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犬とハサミは使いよう 4

あらすじ

大人気作家秋山忍こと夏野霧姫に飼われ、読書三昧な犬ライフ。

そんな俺の下へ、秋山忍の担当編集である鈴菜が相談を持ちかけてきた。
夏野を外に連れ出したいと言うのだが・・・

「先生のためです」

って、お前一体何を企んでいる?

案の定、出かけた先では、アイドル作家の秋月マキシに絡まれるわ、
原稿を盗まれるわ―って待て、大問題だろそれ!!

原稿と犯人を追い新稲葉の街を駆け回る俺たちの、行く先に待っていたのは―!?
大人気不条理コメディ第4弾。

感想

犬とハサミは使いようの4巻

今回から新章って感じになっており、内容も今までは和人(元人間・現ダックスフンド)中心で
彼の死とそれによって引き起こされた周りの人の変化・・・

1巻であるなら霧姫和人を殺した犯人
2巻であるなら和人の妹である円香
3巻であるなら和人の友人で彼に想いを寄せていた映見

によって色々な事態が引き起こされていたのに対して
今回の話はヒロインである霧姫の・・・『作家・秋山 忍』を中心に事件が勃発し
それに和人が巻き込まれていく感じになってました。

今回の話で中心となったのは霧姫・・・『秋山 忍』であり
そして彼女と同列に称される若手作家・・・姫萩 紅葉秋月 マキシの2人
マキシは短編でちらっと変装した姿がでてましたね。

特に今回の場合はマキシの方が深く霧姫と関わってきた感じでしたが
紅葉の方は今回引き起こった事件の原因であり
画面越しにちらっと登場しただけで、彼女自身は無関係だったし
黒幕は彼女の担当編集で実の兄でもある九朗だった感じで
彼女自身は特に何かしたわけでもない・・・

でも彼女の発言は凄まじい波紋を投げかけていたので
紅葉に関しては流れ的に次の巻で中心になりそうな感じ

今回、霧姫は担当編集である鈴菜に結構強引に誘われて近くのできる大型書店に連れて行かれ
そこで行われていたアイドルとして活動しているマキシのイベントに遭遇

秋山 忍秋月 マキシ姫萩 紅葉の若手作家3人による合同サイン会の要請を受ける事に
だけどマキシ霧姫の相性は・・・なんていうんでしょうか・・・最悪って訳じゃなくて・・・

ライバル・・・イジられキャラ?

マキシは作家としてデビュー後、アイドルとしてスカウトされ二束の草鞋を両立させている作家
アイドルと言う事もあるんでしょうけどかなりのナルシストであり自分が輝くよう
常に気にしている女の子で全面鏡張りの部屋で常にポージングを確認したり
より輝くように白い服装を好んだり・・・つねに黒服の軍団を侍らしていたりと
凄く自分を目立たせようとし、さらに作家としては読者が望むものを届けるのが
一番大事で作家としての誇りだという感じの作家

覆面作家としてデビューして未だに公には正体を明かしておらず
常に黒い服で身を包んでいて引き篭り気味、人間関係もあまり大勢とはかかわっていない感じで
作家としては自分だけが書けるものを書き、それを読者に届けたい、読ませたいという霧姫

白と黒、そして考え方からして正反対とも言える存在で
さらにマキシ霧姫が持っていないもの・・・具体的に言うと彼女のコンプレックスである
胸囲を持っているというのも2人の険悪さを助長する原因に・・・

でも2人が対抗して・・・ライバルって感じではあるんですけど
読んでいるとマキシの方は微妙に抜けていると言うか・・・なんていうか・・・
当然というべきなのかもしれませんけど霧姫の毒舌や行動に一歩及ばない感じで
調子に乗って発言した挙句、失敗してひどい目にあう典型的なタイプっぽいですね・・・

作家としての腕は凄まじいスピードで執筆する霧姫
同じレベルの執筆スピードを誇り、なおかつ読者を観察する事で
その人が読みたいと・・・そして共感する内容の小説を書くと言う稀有な才能の持ち主で
実力的には互角って感じ。

結局、今回の話で行われた『執筆戦』の結果は引き分けでしたしね・・・
ってまたか!?またトンデモバトルか!?

  ナインストーリーズ
『九連訪塔執筆戦』

塔を上りながら1階ごとに審査員がいてその場で短編小説を書き
okがでなければ上に上れないというのを9回繰り返す戦いみたいですけど
どうやらこの世界の作家や編集者にとっては常識的な知識らしいんですが
普通に生きてる人は・・・知らないみたい・・・なんだその世界・・・怖い・・・

姫萩 紅葉の兄・九朗により奪われたらしい霧姫の原稿を取り戻すために
どちらが先に・・・と張り合う事になった霧姫マキシ
最後に戦う事になったのがそれ

ちなみに霧姫マキシのぶつかり合う覇気によって審査員が何名か体調を崩し
今回は5人の審査員と言う事に

覇王色か!?それは・・・覇王色なのか!?

