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カミオロシ 弐~人形供養の儀~

あらすじ

人形が持ち主の下に帰ってくる。
生徒たちの間で囁かれる噂。

玖流は同級生の皐月から人形供養について相談を受ける。

燃えるゴミの日にでも出しておけと、
玖流は取り合わなかったが、皐月は二階から転落。
異様に人形に怯えているという。

玉響神社―地元では人形供養で知られた古社である。
結局、皐月は供養に訪れたはずなのだが。

事故だと切り捨てる玖流に、神社に問題があるのではと憤る美古都。
美古都に無理やりお供を命ぜられた玖流は渋々神社へと向かうのだった。

神社の説明に不審点はなかった。
だが、何か違和感を覚える。

そんな玖流たちを待っていたのは皐月の死だった。
何かあると探りだした玖流と美古都は、恐るべき秘密へと辿りつくのだが!?

感想

カミオロシの2巻

あいかわらずのホラー

そして

救いがない!!

これですね・・・事件は一件落着
でもこの終わり方は果たして最善であったのか・・・と考えさせられる感じでした。

内容としてはわりとポピュラーな怪談である

捨てた人形が戻ってきて・・・そして・・・

という類の噂話から発展した物語

前回の事件で6人もの死者がでてクラスの人数に不具合が生じ
別のクラスに移動になった緋澄

幸いにも弟であるスナオも同じクラスに移動になり良かったんですけど
緋澄にとって問題なのはそのクラスに美古都が在籍していた事
これは色々と面倒な事に・・・という所に
これまた前回の事件の話が漏れ伝わったせいなのか
元クラスメイトで緋澄に気がある感じの陽子が大事にしていた人形が壊れたので
どう処分すればよいのか?とオカルト方面に秀でていると思われ相談される事が今回の発端

ラノベ主人公らしく鈍いので好意には気づかず、さらっと燃えるゴミの日に・・・と返すけど
美古都はそれに異を唱えて、人形供養をしている近所の神社を紹介

元々緋澄に話しかける口実・・・という側面もあったので
供養に関しても口実を手に入れるために・・・と友人である春香に薦められるけど
その様子は緋澄に気がある他の女の子から不況を買い
その些細なイザコザが神降ろしされた神の力によって引き起こされていた事態と
複雑に絡み合った結果・・・悲しく、そして怖い展開に繋がる事に

ってかモテモテなのね・・・緋澄・・

幼馴染である美古都との仲が噂されたりしているみたいだけど
本人達は皮肉の応酬って感じの関係
まぁ・・・明らかに普通の人間よりは深い絆がある感じではありますけど。

でも美古都はきっと・・・妬まれたりはしないんですよね・・・
おそらく緋澄と一緒にいても納得してしまうくらいに釣り合ったカップルに見えるから・・・・

陽子の場合は自分達と同じ立ち居地の存在のくせに・・・
っていうやっかみが原因っぽいですからね。

最終的陽子供養に料金がかかることを知らなかったので
断って人形を捨ててしまい、友人である春香が変わりに供養に持っていったけど
それを見ていた陽子をやっかんでいた女子が人形をこっそり持ち出し
人形が戻ってきたように見せかけた事で陽子は追い詰められ家の2階から転落
そして入院先の病院でもパニックになって転落して死亡・・・という痛ましい結果に

この事件に関して緋澄美古都はなりゆきで調べる事になり
供養先であった神社・・・玉響神社に赴き話を聞き、
そこの娘である一香と出会ったりしながら調査を続け・・・

一香が神主が出かけている間、美古都の家に預けられる事になっていたけど
なんとなく嫌で緋澄の家に逗留する事になり美古都とイザコザがあり

そして・・・神主の死・・・春香の自白・・・人形に死んだ子供を重ねる母親達

事態は事件の範疇から一気にオカルト方面の要素が強くなり
前回の事件でもそっち方面に詳しく調べていた刑事・神崎からの脅しを含んだ要請もあり
より深く事件に足を踏み入れる事になり・・・

陽子を死に追いやった女子・・・真木の元に人形が現れる・・・
緋澄人形1体程度・・・と冷静に対処

踏み潰して破壊しました・・・

冷静すぎるぞコイツ・・・
しかも破壊した後に人形緋澄の名前を地面に書き、
緋澄人形陽子の魂が宿っていた事に気づく

踏み潰して破壊した人形にね!

