スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

楽聖少女 2

あらすじ

交響曲の初演成功から数ヶ月、ルゥはスランプに陥っていた。

新作の曲が革新的すぎて既存のピアノでは弾けず、
新楽器の開発も行き詰まっていたからだ。

そんな折、フランス軍がウィーンへ進攻。
僕はついに魔王ナポレオンと相まみえる。

そこで知るのは、魔王のあまりにも意外な素顔と、
この歪んだ十九世紀世界の秘密の一端。
そして僕らの前に現れる、不吉な銃を操る若き音楽家。

「俺がナポレオンを殺る。邪魔するな」

復讐に燃える彼の背後には、悪魔の影が・・・。

絢爛ゴシック・ファンタジー、第2弾。

感想

楽聖少女の2巻

四代目と平坂組がいる。
ナルミアリスも正常運転だな・・・うん・・・

ナンデヤネン!( -_-)ノビシ*)゚O゚)

あれー?買う本間違えたかなー・・・
コイツらがどこからどう見ても『神様のメモ帳』の登場人物にしか見えん・・・

という訳でこのシリーズの方向性というか狙いというか・・・
そういうのがわかった感じです・・・

主人公であるユキは明記されているわけではないですが
音楽プロデューサーの父親、世界的に有名なピアニストの母親
有名な指揮者の母方の祖父と音楽評論家の父方の祖父
といった感じで『さよならピアノソナタ』の主人公&ヒロインの子供っぽい
感じだったんですけど・・・今回は彼の周りのキャラクターの関係性というか
性格と言うか・・・そこらへんが・・・とても読み覚えのあるものに・・・

彼が文豪ゲーテとして、そしてファウストとして生き
心から感動すると悪魔であるメフィに魂を取られるという状況ながら
彼の心を揺り動かす音楽家・・・ベートーヴェンである少女ルゥの行く末を
見ようと決意したのが前回の彼

歴史もすでに電気製品や飛行船・・・電話すら開発されているという
実際とは違った道をたどっており、さらに悪魔関連の事も
何故か皆が結構すんなり信じて、そのうえ気にしないという・・・
世界観そのものがおかしいんですけど今回はその謎についても
触れられている感じ・・・

今回は前回の話で名前だけはでてきたナポレオンがついに登場。
1人で敵の大群や兵器を倒す魔人のような人間・・・というのが
一般の評価でユキはそれを不思議に思い、さらに悪魔が関わっているという事で
彼が自分と同じ立場の存在なのでは・・・と考えたんですが・・・

同じ立場・・・だけど・・・永遠の繰り返し

ユキの提言でフランツ2世は軍を負けないように動かしたけど
結局はナポレオンに破れ・・・最終的にこれ以上の被害を民が受けないようにと
歴史ではもっと戦いが続くはずなのに神聖ローマ帝国は終わり
オーストリア帝国となりフランスと和睦

ナポレオンを招待した演奏会でついに二人は邂逅することに・・・
相手もユキに・・・ゲーテに会いたがっていたみたいで
ユキは彼に恐怖を感じながらも話を聞き・・・そして真実を知る事に

彼が自分と同じナポレオンを演じる為に連れてこられた存在である事
彼はナポレオンをセントヘレナ島で死なせない為に呼ばれた
そして歴史にそって戦い・・・セントヘレナ島で死ぬ
それに抗う行動を起こしても・・・それに対応する対処が行われ
彼を無理やりにでも死へと誘う為に・・・本来ありえない科学の発展がおき
そして彼がナポレオンという役割を捨て逃げようとすると・・・
すぐさま彼を死が襲う・・・

うわぁ・・・生き地獄だわ・・・

ナポレオンであることを共用されるけど道筋通りだと死ぬ
変えようとしても科学の発展やら兵器の発明で上まられて死ぬ
ナポレオンの役割を捨てても・・・やっぱり死ぬ

かなり無理ゲーって感じです・・・
だからこそ・・・彼は空虚で・・・干からびて・・・そんな感じ
本人は飛行船を素手で支えるくらい強いのに・・・心がすでに・・・って感じ

