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ⅩⅢ番の魔符詠姫

あらすじ

世界が終わる刹那、謎の現象で並行世界へと転移していたキリクとその妹シエラは、
常人にはあり得ない霧を操る異能の力を手にすると同時に、
他人から血を吸わねば生きられない体質になってしまっていた。

生きるために、夜な夜な霧を操り血液を集めるキリク。

そんな彼の前に現れたのは、巷で続出する吸血鬼を追う現代の魔術師、
13番目の魔符詠姫となったばかりの紅葉だった。

互いを敵と知らぬまま出逢った二人だが、
紅葉はキリクの正体に気づかずその人柄を気にいって自分の助手に任命してしまうのだが、
キリクはいつ正体がバレるかと気が気でなく・・・。

手島史詞が贈る伝奇ラブコメ最新作、ついに登場!

感想

一迅社文庫の2012年2月の新刊

富士見ファンタジア文庫で『影執事マルク』『黒の夜刀神』を書いている作者さんの新シリーズ

この物語は現代日本を舞台にした話であり
異世界からこの世界にやってきた人達・・・吸血鬼
吸血鬼が関わった事件で死にかけた事で選ばれた魔符詠姫の物語

吸血鬼と言っても生来のものでも・・・ましてや真祖に噛まれて変化した・・・
というものではなく元々別の世界の人間が何らかの理由でこちら側に来てしまった時に
体質が変化して霧を操る能力や血液を人から奪う事でしか
生きるための力を得られなくなってしまった為に便宜的にそう呼ばれるだけで
決して本人達が望んでそうなったわけでもないし、血を吸うことも生きるために必要不可欠であり
一概に悪と断定できる存在ではないところが難しい感じです。

それに輪をかけて事態を複雑にさせているのが彼らの出自

異世界から舞台となる世界にやってきたわけですけども
それは彼らの意思によるものではなく、気づいたら来ていた・・・というもの
しかも彼らが元々いた世界も物語の舞台となっている世界と同じ地球であり
主人公であるキリクとその妹であるシエラは名前こそ母親がドイツ人の為に
日本人離れしているけどれっきとした日本人であり、
元々すんでいた世界でも日本に住み・・・この世界においても日本に住む

元々すんでいた世界で大きな戦争が起き、
まだ学生だったキリクが徴兵されるほど戦いは激化
敵の正体もわからない状況だったらしいけど、その中で兵士として生き
そして世界が滅び死んで・・・目を覚ましたら異世界だった。

ただし戦争で死んだはずの両親が普通にいて、
そして戦争が起きていないってだけの同じ国で・・・・

やりなおし・・・とでも言うべきなのかな?

両親は元々この世界の人間であり、自分と妹は両親の子供だけど
魂は・・・中身は似て非なるものになってしまっている・・・ってあたりも
色々と複雑みたい・・・流石にそれは両親には言えないですしね・・・
本来いたであろうこの世界の彼らを押しのけて存在しているみたいですし。

つまり吸血鬼となった彼らは元々住んでいた世界と似てるけど違う世界で
同じような人間関係の中で・・・人ではない存在として生きていかなければならない。
しかも『人から奪う』という段階を踏まなければ栄養となる血液にも意味がないという状況

生来の怪物ではないので・・・色々と葛藤とか大変そうです・・・・

そんな中、キリクは妹に吸血鬼化の事や血液を摂取しなければ死んでしまう事を隠し
自身の霧の力で作り出した従者を使ってて町の人間を秘密裏に襲い
血液を得て、それを妹と二人で『薬』と称して飲んで生き繋いでいて
ある時、その従者が刈られるようになり調べに出た場所でであった少女こそが
ヒロインであり13番目の魔符詠姫である紅葉

この魔符詠姫って存在もまた凄い複雑な感じがする。

人間が魔符詠姫に選ばれる条件は2つで

①純潔である事
②吸血鬼に関わっている事


これを満たしたいる存在が選ばれ、吸血鬼にとっては天敵といっていい存在

それぞれタロットカードを象徴していて、タロットの意思に本人が負けると
本人が消滅してしまうというリスクを背負っていて、紅葉の場合は
13番目の『死神』を現すカードの魔符詠姫

本人も気づいていないうちに表情がほとんど変わらなくなっていて
それが死に近づいている合図だったらしく、結構危ない状況だった模様

『正義』魔符詠姫であるマコトから説明を受けたりしたけど・・・
いまいち危機感がなかったですけどね。

っていうか・・・

紅葉が・・・紅葉が可愛すぎる・・・orz

天然というか・・・なんていうか・・・不器用?

