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名探偵は推理しない

あらすじ

「興味があるのは殺人事件、凶悪犯罪、そして『完全な犯罪』だけよ」

腰まで伸ばした長い銀髪と赤い瞳が特徴の女子高生、譲葉恋深。

その恋深が部長を務める『犯罪研究部』略して『はんけん』に足繁く通う何事にも平凡で、
すべて平均より三センチ上という程度の八ヶ岳理人。

高校生の部活にそんな大事件が舞い込むわけもなく、『はんけん』には平和な空気が流れていた。

しかし、ミステリー研究会から小説の後半部分を探して欲しいという簡単な依頼が、
大きな事件へと発展していく・・・。

対照的な凸凹コンビによるサスペンスストーリー登場。

感想

タイトルと表紙の絵で衝動買いした1冊

名前の通り・・・推理しない名探偵が登場します・・・あ、女性の方ね!

彼女・・・恋深は本人いわく

『直感で結末がわかる』

という能力を持っていて、事件解決時にする推理もその能力によって得た確信から
逆に考えていって・・・途中経過を結果に強引に結びつけるというもの

これは確かに・・・推理じゃない・・・

主人公である理人が過去に・・・子供の頃にであった青年から

『探偵は人間じゃない』
『全てを初めからわかっている』
『そして犯罪や犯人、事件を引き寄せる』


という事を言われているいる場面があるんですが・・・まぁ納得できなくはない

というかこの場合は『探偵は・・・』じゃなくて『名探偵は・・・』でしょうね・・・
特にフィクションの・・・本に登場する名探偵達は少なくても3番目は満たしている

だって・・・

旅行に出かけたら事件
学校に行っても事件
普通に暮らしていても事件


ですもんね・・・漫画ですが体は子供、頭は大人・・・な彼とか
じっちゃんの名にかけて・・・の彼とか・・・
彼らが移動したり・・・・指導しなくても・・・事件がおきる

漫画でそれを言っちゃ駄目なんだろうけど、殺人事件に出会う確率が高すぎる
それこそが名探偵の条件なんでしょうね・・・
なにせそうしないと・・・物語にならないから・・・身も蓋もないですけどね・・・

まぁ彼らが『最初から全てわかってる』・・・なんて事は実際にはないんでしょうけどね・・・
あくまでこの作品の恋深は・・・わかっている・・・と言っている。

理人が何度か考えているみたいに、相手の言葉や行動から推理を・・・
と考えるべきなんでしょうけど、それだけでは・・・ってのが実際にあるんですが。

それに恋深の場合は自身を探偵だと思ってもいないし
どちらかというと『完全犯罪、大歓迎!』ってくらい事件を求めていて
その情報を得るために部活を作っちゃうくらい・・・

理人に興味を持ったのは彼の体質と性質のせいだし
彼の兄が・・・おそらく理人が子供の頃であった青年であり
今回の事件を裏で操って・・・正確には誘導していた程度ですが・・・いた存在

彼を止めようとしているみたいで、彼女の考える完全犯罪は
誰も傷つかずに、幸せになるもの・・・という理想論
だけど・・・きっとそれが唯一彼女が認められる犯罪なんでしょうね・・・

まぁ兄にツッコまれてましたけど・・・そりゃそもそも犯罪じゃないけどね。

そして主人公である理人

彼の性質・・・他人の痛みがわからない・・・というものがあり
友人が死んでも、目の前に凄惨な死体があっても・・・常に冷静で
何故泣いているのか・・・何故悲しんでいるのかがわからない

歪んでいるというか壊れているというか・・・
だけど唯一の救いは彼がそれは駄目だと自覚していて
なるべく相手を労わる演技をしているという事・・・

自分が他人の痛みを理解できない事、そしてそれがわかる演技をする事
恋深にはそれは偽善だと言われ、彼もそれは自覚している・・・
それでも・・・いつかそれが本当になるかもしれないから・・・
だから偽善をやめる事はない・・・

こういう考えができている限りは彼は大丈夫・・・なのかな?