そんな彼にとっては・・・ある意味でユキは希望みたい・・・
自分をこの運命から解き放つ事を・・・悪魔との契約を無視して
魂ごと殺す事ができる可能性を持っているから・・・同じ存在ゆえに・・・
だからこそユキを脅してでも自分を殺させようとしたりと・・・
なんていうか・・・色々と救いがない人でした。
もっと豪快な人だと思ってたんですが・・・実はこの作品で一番沈鬱な人かも

彼にとってルゥも同じくらい・・・ピアノに音色によって
自分を殺すかもしれない存在だと思っているみたいで・・・
やっぱり彼女もユキと同じ立場なのかもしれない・・・

そしてユキルゥナポレオン・・・3人とも同じ立場なら
ナポレオンと同じ条件が・・・演じている人物の死ぬ日に必ず死に
演じる道から大きくはずずれれば・・・やはり死ぬ
ぶっちゃけ・・・かなり厳しい制約な気がしますね・・・どうなるんだろうか・・・

そして彼の登場とルゥの新しく作曲したピアノソナタと共に新キャラが2名

1人は楽器工房の娘でルゥが望む音色のピアノを作るのに情熱を燃やし
さらにルゥ大好きな女の子であるナネッテ

調べてみたら公私に渡ってベートーヴェンを支えた女性だったみたいだけど
ルゥが女の子で可愛らしい感じなので猫かわいがりしている感じ。
ぶっちゃけ

ルゥ>>>(超えられない壁)>>他の顧客

って感じ・・・ただし根がお人よしなので頼まれると忙しくても
仕事入れちゃうという・・・そんな子
まぁピアノ製作の事しか考えてないんじゃねーか?って言われたらその通りなんだけど

彼女はルゥが望む音をだせるピアノを作る為に試行錯誤を繰り返し
ついに作り出してしまった機構こそがナポレオンが恐れる新技術で
彼女は狙われる事に・・・

後述のキャラの力も借りて隠れるけど・・・結局彼女の事はナポレオンにバレ
そしてフランス軍に襲われるんですけど・・・

魂を囚われガラス管の中での永遠


という結果に・・・やったのはナポレオンではなくユキが契約している悪魔メフィ
彼女はルゥのためのピアノを作る時間がない事に悩んでいた彼女に
ピアノを完成させるまで時間を止められると囁き契約
ルゥが真に望む音を実際に聞けるわけではない彼女には永遠に望むピアノは
完成させる事ができないから・・・それゆえ永遠に魂を捕らえられるから・・・
という・・・ユキが最近彼女を悪魔だという事を忘れていたかのような態度を
引き締めるというか冷たくさせるような行動をとるという・・・さすが悪魔・・・

そして新キャラの2人目・・・彼の登場がこの作品の雰囲気を
『さよならピアノソナタ』から『神様のメモ帳』に一気に傾けた感じ。
ルゥだけでも十分すぎるくらいだったのにね・・・というわけで彼こそが

   四代目 雛村 壮一郎 
カール・マリア・フォン・ヴェーバー


前回登場して・・・いや作曲家だよね!?
って感じ全開で完全武闘派だったハイドン

彼の弟で作曲家ミヒャエル・・・その弟子達である・・・

闘魂烈士団!

(;つД⊂)ゴシゴシ

(゚Д゚)え? 


闘魂烈士団です・・・ええ・・・闘魂烈士団・・・
そのリーダー的存在であるのが彼
ビジュアルも性格も・・・まんま『神様のメモ帳』四代目ですけどね・・・
そして闘魂烈士団平坂組かよ!?ってくらいアホ集団