ひでぇ・・・この展開はひでぇ・・・
人形に宿った陽子緋澄が気づいてくれて嬉しそうだった見たいだけど
状況だけを見たら悲惨なんてもんじゃない・・・
好きな男の子に魂が宿った人形を破壊とか・・・どんな状況だよ!

彼女の魂を人形に宿してくれるように神主に頼み
真木達への復讐としてそれを考えていた春香も流石にそれを・・・
人形に宿った陽子の魂がよりによって緋澄に破壊されて消えた事を知らされて
後悔・・・全てを緋澄に話すことに・・・

玉響姫神はイタコでもある

殺された神主は神降ろしによって玉響姫神を降臨させ
イタコとしてのその力で死んだ子供の魂を人形に宿らせ
子供を失って悲しむ母親達を慰めていた模様

利益を求めて・・・ではなく純粋に母親たちの事を思ってそうしていたのが
春香の母親が死んだ春香の妹の魂を宿した人形を大切にしすぎた結果、
精神の病だと入院させられ、家族の仲がおかしくなった事を彼女から聞き
そこで初めて疑問を・・・人形に宿った魂達の意識を確認

彼らが解放されたいと・・・死にたいと・・・
そして自分をこの状況に追い込んだ相手を殺したいという意思を知り
自ら彼らの手にかかって死ぬ事を・・・自殺を選択した・・・というのが真相

子供が死んで悲しいから人形の体であっても魂が宿って戻ってきてくれれば
死んだ子供達が母親の元に戻れば嬉しいだろう
っていう母親達と神主の考え方

とても当たり前な発想ではあるけど・・・1つだけ蔑ろにされている事がある
それは子供達の意思・・・彼らは人形になってまで復活したいのか?
という点をまったく確認しないままに実行してしまっていた事の歪みが
今回の事件に繋がったわけなんですけどね・・・

身勝手であっても当然の願いだけど・・・間違っている
それが今回の話

神官が死んでもすでに降霊された魂は消えず
その人形が自分の意識を表して自分の降霊をした相手への恨みを晴らし始め

さらに緋澄美古都一香人形に襲われる事に。

大量の人形が群れで襲ってくる・・・怖いよ・・・めっちゃ怖いよ・・・
昔、悪夢で人形(典型的なおかっぱ頭の女の子の日本人形)に追いかけられるのを
見た事があるけどめっちゃ怖かったし・・・想像すると未だに嫌だ・・・

夜の間、2人を守って人形を破壊し続けた緋澄人形の意思を知り
事件の真相に気づき・・・それを神崎に報告

神降ろしされた玉響姫神を天に戻し、残された降霊された魂は
それぞれが責任を取るべきだ・・・という方針を提案したんだけど
こういう事で被害にあう人間を少しでも多く救うためなら
関わった人間を皆殺しにする事すら厭わない刑事・神崎
緋澄が気づいたもう1つの真実についても彼は気づいていた・・・

それは神を殺せば・・・ご神体を破壊すれば魂達は全て解放される
だけど少しとはいえ一緒にすごした一香も・・・
事故で死んだ本人の肉体を人形に見立てて魂を降霊して復活した彼女も消えてしまう事

ここにきて・・・そうきたか・・・

緋澄一香を妹のように感じ始めていたみたいで、
人形に襲われるのはそれを望んだ母親達の自業自得・・・
なにせ彼女達は人形である事を認識しながらも魂が宿っているからと
現実に生きている人間よりもそちらを優先してしまう人もいて
その発想こそが私には怖かったですからね・・・
死者を想う事もあるし思い出を大切にしようとも思う
だけど今生きている大切な人より優先しちゃ・・・駄目だよね?
母親達の描写は正直怖かったです。

