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飛べない蝶と空の鯱~たゆたう島の郵便箱~

あらすじ

「約束だ。一緒に飛ぼう。空の最果てまで―」

霧の上を島が浮遊し、漂う世界。

「霧妖」という魔物が棲む霧の海を飛び、
命がけで人々の想いを封じ込めた「封書」を運ぶ「武装郵便屋」の少年・ウィルと、
不思議な少女・ジェシカの物語。

飛ぶのが下手で風を読めないウィルと、
あることがきっかけで空が怖くなったジェシカ。

お互いの欠点を補い合わないと飛べない二人は、
それでも空に憧れ、死と隣り合わせの霧に挑む―

「空の底」に何があるのかを知るために―。

二人乗りの「翼舟」で雲の上を疾走する爽快冒険ファンタジー。

感想

ガガガ文庫の2012年5月の新刊

『影執事マルクシリーズ』の作者さんの新シリーズ・・・レーベル違うけどね
ちなみにこの本の発売の次の日に『黒の夜刀神 2』が発売というほぼ同時刊行

表紙がいい!!

私的にはかなりいい感じです・・・キャラはヒロインであるジェシカですね。
ある意味でこの表紙はネタバレになってるんですよね・・・

さて・・・この話は『雲界』『蒼界』という2つに分かれた空が舞台の話
なにより一番特徴的なのは・・・

大地が・・・ない?

という事・・・基本的にこの物語の世界には空しかなく
そこに浮いている島々で人々は暮らしている感じです。

人々が暮らす島々があるのが青空が広がる世界『蒼界』
そして『霧妖』と呼ばれる存在が生息する霧が広がる世界『雲界』
の2つがあり『蒼界』の下に『雲界』がある・・・って感じですね。

『雲界』に突入したり近づいたりすればたちまち『霧妖』に襲われ
空に浮かぶ島々も決して完全ではなく・・・衝撃などで砕けたり割れたり・・・
時には完全に崩壊してしまう事もあるという・・・かなり危険な世界

そんな世界で通常ではほとんど交流のない島々を渡って
手紙などを届ける『武装郵便屋』・・・『渡り鳥』と呼ばれる職業を営む少年・ウィル
彼の相棒を勤めるジェシカの物語

2人は『渡り鳥』として空を飛ぶ事以外にもう1つ・・・共通の夢を持ち
それがあるからこそ一緒にいる2人

『蝶と鯱』という会社名で仕事をしている2人だけど

ウィルは軍学校にも通っていて地上での戦闘では『オルカ』と呼ばれるほど強く
実際にこの話において地上戦では圧倒的な力を発揮。
彼が『鯱』ですね。

そしてジェシカ・・・『蝶』である彼女は『霧鍵士』と呼ばれる霧を使って
魔法のような効果を発揮する力を持つ存在でその中でもかなり強い
蝶のようなものを生み出して周りを監視したり、
茨で身を守ったりと彼女は彼女で・・・かなり強い

でもこの2人・・・本来なら2人で2つの『翼船』と呼ばれる飛行船を操縦し
バディを組んで飛ぶのが一般的な『渡り鳥』でありながら
2人で1つの『翼船』に乗る変わり者・・・その理由が・・・

ウィルは単純に操縦が下手でジェシカは高所恐怖症

駄目じゃん!?その仕事じゃ致命的じゃん!?

ただジェシカは元々ウィルを遥かに超える空を飛ぶ技術を持っており
事故で墜落した事が切欠で飛べなくなってしまっただけ。

だから彼女がウィルの後ろで彼女は『霧鍵士』としての力や
元々持っていた風を読む能力による指示を出し、ウィルはそれを元に飛ぶ・・・
という2人で1人の『渡り鳥』って感じです。

ジェシカも怖くはあっても近くにウィルがいるなら・・・多少は大丈夫みたいですし・・・
まぁジェシカの場合は人間嫌いもあって、完全に信頼している相手はウィルだけってのも
あるんですけどね・・・