相手を偽善によって助けるにしても、相手の気持ちがわからないから
どの程度自分の賭けるかが測れず、自然に無茶をしてしまいので
危険・・・ではあるようですが。

そして彼の体質・・・これは読んでいると所々に気づくようなシーンがあるんですが・・・

痛覚がない

というもの・・・
自分が痛みを感じない・・・だからこそ彼は他人の痛みを理解できない
そもそも『痛み』という概念を学んだのが後々になってからだったから・・・

今回の話ででてきた事件の犯人・・・1人は理人と同じ他人の痛みを理解できない少女
彼女は理人が同類だと思ったからこそ、彼に恋慕の情を覚えていた・・・

もう1人はボクシングのライセンスを持つ男で・・・少女の命令で・・・
いじめによって自殺した好きな女性の妹であるその少女のために
事件を起こしていた彼はその力で事件の真相に近づいた恋深を捕らえ
そして助けに来た理人を傷つけた

だけど2人が知らなかった・・・そして恋深だけが気づいていた彼の体質ゆえに・・・

痛みを感じないから関節を決められても無理やりそれを外し・・・
痛みがないから被弾を恐れずに、相打ちで男を攻撃し・・・無力化

少女は彼に恐怖を覚え、男は地に這う事に・・・
他人の痛みに無頓着だからこそ・・・容赦がないからこそ・・・ルールがない戦いでは強い
それが理人・・・という存在な模様

恋深曰く・・・理想的な殺人マシーンですからね・・・
これで理人に良心がなければ・・・最悪の存在になったんでしょうけど・・・
彼は普通に優しい・・・それが救いかな?

犯罪を求めながら犯罪を許さない・・・初めから結末が読めるという恋深
他人の痛みも・・・自分の痛みをわからない・・・だけどそれを求め続ける理人
そして妹と同じ力を持ち・・・人を犯罪に導く恋深の兄

このメンバーが今後、どう関わってどう物語が展開していくか・・・楽しみではある。

探偵ものなのに・・・事件内容には触れてないけど・・・まぁいいか・・・
内容が結構重かったり・・・切なかったり・・・

『殺人事件』の方の被害者は加害者でもあり
『誘拐事件』の方の犯人は被害者でもあったりと

凄くやりきれないものがありましたけどね・・・
まぁ後者の被害者は・・・完全に八つ当たりというか・・・そんな感じでしたが
犯人も可哀想だけど・・・その理由は・・・って感じでしたし。

犯人の少女が・・・人の痛みがわからない彼女が最後まで傷ついていた事
そして人の痛みではなく自分の痛みはわかるこそ感じていた痛み
自殺した姉がどうして死ななくてはならなかったのか・・・
そしてどうして大好きな姉なのに・・・自分は泣けなかったのか
という事だったのは・・・切なかったけどね・・・

恋深理人の関係・・・

最初からなんだかんだ言いつつも彼女の元に通ってしまい
そして最後には偽善ではなく・・・彼女のためにではなく
『自分が嫌だから』という理由で彼女を助けに行った理人

これは完全に彼女を自分の大切な存在だと思い始めているからこそ
自分の大切なものを守るために動いたという事で・・・期待できるかな?

理人の性質も体質も最初から受け入れていたってのも大きいんでしょうけどね・・・

まぁ恋深の方が理人にどんな想いを持っているかは・・・まだわかりませんが・・・
それはおいおいって事でしょうかね・・・

2巻は来月発売らしいので・・・それも楽しみ

最後に一文。

理人のセリフ

彼が偽善だとわかっていても人助けをしたりと
人の痛みがわかるかのような行動をする・・・その理由

演技のつもりがいつのまにか・・・ってパターンはあるんでしょうけど
彼の性質に当てはまるかはわからない
でも彼がこう考えているあいだは彼は大丈夫な気がしますね・・・

「演技だって繰り返したら、
 いつか本当になるかもしれないじゃないか」


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(2012/03)
村田 治

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