キリクと出会い、魔符詠姫の存在はあまり知られてはいけないからと
彼を助手に任命したり(慌てて武器を突きつけた状態で)
なんか微妙に抜けているところがあってクールビューティーって感じではない

しかもこの娘が吸血鬼と関わり魔符詠姫になった原因はキリクであり
彼が始めて人を襲って血液を摂取した時に別の戦いが勃発
それに巻き込まれ重傷を負った紅葉キリクが必死に呼びかけた・・・という過去があり
彼女は高校に入学後、すぐにクラスにキリクがいる事に気づき
自分を勇気付けてくれた彼にお礼を・・・と考えていたみたいで
ぶっちゃけ最初から好感度がめっさ高い

まぁ彼女はキリクの正体を知らなかったわけですけどね・・・

キリクの方は彼女が自分の天敵であり、自分と妹を脅かす存在とわかっていても
色々と彼女自身のことを知り、魔符詠姫にしてしまった負い目や
彼自身の優しさから彼女を排除する・・・という手段はとれず
そのまま助手として彼女に付き合う事になり、
『正義』魔符詠姫であるマコトとの出会いや、
吸血鬼だと看破されたときも、キリクの姿に変化した・・・と誤魔化して関係を続けたけど
やっぱり事態は簡単には済まず、妹であるシエラの行動や
町で起きていた死者がでるレベルの吸血鬼の犯行と思われる事件など
色々な事態が重なり・・・キリクはついに町で平穏に暮らす事と
紅葉に嘘をつき続けることを諦めてしまい正体を明かして彼女の前から姿を消す事に。

それでもキリクに対する想いが変わらない・・・だと・・・!?

紅葉キリクが自分に対して嘘はついていたけど町で起きた事件の犯人ではなく
そして彼なりに精一杯ここで生きようとしていた事を悟り
事故のときのお礼と彼をどこかへ行かせないために立ちふさがり戦闘に

紅葉キリクの優しさを最後まで信じていたのか戦闘中に武装を解く事で
紅葉を殺せないキリクの動きを止めて勝利
いや・・・どんだけ信頼してるんだよ・・・って感じでした。

まぁ・・・彼女が魔符詠姫になった理由からしてキリクなので
彼女の彼に対する想いはよっぽどなんでしょうけどね・・・

そこで終わっていれば単純な恋愛もので終わったのかもしれませんけど
その後、紅葉が町で死者をだした吸血鬼に・・・高校の担任教師によって攻撃され
彼の真の姿がキリクのよく知っている相手・・・
前の世界でキリクに戦い方を教えた教官である逆井だと判明

担任教師が吸血鬼の能力で変装しており
しかも父親のように慕っていた相手
だけど彼は自分にとって大切な少女になりはじめていた紅葉を攻撃した
なぜなら彼女が吸血鬼の天敵である魔符詠姫だから・・・

ここまでくると・・・人間関係が複雑すぎる事になっちゃってますね・・・

キリクが始めて人を襲って血液を得た時に起きた戦闘は
キリクそ滅ぼそうとした魔符詠姫キリクを守ろうとした逆井の戦い

その戦いで死に掛け、キリクに勇気付けられ生きる気力を持ち
結果的に魔符詠姫になったのが紅葉

紅葉と話す事で自分が今のままここにいていいのかもしれないと希望をもったキリク
彼が吸血鬼であっても変わらぬ思いを持って接した紅葉

そしてキリクが父親のように慕うのと同じように
キリクを息子のように大事に思っているからこそ彼が天敵と接近するのを否として
問答無用で紅葉に攻撃を放った逆井

お互いに行動理由が相手に対する愛情や好意であるんだけど
関係性が違うがゆえに事態が凄く複雑になってしまっている感じですね。

結局キリク逆井と敵対
彼は渋々応戦し、戦闘中でもキリクに対して・・・
人間の中に溶け込んで生活できていた稀な吸血鬼であるからこそ
この世界の異物で一部では迫害や捕縛・実験対象となっている吸血鬼の未来の為に
生きてみないかと説得したりと本気で倒す気がない感じ