そんな彼らが『霧鍵士』として『夜姫』と呼ばれるほど高名なヒルダという少女から
『封書』・・・想いや記憶、知識などを詰められる手紙を預かり
それをかつて島ひとつ落とた・・・とされる死んだと思われていた『災禍』と呼ばれる大罪人に届ける事に
なる事から話は動き出して、その『災禍』を追う警官のポールマン
途中でであった『渡り鳥』であるらしい老人バードと出会い、
『災禍』が研究していた不老不死の研究について書いてあると思われる
ヒルダからの『封書』を狙う者たちからの襲撃を受けたり、
『雲界』に生息するかなり危険度が高い『界竜』と遭遇して1度は見逃され、
2度目は無事撃退したりと結構な冒険をする事に・・・

ジェシカは基本的に口は悪いけど、態度の端々にウィルに対する信頼が見えるし
ウィルは時折見せる素直な態度にドキドキしたりと・・・なんとももどかしい二人

そんな中でバードこそが『災禍』と呼ばれた大罪人ランディスであると彼が自ら名乗り
実は彼が島を落としたのではなく、彼とヒルダ、そしてヒルダの姉ジゼルの力を狙った
『傀儡師』と呼ばれる『霧鍵士』のせいであるとわかったり、
その後継者で孫がポールマンであり、祖父のした事に驚きつつも
ランディスの研究を手に入れようとして戦いに・・・

っていきなりキス!?

ポールマンは術でジェシカを操ろうとするんだけど彼女の正体・・・
『霧妖』の血が流れている彼女が真の姿である翼を開放して抵抗
それでも完全でなかったのでランディスウィルの頭を掴んで無理やりキスさせ
動揺によってジェシカにかかっていた術を解かせることに成功

なんだその役得!?ウィル、爆発しろ!

ちなみにコイツ・・・仕事に出かけるときに航海の無事を祈って
ヒルダから頬にキスされてます・・・

やっぱ爆発しろ!

その後も戦闘は続いたけどポールマンが操る傀儡が暴走
島ひとつがまた崩壊の危機に・・・

爺さんも同じだったって・・・この家系だめだ!?

島が崩壊の危機を迎える中、ウィルが叫んだ言葉で・・・
子供のころに出会った少女と約束した言葉を・・・
子供のころのジェシカと約束した言葉を聞いて
約束を思い出し彼女は『歌』を歌い、その力で崩壊を押しとどめ

その間にウィルはその圧倒的な戦闘能力で
暴走した傀儡『エインヘリヤル』を破壊して事件は終了・・・とは行かない事に

ランディスとジゼル、ヒルダの夢と願い・・・

崩壊を続ける島を救うためにジェシカだけでは救えず
ランディスが研究していた術を利用して島を救う事にするんだけど

最終的にランディスは過去の事件で自分を救ったのが・・・
命と引き換えに『霧鍵式』以上の力を発揮する『絶対言語』を使ったのは
ヒルダであり・・・ジゼルヒルダの寿命を・・・『絶対言語』の為に
短命の一族だった自分達だけど妹だけはと・・・寿命を延ばすことを願った。

だけど寿命を伸びる願いを受けながら命を犠牲にする術を使ったヒルダ
年を取る事がなくなり・・・それでもランディスは復活した。
だけど彼はジゼルの死を受け入れられず・・・2人は別れ別れになった。

その事実をようやく知ったランディスは自分達と同じ夢を持つ
ウィルジェシカに特別製の自分の『翼船』を託し消える事に。

ヒルダの方にも効果があったかわからないけど・・・彼女もようやく過去から解放されたみたい。
実際はずいぶん年上みたいだけど・・・今後どうなるんだろうか・・・ヒルダ・・・

ランディスジゼルヒルダの関係も・・・色々と複雑ですね・・・
悲しい別れで終わってしまったからこそ・・・
過去の自分達と同じ輝きを持つウィルジェシカランディスヒルダ
大切なものを託したって感じがよかったですけどね。

