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エスケヱプ・スピヰド

あらすじ

昭和一〇一年夏、廃墟の町“尽天”。

暴走した戦闘兵器に襲われた叶葉は、棺で眠る不思議な少年に出会う。

命令無しに動けないという少年に、叶葉は自分を助けるよう頼む。
それは、少女と少年が“主従の契約”を結んだ瞬間だった。

少年は、軍最強の兵器“鬼虫”の“蜂”九曜と名乗った。

兵器ゆえに人としての感情が欠落している九曜だが、
叶葉はそんな彼を一人の人間として扱い交流していく。

徐々に心を通わせていく二人。
しかし平穏な日々は、同じ鬼虫である“蜻蛉”竜胆の飛来によって打ち砕かれ―!?

閉じられた町を舞台に、最強の兵器たちが繰り広げるノンストップ・アクション。

第18回電撃小説大賞“大賞”受賞作。

感想

2012年2月の新刊
2巻も発売したので感想をUP

あらすじを見るとわかるように昭和一〇一年という・・・架空戦記ものになるのかな?

『鬼虫』と呼ばれる戦闘兵器の本体・・・生体であり頭脳を司る人と同じ姿をした少年と
戦闘兵器の暴走によって滅んだ街の地下で・・・冷凍睡眠から目覚めた人々と一緒に
懸命に生きる少女が出会う事で始まる物語。

少女・・・叶葉は色々な意味で優しい女の子
元女中であり人の役に立とうと健気に頑張るんだけど
そんな彼女が暴走する機械兵士に教われる中、重大な破損で修理・休眠状態だった
『鬼虫』・・・その9番目の・・・『蜂』を操る個体・・・

鬼虫九番式『蜂』・金翅の九曜

を発見し彼を目覚めさせ・・・そして完治していない彼の暫定指揮官という事になり
彼の力で無事危機を乗り越える事に。

最初は兵器・・・という事で合理性を重視したり、指令である叶葉を守る事だけを
優先する・・・機械的だった九曜なんだけど徐々に・・・叶葉や周りの人々・・・
その触れ合いの中で徐々に人間味を獲得していく過程がなんかよかったですね・・・

ただ人間に近づくからこそ・・・兵器である自分の存在理由を・・・
今この状況が終わったら自分は・・・とか考えちゃってたんですけどね・・・
でもその中でも・・・叶葉と共にいたいと思うようになっていたあたり
彼はすでに兵器でも個体でもなく1人の人間になっていた感じ

元々『鬼虫』の本体は生体であり・・・そして元となった人間がいる
そして九曜はその中で唯一、調整なしで『鬼虫』との適正を果たした存在
ただし調整されていない分だけムラッ気があったみたいで
本来の彼は・・・とても少年らしい少年だったみたい。

だけど物語の舞台・・・尽天と呼ばれる街では他に無事な町があるか
わからない中で無線装置の復旧を目指し、それがついに成功して
首都であった『東京』と連絡も付き、支援を受けられるようになって
町中の人に希望が見えてきたんだけど・・・

鬼虫壱番式『蜻蛉』・四天の竜胆

彼は戦後・・・役目が無くなった状況で九曜に戦いを挑み
彼に重大なダメージを与えた後も尽天から他の都市に繋がる道上にある
砦に滞在し挑みかかってきた相手を倒してきた最強の『鬼虫』

狂っているわけではなく・・・ただ最強であり・・・
そして消える時は自分以上の相手と戦いその結果・・・と考えていて
その相手として九曜に期待していた様子。

他の・・・全部で9機いた『鬼虫』も彼ら2機だけみたいですしね・・・

その彼が『東京』からの支援の機体を撃破
九曜は彼の出現に対して出遅れた事に愕然・・・彼と再戦しようと思っていたはずなのに・・・
自分が油断していた・・・
そして『蜂』の機能が回復した事も重なって彼は人間から再び兵器に・・・
戦闘に不必要だと思われる、叶葉との生活で得た感情を封印
1機の兵器に立ち戻り・・・再戦・・・

今の九曜は戦士と呼ぶに値しない、叶葉の方が強靭だ

戦いの結果、地に付し・・・死すら恐れないと・・・
死んでもいいという気持ちで戦っていた九曜
圧倒的な・・・話にならない戦力差があるとわかっていながら
それでもなお九曜を庇うために竜胆の前に立ちはだかった叶葉の方が強い

