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剣刻の銀乙女(ユングフラウ)

あらすじ

数多の王、数多の国、数多の信仰が混在し、そして衝突した、統べる者なき時代
―世界に魔神と呼ばれる存在が現れた。

数多の王たちが戦いを挑んだが、
いかなる剣も魔術も魔神の体に傷をつけることは叶わなかった。

人々が絶望に沈みかけたそのとき、ひとりの賢者が現れこう言った。

「魔神を斬ることができる剣がある。優れた技を持つ者がほしい。私についてくる者はいないか」

剣は十二本あった。
十二人の王はそれぞれもっとも優れた騎士を一人ずつ送った。

選ばれた十二人の騎士と一人の賢者は魔神に挑み、
そして見事討ち取った。

後に賢者を王として十二の国は一つとなり、
十二人の騎士は円卓の騎士と呼ばれ全ての騎士の手本となった

──―そして、ときは今に至る―――

感想

一迅社文庫10月の新刊
『XⅢ番の魔符詠姫』の作者さんの新作

かつて『魔神』と呼ばれる存在が現れ
それを倒す12本の剣を用意した賢者と、12の国から集まった
剣を使う騎士によってそれが滅ぼされ、最後は賢者が王となり
12人の騎士は『円卓の騎士』へ・・・という伝承が残る国が舞台で

そこでただの兵士・・・門番をしている青年ヒースが主人公の物語

うわぁ・・・本人が天職だと思ってるっぽい・・・

兵士です・・・門番です・・・普通のファンタジーものならモブの役割です・・・
でもヒースにとっては物語において一番最初に異変に遭遇し
一番最初に戦う可能性がある立派な職業。
まぁ・・・一番最初にやられる役ってのも理解しているっぽくて
彼は槍を使うけど・・・師匠からは才能がないと言われているので
そこらへんは達観している感じ。

人の話を聞くのも好きみたいで・・・確かに門番は天職なのかも・・・

ただこの物語は主人公が門番だった事もあって・・・『門』が結構重要な要素になってて
彼は国とその外の『門』『罪禍』と呼ばれる魔族の侵入や外敵の侵入を防いでるわけだけど
何気に・・・作品開始時点での問題は『門』の中で・・・国内で起こっているという・・・
なんとも対応しようがないもの・・・

伝承にある12の剣が姿を変えた『剣刻』が12人の騎士に浮かび上がり、
謎の存在・・・『クラウン』と名乗る男によって国王と国民の前で大々的に・・・

① 『剣刻』を持っていると特殊な力を得ることができる
② 他の所持者に譲渡可能。一度渡したら返してはもらえない
③ 全てを揃えれば『賢者の剣刻』を得て望むものを得られる


と発表され、目の前で『剣刻』を持った騎士団長が彼に殺され
『剣刻』『クラウン』に奪われ、さらに『クラウン』が騎士に倒され
近くにいた国王に移動したのを目撃され・・・内乱状態に。

④ 所有者を殺したり、看取っても手に入る

この4つ目の悪魔のような条件のせいで・・・
ここから国内は所有者を殺して奪い合うという内乱状態になり乱れる事に。
『剣刻』に興味がない一般人達はそこそこ普通に暮らせているみたいだけど
騎士や野心・・・力を求める者はこぞって・・・動き出していて
民を守るべき騎士達がもっとも治安を乱す事にという・・・面倒な事態

そんな中でヒース『剣刻』『罪禍』にまつわる事件に巻き込まれ
自身も『剣刻』を宿す羽目になり困惑

さらに序盤で出会った少女エステルと再会して彼女の道化師としての
活動を手伝う事になったり、彼女も『剣刻』を持つ事になったり
ヒース自身が気付いておらず、相手もまだ気付いていないけどフラグが立っている
『騎士姫』ルチルとも繋がりができて・・・と女性関係は一気に華やかに。

これでヒース自身にも才能豊かな妹・マナがいたりと・・・
なんだこのリア充・・・って感じなんだけど・・・まぁそんな簡単にはいかない・・・

『剣刻』を持っているって事はそれを狙うものに命を狙われるって事だし
死んでいなかった『クラウン』が所有者の情報を言いふらすので隠す事すらできず
さらに『クラウン』エステルを狙っている事もあって事件の中心にいる事になり
最後は・・・街で暴れだした謎の怪物を相手に大立ち回りをする事になるんだから・・・
うーん・・・カツカツって感じだろうか・・・

ヒースは師匠に才能がないと言われて自分でそれを受け入れていたけど
実際はそんな事無く・・・彼には覚悟が・・・
命を賭けて戦い、相手の命を奪い、その上で生きる・・・その覚悟がなかった
だけどエステルに出会い・・・彼女の覚悟・・・

『皇禍』と呼ばれる『罪禍』の中でも魔王レベルの力を持ちながら道化師として
力で誰かを傷つける事は簡単だけど、笑わせるのは難しい
だけど壊す事より、誰かを笑わせる方がいいからと道化師を目指し
どんな状況でも・・・敵だろルチルに狙われながらも彼女も道化師に・・・と勧誘して
彼女の心を解きほぐしちゃうくらいの彼女の覚悟を見たから戦えた。

もうそこまで・・・心酔してるんだね・・・

まぁ『クラウン』は死体を操り・・・ヒースが受け継ぐ事になった『剣刻』の持ち主
ヒースが『兄ちゃん』と呼ぶ兄弟子で、ルチルがが『兄様』と呼ぶギャレットを操り
エステルを狙った事もヒースの怒りを買った感じですけどね・・・