そういうこともあって緋澄一香
の存在を消すなんて・・・と考えていたみたいだけど・・・

スナオ人形に襲われる母親の近くに・・・

事前にスナオ人形に襲われる可能性のある母親の近くにいるようにと
神崎が手配していたらしく、弟を助けるためにはご神体を破壊して
降霊した魂を全て解放するしかない・・・

前回の話でも問いかけられた

『大切な人』と『大切な人』なら『より大切な人』

という選択を再び選択するハメに・・・

っていうか神崎・・・ひでぇ・・・

緋澄は結局スナオを選び、ご神体を燃やす事に・・・
生きたいと望んだ一香を見捨てるという形で・・・

最後は彼女も降霊によって復活した存在であるからこそ
問題が発生した・・・って感じで一緒に炎の中に消えたんですけど
彼女に本当にそこまで大きな異変が起きていたのかは定かではない感じ

一香が妹のように自分の事を思っていたと緋澄に言われた時に
残念だと言った事なども考えると・・・本当にせつないです・・・

こういう決断をできてしまう緋澄だけど・・・
もしスナオと同じくらい大切な存在が対象だった場合は・・・どうするんだろう・・・
いつか彼にその問いかけがされる時がくるのかもしれない・・・それは楽しみ
絶対にその時の状況は最悪なんだろうけどね・・・

緋澄がかつてやった神降ろしの儀式の顛末は未だ不明で
美古都の父親は緋澄を物を見るかのような目で見るという描写が今回はあったので
よっぽどの事がおこったっぽい。

美古都には会話も一緒にいる事もするなと緋澄の目の前で叱っていたくらいだし・・・

ただこんな感じでも緋澄美古都の関係そのものはいい感じ

お互いに顔を合わせれば皮肉の応酬って感じなんだけど
美古都がピンチになった時に思わず『美古都』と呼び捨てで叫んだ緋澄

それを聞いて危機的状況であったにも関わらずに機嫌がよくなったり
一香緋澄の家に泊まる事に対して嫌がっていた美古都

って感じでお互いに確かな絆があるのは確か。
実際この2人・・・お互いを大切に想っているよね・・・絶対に・・・

この2人に待っているのがハッピーエンドだといいなぁ・・・

最後に一文。

一香のセリフ

このセリフの前に緋澄から人形に宿された人間の魂だったらどう思うか?と聞かれ
『安らかな死を』と答えた彼女

大切な人を忘れてしまったり、恨んだりする事になったら辛いから・・・というのが理由

だけど実際に・・・彼女が彼女自身の遺体に魂を宿した存在だと聞かされ
どうしたいか・・・と聞かれたときはこう答えた

論理とか倫理とか・・・そんなの関係ない・・・とても当たり前な事
だからこそ印象に残った言葉だったし、そして余計にその後の展開が悲しかったので
このセリフで・・・

「・・・・・・生きたいです」

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No title

お久しぶりです

カミオロシ2よかったですね
ホラーは苦手ですが読み始めたら止まりませんでした

私が印象深く感じたのは一香の「生きたい」より後の
体が耐えられなくなってきたと違って緋澄に御神体の破壊を促したとこですね
その言葉を信じて悲しんでいたら最後に緋澄がその言葉すら嘘だったのでは?と考えているのを知って更に胸が締め付けられましたね

この御堂さんや藤原さんのちょっとダークな作品には不思議な魅力がありますね

Re: No title

コメントありがとうございます

> 私が印象深く感じたのは一香の「生きたい」より後の
> 体が耐えられなくなってきたと違って緋澄に御神体の破壊を促したとこですね
> その言葉を信じて悲しんでいたら最後に緋澄がその言葉すら嘘だったのでは?と考えているのを知って更に胸が締め付けられましたね

それは同感です・・・結局緋澄には真実はわからない
だから彼は考えずにはいられない・・・ってのがまた切ないですね。

ただそれはスナオを選んだ彼が受けなければいけない痛みでは
あると思いますが。

> この御堂さんや藤原さんのちょっとダークな作品には不思議な魅力がありますね

設定とかが暗くて怖くてゾッとする・・・それでも惹きつけられる
そんな感じですよね。
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