なんだろ・・・その無駄に戦闘力高そうな肉体・・・
君たち音楽家だよね・・・って感じです。

カールナポレオンの侵攻で住んでいた街が焼け
その時の煙が原因で声がしゃがれてしまい・・・ルゥが認める歌声を失った
そしてその絶望が悪魔を呼び・・・彼にナポレオンを倒す力を・・・
『魔弾』を・・・持ち手の意のままに相手を射抜く弾丸を手に入れた・・・
だけどそれは・・・彼がいずれ書く事になるドイツオペラを確立させた作品
『魔弾の射手』の話の通り・・・最後の一発は持ち手ではなく
悪魔が望む相手を射抜く呪われたもの・・・

それがわかっていながら彼はナポレオンを殺そうとし、ユキが止めて失敗
この時の相手はナポレオンではなく彼の傍に妹としている悪魔
彼も怪我を負ってユキが助けた形でもあった為に借りができた・・・って感じで
交流が始まり、ユキの手料理の味に驚いたりと・・・
いつのまにか仲良くなっていた感じですね・・・

まぁ同じ悪魔と契約した者同士って感覚もあったんでしょうけど・・・
ユキにとっては彼もすばらしい作品をいずれ残す相手って事もあって
安易に死んで欲しくないってのもあったんでしょうけどね・・・

カールナネッテを匿ったりしつつ、自分が死んだ後に烈士団のメンバーが
仕事に断らないように・・・と色々と自分のできるだけの技術を叩き込んだり
さすが音楽家・・・といった感じでルゥのピアノソナタを全て弾きこなしたり
モーツァルトと親戚で生きていることを知って彼に作曲しろと訴えたりと

優しくて熱くて・・・そして音楽をなにより愛しているという・・・

なにコイツ・・・めっちゃいい男・・・

そんなキャラですね・・・

ユキとしては彼に死んで欲しくないけど・・・
軽々しく未来を教える事もできないし・・・そんな感じのキャラ

最終的に彼はナネッテを狙って停戦条約を破棄して襲ってきたナポレオンと対峙
彼に『魔弾』を打ち込むも・・・彼は勢いを衰えさせず反撃
最後の一撃を・・・カールと契約し彼の目的が果たせない事に絶望した瞬間の
カールの魂を欲しがっている悪魔ザミエルの望む相手に・・・
カール自身に飛ぶ最後の1発すら予測して自分ごとナポレオンを撃とうと

助けようとしたユキは邪魔されないようにとザミエルに動きを封じられていた・・・
だけど・・・そんなユキを感動させ・・・自らの力を奮い立たせたのはやっぱりというか・・・
ルゥの・・・ベートーヴェンのピアノソナタ

この場でユキと共にナネッテを助ける為に過去に干渉する魔術を
ゲーテの記憶からひっぱりだして・・・そして過去のナネッテ
自分の望む音楽を伝える為に・・・その場に有った壊れたピアノ3台を繋ぎ合わせて
演奏するというかなり無茶な演奏法でそれをなしたルゥによって
過去が改変・・・ナネッテをとメフィに契約はなかった事になり
そしてナネッテをはすでにルゥが望むピアノを・・・エレクトリックピアノを完成
それによりルゥは自らが作曲しながら満足に弾けなかったピアノソナタを・・・
ユキが昔から気にはなっていても好きになれなかった

ピアノソナタ第23番ヘ短調『熱情(アパショナータ)』

ようやくユキは自分が望むそれを聞けた事で・・・感動を呼び起こされ
新しい力を・・・ゲーテの作品である『ヴェルテル』の力を呼び起こし
それによって発現したのは作品内で登場人物が自殺に使った小銃

それは相手の心に穴を開ける力を持った銃
自らの心に空いた穴によって殺意を自分にしか向けられなくするもの
そしてそれこそが唯一・・・他者の他者の意志では殺す事ができない悪魔
自らの力で滅ぼさせる力・・・

メフィが作中でザミエルと出会った時にいずれユキに力の前に
這い蹲る事になるという言葉がまさに事実になったわけで・・・
ユキはついに悪魔すら倒せる『魔術師』になったという・・・とんでもない事に。