しかも下種な事に・・・ルチルに・・・ギャレットが密かに想いを寄せていたらしい彼女に
ヒースから事情を聞いた彼女にギャレットがすでに死んでいる・・・と指摘されるまでは
自分が死んでいる事に気付いていないギャレット自身の意志で動かさせていたという・・・
最悪な奴でしたからね・・・

ヒース『クラウン』を色々と知った・・・
魔神を封じたのが人間では・・・賢者と騎士ではなく
エステルの一族・・・『皇禍』の中でも『門』と呼ばれるものを開閉できる
彼らがしたという事を『クラウン』から聞きだし
彼にとっては知りすぎた相手ということで殺意を向けられたけど
ヒースヒースで怒っていて・・・挑発して攻撃させ
自身を犠牲にするほどの攻撃を『剣刻』の力で放って倒すという荒業で撃破

何気にコイツ・・・覚悟さえ決めちゃえば凄いって感じなんだな・・・

人類の敵って事になってる『罪禍』の・・・その中でも巨大な力を持つ『皇禍』
エステルが手に入れた『剣刻』『クラウン』が呼び出した化け物を封印する力を持ってたり
この化け物が『剣刻』から生まれるものだったりと・・・伝承そのものに
大きな食い違いがありそうな感じではあって・・・どんな事実があるのか今後が楽しみ。

まぁ・・・エステル自身は道化師活動が第一で戦いとか二の次
ヒースは天然で笑いがとれるし、ルチルはいるだけで花がある
だから一緒に・・・って感じのおきらくな娘なんだけどね・・・

まぁ戦えばめっちゃ強いし・・・竜をてなづけちゃうし・・・
『剣刻』を持っていて、さらに『皇禍』で・・・天然のカリスマ性を持ち
さらには美少女で・・・何気にドジッ娘属性・・・
正確には『門』の力を空間転移とかの力を多用するとその分だけ
恥ずかしい目にあうという微妙な代価のせいなんですがそういう所が可愛かったりと
なんだろこの娘・・・めっちゃいい・・・って感じで性格も明るくいい娘なので
ルチルも彼女を『皇禍』だと知っても信じる事にして、
最終的には常識を知ってもらうとルチルと同じ学園に編入させる事にしたくらい。

でもこの時点ではまだヒースしか彼女から聞いてないけど
『罪禍』にも社会があって・・・完全な実力主義

強い者が偉くて、弱い者は強い者を敬う
でも強い者はその分、弱い者を導く


これでうまくいっている社会で、人を襲う下位の『罪禍』もいるけど
それは最近の『剣刻』の騒動がおきてからおかしくなっただけ・・・らしい

そして彼女が道化師に拘るのは『罪禍』の社会では
誰もエステルに笑いかけてくれなかったから・・・というのがあるので
あれ?故郷では実はボッチ的な?って思ったんですが・・・

次期魔王候補筆頭でした・・・

完全実力主義の社会で次期国王候補筆頭・・・つまり最強です。
なんか現魔王よりも強いらしいです・・・

あれ?それってぶっちゃけ世界最強なんじゃ・・・

ルチル曰く『皇禍』は1体で国を滅ぼしかねない個体
なのにエステルはその中でもさらに最強・・・
今回の戦いでも基本的に兵の鼓舞みたいなの中心で動いてたしね・・・
本気で戦うとヒース達の国がクレーターになるらしいから・・・

どんだけだ!?

まぁだからこそ彼女の夢は怯えられる国王じゃなくて
みんなに笑ってもらえる国王という事で道化師をやってるみたい。
『門』の異変を感じたから人間の国にやってきて・・・調査もせずに
道化師街道まっしぐら・・・だけどね・・・それでいいのか次期魔王

まぁそれを知ってもなお彼女を手伝う事を了承したヒースに・・・
そして上記の代償のせいで何故かヒースにピンポイントで
恥ずかしい姿を見られた事もあって・・・微妙にフラグが立った感じ。

ちなみに『剣刻』を持ったヒースもついでに・・・
こっちは自分の事を知っても態度を変えなかったから・・・という
オイ、それフラグじゃねーか・・・って感じの理由もありそうですけどね・・・
ルチル・・・それもう完全に意識し始めちゃってるって・・・
まぁヒースはさらにさらについでという事で妹であるマナも学園に通わせられるので
良かった・・・のかな?女難の相は付いて周りそうだけどね・・・
そっち方面でも今後が楽しみ。

でもアレかも・・・もしかしなくてもヒロイン達の方が主人公より強い可能性が高い
そういえば・・・この作者さんの作品ってその傾向が高い気がするな・・・

何はともあれ・・・今後の展開が楽しみな1冊・・・続き・・・でるよね?

最後に一文。

エステルのセリフ

彼女が語った道化師の美学
理想なんだろうけど・・・それでも尊いものだったのでコレで。

「ものを壊すのって簡単だろ?
 人を傷つけるのはもっと簡単だ。
 でも、ものを作ることは誰にだってできることじゃないし、
 死んだ人を生き返らせるのは
 神様にだってできやしないんだ」


「あたしは不器用だから、
 なにかを作ることはできなかった。
 医者みたいに誰かを助けることもできなかった。
 逆のことしかできなかった。
 そんなあたしでも、誰かを笑わせることならできたんだ」


「力を振り回すなんて誰にでもできる。
 そんなの犬にでもやらせればいい。
 そんなことより、
 泣いてる子供を笑わせられる方が百倍すごい。
 笑いたくないって言ったって笑わせてやる」


「それが、道化の美学ってもんだよ」


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剣刻の銀乙女 (一迅社文庫)(2012/10/20)手島 史詞商品詳細を見る 門番を天職に感じている青年ヒースは 道化師を名乗る少女・エステルとの出会いを切っ掛けに 超常的な力を与えてくれる

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