子供のころに出会っていたウィルジェシカ
だけどその後、ジェシカの乗った船が墜落し・・・再会したときは羽根が・・・
だけどそんな事気にせずに2人は夢を追うって感じがなんともいい。
ウィルジェシカが忘れていると思っているけど、ジェシカは今回思い出したみたい
この2人の関係はすでにお互いを意識してるし・・・色々とこう・・・いい感じ

何気にウィルジェシカを敵視している感じのウィルと同じ軍学校に通い
大手の『渡り鳥』会社に勤めるケイトは口ではなんと言いつつもウィルを意識してそうだったり
彼女の弟であるジムがあからさまにジェシカに気がありそうだったり・・・
そういう方面でも色々と面白そうなんだけどね・・・どうなるんだろ・・・

ウィルジェシカが目指す『空の最果て』というのは現実の世界なら上方向だけど
この物語の世界では下方向・・・『雲界』を越えた先・・・地上方向・・・

ランディスが今のこの世界はいずれ滅びると確信していたみたいだし・・・
全てをすくう鍵は『雲界』の下・・・地上にあるって事なのかな?
いやまぁ・・・あるのかはわからないけどね・・・

ただジェシカが持っている知識は空に浮かぶ島では非常識で・・・
鉱石や飲める水が掘れば手に入る・・・という地上での知識を持っているから
彼女の出自などにもまだまだ秘密がありそう

色々と伏線があるしこれからが楽しみです。

最後に2文。

さて・・・今回はちょっと迷いました・・・なので会話を2つ

1つはウィルジェシカの約束の言葉
ある意味で・・・その約束は果たされたって事になるのでこれで・・・

「いいぞ。約束だ。いっしょに飛ぼう。空の最果てまで。」

「あなたが<渡り鳥>になったら、あなたのために歌ってもいい」

2つめは・・・驚いたポールマンのセリフ

彼がランディスを追ったのは本当に彼が島を落したと思っていたから
それが祖父のせいであり、自分も同じように落しかけた
なので途中からは協力してくれたわけだけど
ならなんでジェシカも襲ったのか・・・と言われた時の彼の返答

なんとなくわかった・・・コイツの家系は・・・うっかりで世界を危うくするんだ・・・
考えている事はそこそこまともで一面から見たら正しいんだけど・・・
なんでかうまくいかないうえに・・・最終的に致命的な事態に発展する感じ・・・
なんてはた迷惑な家系・・・・なのにちゃっかり普通に生き残るしね・・・

という訳で自分や祖父が間違っているとわかっていたのに引き返せず
自分では行動を止める事ができず止めてもらいたかったと言う彼のその理由がこれ・・・
その時のウィルポールマンの会話

読んでいて思わず『はぁ?』って思ってしまった・・・全然気づかんかったよ・・・
ってか驚くべきバカだな・・・・ポールマン・・・一目ぼれだったとはいえ・・・残念すぎる・・・

「・・・どうして、引き返さなかったんだよ」

「引き返せるわけないだろう?
 好きな子に傀儡までかけたんだぞ?」


「え、ナニ、それじゃあお前ナニか?
 ジェシカに嫌われたからしつこく暴れて、
 霧鍵式まで暴走させたわけか?」


「・・・彼女を傷つけた。取り返しのつかないことをした」

「好きな子に悪戯しちゃったから
 自暴自棄になりましたってことかよ?」


「もっとオブラードに包めよ君は!」

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おもしろかったです!

こちらの感想を読んで衝動買いしてしまいましたw

いいですね、続きが楽しみです!
まあ、ポールマンの動機にはびっくりですが…
「竜王女は天に舞う」では空の果てまでいかなかったので、
「空の最果て」まで行ってほしいですね。

Re: おもしろかったです!

コメントありがとうございます

> こちらの感想を読んで衝動買いしてしまいましたw

参考になったら幸いです

> いいですね、続きが楽しみです!
> まあ、ポールマンの動機にはびっくりですが…
> 「竜王女は天に舞う」では空の果てまでいかなかったので、
> 「空の最果て」まで行ってほしいですね。

ポールマンの動機はえ?そっち・・・ってなりますよね・・・
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