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ビブリア古書堂の事件手帖 栞子さんと奇妙な客人たち

あらすじ

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。

そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。

残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。

接客業を営む者として心配になる女性だった。

だが、古書の知識は並大低ではない。

人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、
いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、
まるで見てきたかのように解き明かしていく。

これは“古書と秘密”の物語。

感想

ドラマ化が決定したビブリア古書堂の事件帖の1巻

ドラマは・・・なんかヒロインの性格や設定からして変わりそう・・・
まぁそれはそれで楽しみなんですけどね。

このシリーズは短編形式で話が進み、最終的に大きな1つの流れが・・・って感じの作品なので
1話ごとに感想を・・・ちなみにサブタイトルはその話で話題となる古書です。

第一話 夏目漱石 『漱石全集・新書版』(岩波書店)

主人公である大輔が祖母の遺品である

夏目漱石 『漱石全集・新書版』(岩波書店)

を鑑定のために舞台となるビブリア古書堂に持ち込み
査定のために入院中の店主である栞子の元へ行き出会う話

大輔は本を大切にしていた祖母に本を勝手に触った事を小学生前に激しく怒られ
その結果、本を読むと動機とか眩暈とかしてしまう本を読めない体質になっちゃった青年

地獄だ!!それは・・・地獄だ!!

なにしてんの婆さん・・・って思ったけど私も勝手に弄られたら怒るので
なんだろ・・・どっちにも思うところが・・・

ちなみに大輔自身は本は好きな模様・・・読みたいのに読めない・・・やっぱ地獄だな

そしてヒロインとなる栞子

何気にプロローグで高校時代の大輔が見惚れた少女でずっと気にしていた相手
彼女とであって・・・彼女が怪我していることもあってビブリア古書堂で働くことに。

彼女は基本気弱で人見知りも激しいっぽいんだけど本の事になると饒舌で
本について聞かれるとついつい色々と語ってしまう女性

でも本が読みたいけど読めない大輔に対して
本についてめっちゃ語ってくれる栞子はとても助かる存在であり
元々気にしていた女性って事もあって惹かれている感じ。

栞子栞子で自分でも自覚している本について語っちゃう悪癖を
まったく気にせずに聞いてくれた大輔に好意を持った感じ。
まぁこっちは恋愛感情って感じではないですが。

栞子は本の内容だけじゃなくてそこに込められた持ち主の思い出
にまで踏み込んで解き明かす女性で大輔が持ち込んだ本の違和感
そしてそこに秘められた大輔自身に関する秘密にも波及する事に。

ミステリジャンル的には日常の謎って事になるんだろうけど
こういう話は結構好きですね・・・まぁこの話で明かされた話は
普通に考えると結構重いものなんですけどね・・・

第二話 小山清 『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)

常連客から紛失・・・というか盗まれたらしい自分の大事な本を取り返してくれと
頼まれ栞子に相談しつつ大輔が動く話。

栞子が足を怪我して入院しているという設定上、安楽椅子探偵って感じもありますね。
まぁ事件のあらましを聞いて犯人が

『ぞっとするほどその通りだった』

っていうくらい相手の心情や行動をぴたりと当てたのは凄いけど
この話ではその危うさを常連の客から指摘されてる。

まぁ犯人は本を営利目的で盗んだのではなく、緊急避難的に必要だった為に
それを使おうと持っていき、さらにその本の内容に共感してしまったことで
読み始めてしまったという結果で悪い子ではなかったんだけどね。

犯人の女子高生は栞子の助言を受けて常連客にちゃんと謝ったんだけど
まるで行動を誘導されたかのような印象を常連客は覚えて
それが人に不快感を与えるという危うさについて大輔に助言していったわけで
そこらへんがちょっと・・・栞子がズレている感じがわかりますね

自分と直接会いもせずに、自分の行動を正確に推測され
さらに気付かぬうちに行動まで誘導されてたら・・・確かに怖い

第三話 ヴィノグラードフ・クジミン 『論理学入門』(青木文庫)

今回の1冊の中では一番好きな話

ある男が本を売りに来て、それをその妻が止めようとする話なんですが
凄く真面目な男だったんですが栞子は本に書いてあったものなどから
彼が元囚人である事を察し、奥さんがそれを知らない事にも気付く。

この奥さんはホステスをしていて、性格はすごく明るいんだけど
あまり物事を深く考えないタイプで、自分で自分は頭が悪いと自覚しているけど
それでも元気に生きてるおばちゃんって感じでかなりいい人

結果的に栞子が男が秘密にしているもう1つの事にも気付き
全員が揃った場でそれを指摘され、奥さんにその秘密の事を明かして謝罪
さらに前科があって・・・と栞子大輔が伝える気が無かったことまで
奥さんに明かしたんだけど・・・この時の奥さんの対応が凄く印象深かった。

事前にこの夫婦の馴れ初め・・・『論理学入門』に書いてある三段論法が
2人を結びつけるきっかけに・・・って話があったんだけど
その時に男は自分がバカだ・・・という奥さんに三段論法を使って話したから
君は馬鹿じゃない・・・といって言葉が仲良くなるきっかけだったんだけど
それが巡り巡って・・・この時の奥さんの言葉になったって考えると
本当の意味で・・・彼女は聡明な女性なのかもしれない。