それが竜胆のだした結論であり、叶葉の意志を認めたからこそ
竜胆九曜を傷つけたら許さないと自分に言い切った彼女に免じて
九曜を見逃す事に・・・

九曜は間違えた

九曜は自分は死んでも・・・兵器としてもはや役目の無い自分は死んでも良いと
そして相手が自分がよく知る最強の相手なら悔いは無いと思い戦った
だけど見逃された・・・それは許せない、何故邪魔をした!
叶葉を怒ったんですけど・・・

そんなの当たり前だよね・・・

叶葉にとってそんなのは認められるわけが無い・・・
ただでさえ彼女は仕えていた主人と死に別れているし
九曜の事も大事な家族だと思っている。

九曜が自分を大切にしないから・・・その事について泣いた叶葉の姿に
ついに九曜は自分がなにか決定的に間違えたのだと・・・
兵器だから・・・と自分に言い聞かせて不要だと断じたけど
それこそが間違いだったと気づく事に・・・

九曜には”理由”がない・・・”手段”があるだけ・・・

そんな九曜だけど・・・尽天の秘密・・・まだ多くの人が冷凍睡眠で眠っている事
このまま支援が受けられなければこの人々も目覚められず死ぬ事
その為に竜胆を倒す事ができる可能性があるのが自分だけである事
最後は叶葉と話し・・・そして彼女が自分をどう思っているか聞き
そして九曜は・・・自らの意志で何をするかを選択する・・・

ここにきてようやく九曜竜胆と戦う資格を得て
そしてかつて散っていった仲間達の思いも理解できたってのがいいですね・・・

そして戦いは10分にも満たない・・・高速の空中戦
お互いのだせる全ての手と力を出し合い・・・最後は『鬼虫』としての機体を捨て
本体で最後の攻撃を行った九曜の勝ち

竜胆は最後に笑い・・・そして九曜に生きろと残した・・・

最後まで・・・竜胆は不器用だったって事ですね・・・
戦いの中でしか生きられず・・・でも決定的に狂う事はできず
今まで倒してきた者達のためにも最強であらねばならず・・・
だからこそ戦いに負けて終わる事を願っていた・・・
しかも全力全快の手加減なしの状態で・・・

能力的には明らかに竜胆が上だったけど
叶葉との約束が・・・そして自分で選んだ選択が・・・そして生きる意志が
九曜に勝機を引き寄せたわけで・・・ここら辺はちょっと切ないですね・・・

竜胆もある意味では・・・心が弱かったって感じもありますから・・・
臨機応変に・・・生きる理由を見つけられなかったわけですから・・・
なんとも・・・奇妙な関係の2人でしたね・・・

最後は九曜が無事(『蜂』は失ったけど)回収
どうにか蘇生もできて、再び叶葉が暫定指令となり
2人は叶葉の望みである八州を・・・今自分たちの国がどうなっているか知りたいという
彼女の望みを叶えるために旅に出るところで終了

1巻にして・・・『鬼虫』でありながらその最大戦力を失った九曜
さて・・・彼が今後どうなるのか・・・そして叶葉がどうなるのか・・・
2人の関係の進展は・・・
色々と気になる所だけど・・・それは2巻以降に続く・・・

2巻はすでに読了済みなんですが・・・さて・・・どこに感想を入れようか・・・
現状で7/2までの予定は埋まっているんだが・・・さて・・・

最後に一文。

間違いを認め・・・そして自分で”考えて”だした九曜の結論からでた言葉と
それを聞いた叶葉の返事

いや・・・・うん・・・九曜はきっと気づいていないんだろうけどね・・・
それってほとんど・・・告白だからね・・・

ただ自分がこれから何をすればいいのか・・・同じように悩んでもいた
叶葉にとってもとても大切な言葉になった事は間違いない

「・・・いいや。君は間違っていない。
 小生もまた、君がいてくれた方がいい。
 君が教えてくれたあらゆることは
 不要と断じてはいけないことだったのだ。
 ・・・そして、まだ、知りたい事は多い。
 だから。こう考えるのだ」


「小生は君の為に戦う。
 君のもとに帰還する。
 だから君は、これから小生の為に生きろ」


「───はい」

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