上に上れる上れないの他にどっちがよかったかで勝負をすることにした
霧姫マキシ・・・もちろん罰ゲームあり

1人目は霧姫が・・・なんか洗脳まがいの方法で審査員を操作したっぽくて勝利
2・3人目はマキシが相手の気に入る作品を書く事で勝利
4人目は相手が思いもよらない新しい喜びを覚醒させ霧姫が勝利

って感じでお互いに

『自分の好きなものを書く』
『読者の望むものを書く』


という信念を全開にしてぶつかり合う二人

だけど5人目として姫萩 紅葉がタブレットPCの画面越しに審査員として現れ・・・引き分けに
正直、この場面は呼んでいて軽くゾッとしましたね・・・

『平等』って言葉は良いイメージの言葉なのかもしれませんけど
ここまで『平等』が極まると・・・こんなに怖いものなんですね・・・
確かに全ての人間がこの考え方なら戦争も争いも起こらないかもしれませんし
表面上は平和なんでしょうけど・・・生きてるとはいえないよね・・・おそらく・・・

くわしくは最後の一文で書きますけど・・・うん・・・怖いわー

その雰囲気を払拭するかのように引き分けに納得できない2人が
どちらが先に原稿の元にたどり着くのか・・・という単純バトルになり
霧姫のハサミとマキシの黒服の軍勢がぶつかり
建物そのものをハサミの斬撃でズラすとかあいかわらずなんじゃそりゃって感じの展開
ハサミの斬撃が飛んだりしてたしね・・・あいかわらず怖い・・・この世界の作家・・・

どこぞの妹も十分異常だったから・・・もしかしたらこの世界の女性が
どっか異常なのかもしれないな・・・

それも結局引き分けに終わり、事件の共犯者として鈴菜が動いていた事が判明
そして黒幕である九朗が異常で歪んでいる妹と霧姫マキシを会わせて
いい影響を与えられるようにと画策し、今回の出来事がその為の試験だった事が判明
そして・・・

姫萩 九朗は死んでいる・・・

どうやら病気になり、死んだ後の妹の事が心配で色々と考えていて
それを知った鈴菜は彼の計画に協力・・・というのが今回の真相
この事件が起きた時には彼はすでに亡くなっていて。遺言として
霧姫マキシに妹である紅葉と会って話してくれるように頼み事件は収束

あれ・・・鈴菜がめっちゃいい人・・・!?

ドMの変態で行動も色々と怪しい変態で考え方も変態で
でも作家と作品に対しては本気で・・・でも変態な彼女

でも真面目な時もあるんだね・・・
霧姫に後でオシオキされる・・・って考えて喜んでいた可能性も無きにしも非ずだけど。

エピローグでは九朗の墓の前で今回の騒動を振り返り
霧姫マキシ紅葉に会いに行く事を決意
でも家の場所が・・・となったところで

九朗登場・・・ただしカラス

お前もか!?

という所で次回に続く

次回はおそらく紅葉中心で色々と起き、霧姫マキシがそれにどう対応するのか・・・
って感じになるんでしょうけど・・・・・・・
これ言っちゃ駄目かもしれないけど・・・・・・和人、別にいらなくね?

いや・・・貴重なツッコミキャラだけどさ・・・マキシは彼の声が聞こえないし・・・
イマイチ彼ならではの何かが足りない気が・・・
カラスに生まれ変わった九朗がでてきたから、次回あたり2人(1匹と1羽?)で
なにかしら活躍するんだろうか・・・そこらへんも楽しみにしていようかと。

最後に一文。

紅葉のセリフ

彼女は自分以外の事に興味がない
自分以外のことは全て等価

冷静に考えると凄く怖い事ですよね・・・
好きの反対は嫌いではなく無関心・・・って言葉がありますけど
まさに彼女の場合は全てに対して無関心

唯一、兄である九朗に言われたからといって未だに書いている小説に
彼は希望を見出して霧姫マキシと会わせようとしているみたいだけど・・・
これは本当にどうなるんだろうか・・・

ある意味で『平等』の究極の形・・・っていうか考え方なんだろうけど・・・やっぱり怖い
なにせ2人の想いとか努力とか信念とか・・・全否定だから・・・

まぁあくまで『自分』だけはしっかり持っているっぽいけど・・・歪んでるなぁ・・・

という訳で姫萩 紅葉・・・彼女が霧姫マキシ・・・2人の短編小説を読んだ上で
引き分けを宣言し、理由を聞かれたうえで答えた言葉

「だって、私にとってはどちらも同じですから」

「優れているとか、劣っているとか、
 短いとか長いとか美しいとか醜いとか好きだとか嫌いだとか
 興味深いとか興味薄いとか気に入るとか気に食わないとか
 気にするとか気にも留めないとか気持ち良いとか気まずいとか、
 そんなもの全部同じじゃないですか」


