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マグダラで眠れ

あらすじ

人々が新たなる技術を求め、
異教徒の住む地へ領土を広げようとしている時代。

錬金術師の青年クースラは、研究の過程で教会に背く行動を取ったとして、
昔なじみの錬金術師ウェランドと共に、
戦争の前線の町グルベッティの工房に送られることになる。

グルベッティの町で、クースラたちは前任の錬金術師が謎の死を遂げたことを知る。
そして辿り着いた工房では、フェネシスと名乗る白い修道女が二人を待ち受けていた。

彼女の目的は、クースラたちの“監視”だというが―?

眠らない錬金術師クースラと白い修道女フェネシスが紡ぐ、
その「先」の世界を目指すファンタジー、開幕。

感想

『狼と香辛料』の作者さんの新作

ついに・・・って感じですね。

主人公は『眠らない錬金術師』と呼ばれる青年クースラ
ヒロインは修道女であり少女フェネシス

やっぱりというか・・・時代背景は中世ヨーロッパって感じがいいですね・・・

最大の権威を持つ『教会』
最大の権勢を持つ『騎士団』
そして商人達による『商工会』

の3大勢力がある世界。

『教会』は異端を駆ろうとするけど、『騎士団』は神を崇めても教主は崇めず
異端と呼ばれる『錬金術師』を保護する・・・という敵対関係
『商工会』『騎士団』に買収されたると逆らえない・・・って事を考えると
一番優勢なのは『騎士団』・・・正式名称『クラジウス騎士団』ですね。

そんな世界で人々から疎まれながらも、一部の人間にはその知識を求められる
『錬金術師』とその監視を『騎士団』から命じられた修道女の物語

主人公である『錬金術師』クースラ『教会』のスパイだった恋人を目を放した隙に
『騎士団』に惨殺され・・・それでも考えていたのが冶金のこと・・・
目の前で殺された恋人の死体を見て冶金の材料に使ったら・・・とか考えちゃう時点で
どっかぶっ壊れている感じですね・・・

さらに傷心で錯乱していた・・・という理由で『聖人の骨』を盗み出して
それを材料として使おうとして捕まったんだけど、それも錯乱していたから・・・という理由で
『騎士団』がギリギリの所で助けを出してくれる・・・という打算があったから。

うーん・・・面白いくらいに金属馬鹿って感じです・・・

そんなクースラが懲罰も兼ねてかつて同じ工房にいた『錬金術師』であるウェランドと共に
『錬金術師』にとっては色々と都合がいい最前線へ・・・
だけど前任者が殺されたという街へ行く事に

2人はお互いを『錬金術師』としては認め合っているけど・・・
なんだろうか・・・仲がいいって感じではないですね・・・
気心は知れてるけど、自分の事は自分でって感じ・・・

そんな彼らを監視するために『騎士団』の別勢力・・・信仰を大事にする側から
修道女・・・フェネシスが送られてきて、彼女の相手をクースラがする事に。

ウェランドは最初、フェネシスに恐怖を植えつけることでクースラと親しくなりやすい状況を
つくり、クースラもそれがわかっていながらも面倒を見るという・・・打算の関係

ただフェネシスは純粋すぎるくらい純粋なのでいつのまにかクースラも色々と気にかけるようになり
彼女も嘘つきで自分をからかってはくるけど、自分の好奇心に正直なクースラ
徐々に心を開いていく感じがいい・・・

ただそれでもクースラはいざとなったらフェネシスすら・・・とか考えているんだけど・・・
それは彼自身の思い込みによる勘違いだったみたい・・・

街を取り仕切るポーストの言う事を聞いて前任の『錬金術師』の技術を調べつつ
慎重に研究は進んでいくんだけど、フェネシスの監視の本当に理由・・・
さらにはフェネシスが所属する『聖歌隊』の闇とか・・・色々と問題の根は深そう

クースラは彼女と仲良くなり・・・『錬金術師』がそれぞれもっている『マグダラの地』
それぞれが持っている夢についても話し・・・フェネシスはそれを馬鹿にするでも笑うでもなく認める事に

彼の・・・お姫様を守るための剣を作るための最高の金属・・・オリハルコンとも呼ばれる幻のそれを
精製したいという彼の夢の話を聞いたフェネシスクースラが恋人を殺されても
冶金の事を考えていたのが金属馬鹿だからではなく・・・彼女を守るための手段を・・・
大切な相手を守るための剣を生み出す事を考えていた・・・心から彼女を守りたかった・・・
そう言われてようやく自分が本当はどう思っていたのかを突きつけられて
クースラは呆然とする事に・・・

