・・今回もそんな話でした。
シリーズとしてもっと続いてくれるなら嬉しいかな?

長女である藍子や妹であるが深くかかわる話とかも読んでみたいかも。
まぁこの2人も間違いなく・・・重度のブラコンだけどね・・・緋色ほどじゃない・・・
でもはさらっと姉弟の恋愛モノの漫画を読んでたから・・・将来的にはわからんな・・・

最後に一文。

緋色のセリフ

読んでいて、これにしよう・・・と思ったのでコレで
思わず、オイオイってツッコミを入れてしまったので・・・

高校三年生が言うセリフじゃねー

桃果クロをオカルト研究部に勧誘
現状、桃果クロの2人きりだと聞いた緋色は猛反対

クロ桃果が1人で危ない事するよりは見える自分が見張っていたほうが・・・
となったけど緋色は頑として認めない

その理由がこのセリフ

「と、と、とにかくクーはダメ!ダメなの!」

「だってクーは、えーと・・・クーは・・・」

「わっ私のものだからよ!!」


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(2012/01/13)
喜多 南

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テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

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