前の戦いで紅葉に傷つけられ、『死』というその力ゆえに回復しない傷が
開いてしまってピンチになってしまったりしたけど紅葉がどうにか復活し
逆井を撃退・・・とう事に。

『死』の力による傷でかなり危ない状況のキリク
タロットカードのもう1つの側面、『死神』の逆位置
再スタートや挫折からの復活を意味する力もあるはずだからと
キリクの運命すら変革すると紅葉は言い、彼を癒すために自分の血を提供する事に

なんかエロい・・・ってかエロい・・・

吸血鬼の吸血には快感が伴うってのは結構言われる話ですけど
うん・・・なんかえっちぃ感じでしたね・・・

キリク自身も従者が集めた血液を結晶化して摂取してたので
自ら吸血・・・というのは初めてであり、最終的には
吸血だけじゃすまなくなる段階まで興奮してしまって
目撃していたシエラに殴り倒されてどうにか止まった感じ

これ絶対に部屋とかで2人っきりだったりしたら
ちょっともう見せられないレベルまで行っちゃう気がしますね・・・

最終的にキリクは町に留まり、人を無闇に襲う吸血鬼と戦い
罪を犯すような人間を襲って血液を得るという・・・中立というか
中途半端というか・・・そういう立場で生きていくことにしたみたい。

魔符詠姫であるマコトは彼を認めておらず敵対している感じだけど
紅葉は完全に敵対する気はなく、それどころかちょっとした独占欲もあるみたい。

どうして自分がいるのに悪人とはいえ人を襲って血液を摂取するのか・・・
欲しいなら自分のを吸えばいいのに・・・

この発想はもはや色々と手遅れって感じです・・・
もはやキリクにゾッコンですよね・・・コレ・・・
キリク紅葉の血を吸うとそれだけじゃすまない気が・・・と言っても
黙り込んで見つめてくるだけという是か非かわからない態度

いや・・・それ多分okだよ・・・ぜんぜん問題ないよ・・・多分

っていうか感情がほとんど揺れずに死に近づいているって言われたけど
キリクの事に関しては動揺したり赤くなったりと結構反応しているので
それはそれで対処療法になってるのかな?

ここまで露骨な態度を表しているけどキリク紅葉
明確に恋愛感情だと意識していない感じがあるのがもどかしいですね・・・

なにはともあれ・・・かなりいい感じに可愛いヒロインだったので
結構お気に入りになるかもしれません。

吸血鬼は・・・前の世界で死亡してこちらの世界に来てしまった人間は
大勢いるらしいし、逆井も死んではおらず逃亡
彼が語った吸血鬼に対する人間たちの行動や
他にも存在するであろう魔符詠姫
さらには今回の一件の全てを知っていたであろう存在
『愚者』の魔符詠姫であり、魔符詠姫の誕生を管理し
吸血鬼であるシエラの召喚にすら応え会話を交わす少女・空音

色々と伏線は残っているしシリーズが続いてくれると嬉しいです。

ちなみにガガガ文庫でも新シリーズがでるみたいなので
そちらも楽しみです。

最後に一文。

紅葉のセリフ

身体が弱く、アルビノという体質の為にまともに外にも出れず
両親からも疎まれて生きている理由を見出せなかった紅葉

そして事件で死に掛け・・・そんな時に一生懸命生きるように呼びかけてくれた
彼に感謝し憧れた

だからこそ彼女は力を求めた
そんな彼女のセリフ

「私は、キリクくんみたいになりたくて、
  タロット・ソーサレス
 <魔符詠姫>になったんです」

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ハイスクールdxd

4月に新刊出ますね。
12巻でイッセー元に戻るかが気になります。
作者hpで予告でてましたが匙のセリフがいいなーと。
早く読みたい。

Re: ハイスクールdxd

コメントありがとうございます

> 4月に新刊出ますね。
> 12巻でイッセー元に戻るかが気になります。
> 作者hpで予告でてましたが匙のセリフがいいなーと。
> 早く読みたい。

私も早く読みたい・・・イッセー復活するといいなぁ
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