「どんな違った作品であっても、
 私にとってそこに区別はありません。
 だからこの二つに差はありません。
 どちらも同じように好きで嫌いで素敵で無意味です。」


「美文乱文どんなものであれ、所詮は他人の考え事。
 頭に入れば、皆同じですから」


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遅れました

遅くなりましたが感想を…

さてまずは…あの暗号はないだろ!?
鍵もなにも、答え書いてあるじゃん!
いやまあコメディだからいいけど、知らないミステリファンだったらキレるよ!?

そして「九連訪塔執筆戦」…いやそんなにネタ思いつくのか!?
しかもこれ、おそらく「九連宝燈(麻雀における役で、役満)」からだよね?
加えて「五連謝意執筆戦」…8000メートルって、ヒマラヤか!?
金かけて死力を尽くして、チベット仏教の神聖な儀式をやってやるのがソレ!?
さらに、「五連載」のもじりだよねこれ…
このままじゃ、「酷死六葬執筆戦」とか出てきたりして(もちろん国士無双)

もう覇王色とか鎌鼬とかはいい…満腹だよ…

とりあえず、話は秋山忍中心になってきましたね(原因というか)。
秋山忍が作家として、春海和人が読者として、姫萩紅葉とぶつかっていくんでしょうかね?
まあ、和人の言葉は今2人と1羽にしか通じませんが…

あと…今回九朗がカラスになって出てきたけど…
現世にものすごい気がかりなことがあって、さらに「死」に抗おうとした者に与えられしこと、なのかなぁ…
和人は「死んだら本が読めない。色欲を読むまでは死ねない」という執念で。
九朗は「人としての心を持っていない妹をどうにかしたい」という執念で。
再び生きる代償として、人の身から、理から外され、ごく一部の人とのみ意思疎通が可能。
そういう視点から見ると、この話がすごく重くなるから不思議です。

さて…次巻は犬と烏が大活躍、という感じになってくれると、楽しいんじゃないかと。
御仕置きも楽しみです。
長文にて失礼。

Re: 遅れました

コメントありがとうございます

> 遅くなりましたが感想を…
>
> さてまずは…あの暗号はないだろ!?
> 鍵もなにも、答え書いてあるじゃん!
> いやまあコメディだからいいけど、知らないミステリファンだったらキレるよ!?

まぁ・・・暗号って言うかなぞなぞレベルだよね・・・

> そして「九連訪塔執筆戦」…いやそんなにネタ思いつくのか!?
> しかもこれ、おそらく「九連宝燈(麻雀における役で、役満)」からだよね?
> 加えて「五連謝意執筆戦」…8000メートルって、ヒマラヤか!?
> 金かけて死力を尽くして、チベット仏教の神聖な儀式をやってやるのがソレ!?
> さらに、「五連載」のもじりだよねこれ…
> このままじゃ、「酷死六葬執筆戦」とか出てきたりして(もちろん国士無双)

ほら・・・そこは『執筆戦(ライティングデュエル)』なんてでてきたあたりで
諦めましたよ・・・いや、そもそもハサ次郎とか鮪喰とか・・・

> もう覇王色とか鎌鼬とかはいい…満腹だよ…

yes

> とりあえず、話は秋山忍中心になってきましたね(原因というか)。
> 秋山忍が作家として、春海和人が読者として、姫萩紅葉とぶつかっていくんでしょうかね?
> まあ、和人の言葉は今2人と1羽にしか通じませんが…
>
> あと…今回九朗がカラスになって出てきたけど…
> 現世にものすごい気がかりなことがあって、さらに「死」に抗おうとした者に与えられしこと、なのかなぁ…
> 和人は「死んだら本が読めない。色欲を読むまでは死ねない」という執念で。
> 九朗は「人としての心を持っていない妹をどうにかしたい」という執念で。
> 再び生きる代償として、人の身から、理から外され、ごく一部の人とのみ意思疎通が可能。
> そういう視点から見ると、この話がすごく重くなるから不思議です。
>
> さて…次巻は犬と烏が大活躍、という感じになってくれると、楽しいんじゃないかと。
> 御仕置きも楽しみです。
> 長文にて失礼。

この場合はちょっと気になるのが九朗なんですよね・・・
生まれ変わった要因である心残り・・・『妹が心配』というのが
解決されたとき、果たして彼は存在し続けられるのか・・・っていう・・・
それによっては和人の今後も・・・
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