自分は彼女の死に際しても泣けず・・・金属の事を考えていた・・・
自分は根っからの『錬金術師』なんだ・・・そう自分を卑下していたクースラにとっては
自分が誰かを大事に思えないのではなく、大事に思っていると気づいていなかっただけだったと
気づく事になったわけですから・・・ある意味で見る世界が変わっちゃいますよね・・・これ・・・

でもそこでフェネシスが東方出身で異端として狩られそうになったのを『騎士団』に保護され
だからこそその仲間として認められたいという彼女の理由と
彼女自身が最大の異端・・・呪いともいえる存在・・・人と獣が交わって生まれた存在と判明

また獣耳か・・・ってぬこか!?白ぬこなのか!?

今回はネコ耳娘という事らしいですね・・・フェネシスネコ耳です・・・ネコ耳です
大事なんで2回書いたけど・・・もう一回・・・ネコ耳です!

あれ、もうこの作品、これだけでいいんじゃないかな

とぬこ大好きな私としては思ったり思わなかったり・・・
ぬことして考えるとフェネシスの態度とか・・・めっちゃそれっぽいかも・・・
可愛がってもなかなか懐かないツンって感じが・・・

事態は彼女と一緒にいるだけですら異端の証明になるから
それが嫌なら自分の本当の目的・・・ポースト『騎士団』に黙って
私腹をこやしているのを突き止める手伝いを・・・とフェネシスクースラを脅迫
嫌なら自分を殺せと・・・その覚悟までもって・・・

クースラに殺されるならそれはそれで・・・って思いつつも
脅してでも任務をやり遂げて自分も『騎士団』の仲間だと認められたいという
彼女の一生懸命な想いもあるんですが・・・

人間の悪意って・・・生易しいものじゃないんだよね・・・

いや、この場合は悪意じゃないか・・・差別意識というか・・・迫害というか・・・
もしくは宗教的正義感というか・・・
相手個人ではなくて『異端』である・・・ただそれだけで罰するっていう意識がね・・・

クースラはたとえ自分達が異端であるとフェネシスが報告したとしても・・・
その行為をしたと合図をだしたとしても・・・『聖歌隊』の部隊は
クースラ達だけでなくフェネシスも異端であるからと裁くと言うことに気づいていて
フェネシスに伝え・・・新たな道を探る事に・・・

クースラはどうにか襲撃から逃れ、今回の事件の黒幕であったポーストを逆に襲撃
彼がやっていた私腹を肥やす方法を突き止め、
さらに彼を殺さずに『騎士団』に捕らえさせる事に。

これで一応は『聖歌隊』の目的であるポーストの内偵は完了
それに協力した形になるクースラウェランドは褒賞を得られるし
フェネシスも無事使命を果たしたのでとりあえずはお咎めなしで終了

クースラは褒賞として工房での手伝いを・・・フェネシスを要求したらしく
『聖歌隊』の人間に『愚か者』と呼ばれながらもフェネシスと共にいる事を決めた感じ

クースラにとっては自分が人を好きになれるって事を理解させてくれた相手であり

『マグダラの地』・・・お姫様を守る騎士に・・・という夢を
フェネシスにとっては自分の居場所を・・・誰かの仲間として共に・・という夢を
同時に叶える事ができるわけで・・・二人にとって利害が一致してますからね・・・

まぁこの場合は利害とかそういうのとは関係なくってのもありそうですけどね。

フェネシス自身も作中で冶金の手伝いをしていて色々と感動したりしてたし
今後は修道女じゃなくて『錬金術師』の助手みたいな感じになってくのかな?
それともあくまで修道女ってスタンスはそのままだったりするんだろうか・・・気になると事です。

『錬金術師』であるクースラも身元が定かではなく『騎士団』の庇護が無ければ生きずらい
でもそれ以上に存在そのものが異端とみなされるフェネシスの存在もあるわけで・・・
今後2人にどんな展開が待っているか・・・楽しみなような怖いような・・・そんな感じです。

最後に一文。

クースラのセリフ
フェネシスに彼になら殺されても・・・と思わせる要因となった言葉

『錬金術師』の精錬の仕事を彼女に手伝わせ亜鉛の結晶化に成功
感動して言葉もでなかった彼女にクースラが手を差し出しながら言った言葉

だけど仲間を全て失い、今の居場所にすらまともな居場所がなかった彼女にとっては
自分を望んでくれた言葉であり・・・とても影響を受けたみたいなので・・・

何気にクースラウェランドも師からこの言葉をかけられた事は
未だに思いで深い事らしいし・・・なのでこれで・・・

「錬金術師の世界へようこそ」

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