誰かの危機とか・・・そういう時じゃないと使えない力で
彼の魂を止めてしまう感動を源泉にしている力だからこそ
諸刃の刃なんだけど・・・それでも凄い・・・

最後の『魔弾』ザミエル自身を貫いて・・・彼を滅ぼし
契約が破棄された事でカールは力を失う事に。

ナポレオンはそれで彼に興味を失い・・・ナネッテのピアノも
過去にすでに完成されたという・・・状況になった為に止められない
そしてルゥの曲も完成

ナポレオンは彼らにまだ自分を殺しつくせる可能性があるからと
彼らを見逃して・・・去って行く事に・・・
この人・・・悪い人じゃないっぽいんだけどね・・・

カールザミエルを殺した事、自分の邪魔をした事に対して
ユキに怒ったけど、聞こえてくるルゥのピアノに無意識に指を動かしてしまい
彼が決して死んで満足できない人間だと・・・
そして自分も感動で止まるかもしれなくても・・・
最後の最後で決して満足する事はないであろう事を理解する事に。

結局彼らは・・・ルゥを含めて芸術家は・・・満足できないんでしょうね・・・
新しいのができても・・・さらにその次を望んでしまうがゆえに・・・

エピローグではユキメフィが本当はナネッテを守ろうとしたのでは?
って考えたり、ゲーテとしてではなくユキとして始めて執筆をして
それをメフィに読んでもらったりと・・・なんかいい雰囲気に・・・
悪魔なんだけどね・・・この子・・・

カールも凹まずに・・・未来へと繋がる作曲を始めたみたいだし
ナネッテも今回のピアノのできに満足しても・・・ルゥの要求はまだある
みんな未来に向かっているという・・・って感じで終わり。

ルゥのピアノソナタが『熱情』で23番なのに何故か22曲目で欠番があったり
歴史改変は起きても死ぬべき人が死ぬべき日に死ぬという運命は変わらないから
停戦で死なずに死んだ人々も結局ナポレオンナネッテを狙って戻ってきたときに
同じだけの被害が出たりと・・・いい事ばっかりじゃないけどね・・・

ちなみに闘魂烈士団ユキが悪魔の力で超強くて
カールの命も救ったって話が大げさに伝わって『博士(ドク)』と呼ばれ
慕われるようになったんだけど・・・いや、それ・・・『兄貴』と何が違うの?
って感じですね・・・お前はどこのナルミだよ・・・

3巻がどんな感じになるかも・・・楽しみです。

最後に一文。

ユキのセリフ

彼はゲーテとして・・・執筆をしなければとずっと考えていた
だけど今回の一件でその考えを改めた。

何故ならゲーテが望み、そしてユキが書くべきのものは
『ゲーテの物語』ではなく『ユキの物語』
ユキだからこそ書けるものじゃなくては駄目・・・

だからこそユキはもうゲーテの作品を・・・過去の作品を読んでも
感動はしても時を止める事はないと確信

そして自分の作品を書くことを決意
彼が書いた戯曲の内容を聞いてゲーテが書くはずがないといった
メフィに彼が言った言葉がコレ・・・

妙に心に残ったのでこれでいきます。
まぁ・・・自分の作品を読んでもらえる感動で時が止まる
可能性をメフィに示唆されたりもしたけどね・・・

「だから、僕が書いたんだよ」

にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへクリックして下さると嬉しいです。
楽聖少女2 (電撃文庫)楽聖少女2
(電撃文庫)

(2012/09/07)
杉井光

商品詳細を見る

テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

カレンダー(月別)
07 ≪│2017/08│≫ 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
FC2カウンター
カテゴリー
<< 全タイトルを表示 >>
最近の記事+コメント
最新トラックバック
その他
にほんブログ村 小説ブログへ にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ
応援バナー
アオイハルノスベテ応援バナー02

BaseSon最新作『真・恋姫†英雄譚』応援中!

プロフィール

kenkenMk2

Author:kenkenMk2
FC2ブログへようこそ!

生活費を削ってでもライトノベルを買いあさる読書中毒者です。 リンクフリーです!
うりゅー
リンク
グリムス
その他
あわせ読みたい
RSSリンクの表示
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。