知識とか情報量とか・・・そういうものじゃなくて
人間として大事なものを持った真の意味での賢者なのかもしれない・・・

第四話 太宰治 『晩年』(砂子屋書房)

これは栞子が中心となる話で彼女の怪我の理由にまつわる話

怪我についてはずっとはぐらかされてきたんだけど
ここでついに大輔も信用されるようになったのか事実を聞くことに

本を狙う誰かに階段から突き落とされた

うーん・・・これは・・・
私は本が好きでめっちゃ色々買ってますけど・・・ここらへんは理解できない感じ。

まぁ一番多いのがラノベでハードカバーとか通常の文庫は月数冊
場合によっては0の人間なので古書としての価値・・・とかはわからないんですが
それでも・・・どうなんでしょうね。
まぁこの本の場合は百万単位の値段が付くからってのもありますけどね・・・

栞子が個人的に持つコレクション

太宰治 『晩年』(砂子屋書房)

はアンカットでさらに本人のサイン入りでかなり貴重
それをどうしても欲しいという犯人がストーカーばりに粘着して
最後には彼女を階段から突き落としてまで奪おうとしたらしく
大輔は犯人を捕まえる為に栞子が考えた囮作戦を手伝うことに。

何気に犯人はすでに登場していた人物(感想内では書いてないですが)であり
大輔は途中でそれに気付くも囮に気付かれ、本物の本と一緒にいる栞子が危機に見舞われる
って展開になってハラハラするんですが・・・

うわぁ・・・これは確かに・・・ゾッとする

結果的に事件は最後まで栞子の手の中で動き、犯人は無事逮捕
しかも犯人が再び本を狙うことがないようにまでした

警察を呼ばず、大輔を囮にし、それすら囮で自身を危険に晒した上で
完全に犯人を封殺して・・・今後の安全を確保した

協力者であるはずの大輔にすら相談せずに・・・
コレは流石に・・・キツイ・・・

信用はされたけど、信頼はされなかった

って事ですからね・・・栞子曰く、大輔には同類である栞子と犯人の・・・
自身を危険にさらしてまで、犯罪をおかしてまで本を求める気持ちがわからない人だから
だからこそ早々に警察に・・・って感じで自分の計画を反対されるかもって事らしいけど
それでも・・・ちょっと酷い感じ。

しかも犯人の出自が大輔と・・・最初の話で大輔が気付いた事と・・・
祖母の本とそれにまつわる秘密に犯人も連なっている事に気付いたせいで
軽く情がわいてしまっている感じがあったのも痛い感じ。

流石の大輔も、怒りを感じて・・・店を辞める事に。

それにしても・・・辞めると言われてショックを受けていた栞子・・・
いや、それ当たり前だぞ?

まぁ・・・階段から落ちて神経も傷ついてしまった後遺症で
今までどおり歩くことはって事らしいから今後も考えての事だったんだろうけど
それでもね・・・

エピローグ

栞子が本を読まなくなってボーっとしてると彼女の妹である文香から
大輔に連絡が・・・

いや、そこまでショックなら最初から相談しておこうよ!?

そしてさらに大輔が通る道のベンチで待っていて・・・
彼の事を信頼しようと思うので・・・と『晩年』を彼に預ける・・・
なんだかんだ言って・・・めっちゃ引け目に感じていた模様

結局、大輔は受け取らず・・・約束していた通り
本の内容を教えてくれと頼み、栞子は嬉々として語りだすって所で愁傷

お前ら・・・もうつきあっちゃえよ・・・

って感じですね・・・ええ・・・
お互いめっちゃ意識してるじゃん・・・

これから2巻・3巻と読んでいくわけですが、栞子が退院して
大輔も再びビブリア古書堂に戻るみたいだし・・・一緒に働く2人の雰囲気がどうなるか楽しみ。
さて・・・読むか・・・

最後に一文。

第三話にでてきた夫婦の会話

旦那は自分が前科持ちである事を告白
その時の奥さんの対応と言葉・・・

もちろん奥さんの言葉は嘘だし、それを旦那は気付いてる。
でもそれはお互い口に出さない・・・そんな事は些細なことだから。

この奥さんは・・・ホントにマジ・・・聡明ですよね。

目が見えなくなるから本を売る事にした旦那さんに対しても
おそらく下手だろうけど自分が音読すればいいだけの話しだし
自分が傍にいれば目が見えなくてもきっと楽しいからとも言っていたし
まじいい奥さん

「分かってたわよ、そんなこと」

「えっ?」

「分かっていたのか・・・?」


「うん、バカじゃなければ分かるわよ」

「あたしはバカじゃないんでしょ。
 だからね、ずっと前から分かってたの・・・
 あっ、これも三段論法?」


「ああ、そうだな・・・その通りだ」

「・・・君と結婚して正解だった」


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内容がわかりやすくて興味が湧きました!
買ってきます^_^

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