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ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常

あらすじ

鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。

その美しい女店主が帰ってきた。

だが、入院以前とは勝手が違うよう。

店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、
戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。

変わらないことも一つある―それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。

まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、
人の秘密、そして想いがこもっている。

青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき―─。

感想

ビブリア古書堂の事件手帖の2巻

今回から足の怪我で入院していたビブリア古書堂の主である栞子
店に復帰し、主人公である大輔と一緒に仕事を・・・という状況になるわけで・・・

今回も1話ごとの感想を書いていく形で書いていきます。

第一話 アントニィ・バージェス『時計じかけのオレンジ』(ハヤカワNV文庫)

1巻で諸事情で人の古書を持っていき、それを栞子に言い当てられ
さらにその時の心情や行動まで当てられた小菅 奈緒
その妹である結衣の感想文にまつわる話

まぁ話的には・・・この姉妹の仲の良さが分かる話なんだけどね・・・
なんて世間は狭いんだ・・・って話でもある。

結衣は感想文で何回か章を貰っていて、奈緒はそれが嬉しい
だけど今回題材にした話の内容、それに対しての感想文は
中学生にしてはかなりよくできていたんだけど、
だからこそ・・・なにか不味いような・・・って両親が心配したってのが発端

本の内容が悪人の話で最終的にその悪事を肯定していると
思われかねない感想を書いているだけに心配したって事みたいなんだけど
栞子はその感想文を読んでまったく別の問題に気付きそれを結衣に指摘

結局、結衣は本を最後まで読んでいないこと、自分がやった事を認め
姉に相談して・・・何とかなった模様。

ただ・・・これ結衣栞子を苦手になりそうな気がするよ・・・
今回は推理とかそういうのが必要になる前に栞子にだけは
結衣が犯した罪が誰よりもはっきりとわかっていたんだけど
それを明かさないように話を進めたために彼女からしたらちょっと怖いかも

まぁ奈緒は最初からシスコンぎみだったけど
仲が悪いのかな?と最初大輔が感じていた結衣の方も
なんだかんだと姉を気にかけていて、今回の一件でより仲良くなったので
それはよかったのかもしれないけど・・・うーん・・・やっぱ栞子が・・・
万人に好かれるってタイプじゃないなぁ・・・私は嫌いじゃないですが

オチは大輔栞子がなんかより親密になった感じ・・・いやだからくっ付けよ・・・

第二話 福田定一『名言随筆 サラリーマン』(六月社)

大輔の元カノである晶穂の話

リア充、爆発しろ!

高校時代から付き合いだし、大学でも付き合っていたけど
晶穂が1人暮らしを始め徐々に自由がなくなり・・・
大輔が関係はちゃんとしないとと話し合ったうえで別れた彼女。

自然消滅という形だと駄目だとちゃんと話し合う機会を作り
ちゃんと別れたってあたりが大輔晶穂の関係の深さを逆に表してる気もしましたね。
決してお互いに嫌いになったから別れたって訳じゃない所がなんとも・・・

彼女の父親が死にその蔵書の買取を頼まれて査定に行く事になるのが
この話で事前に2人は再会していて、晶穂大輔と共通の友人から彼が栞子と付き合っていると
聞いていた上で呼んでいるあたり吹っ切れてはいる模様。
まぁ・・・自分の都合のせいで会えなくなり別れた・・・って引け目はあったみたいで
新しい彼女ができてよかったって気持ちみたいだしね・・・大輔は明らかに栞子を意識してるし。

実はこの話で話し合われる事件については伏線が1話の序盤にあって
あー・・・あれか・・・って感じになってて面白かったですね。

大輔はこの事件を通じて彼女であった晶穂が抱えていた事情について
自分はなにも知らなかったと・・・それは駄目だろ・・・と思い
だからこそ栞子の事は・・・って思うようになったんでいい経験にはなった感じ。

晶穂自身もお互いに相手の気持ちがよく分からなかった父親の本心がわかったり
露骨に文句をいいまくる彼女の年の離れた異母姉が実は結構・・・妹を気にかけたりと
最終的にいい感じに収まってよかった感じ。

晶穂大輔を名前で呼んでいた事もあってこの話を気に栞子大輔
お互いを名字から名前で呼ぶようになったし・・・一応進展したのかな?

それにしても・・・晶穂がめっちゃいい女性でした・・・

高校時代、アピールしたけど大輔はなかなか気付いてくれず
高校2年の時にその朴念仁が気になる女性(偶然店を手伝っていた栞子)が・・・
って話がでたので焦って勇気をだして積極的に動くようになったらしく
それで2人は恋人になったわけだけど・・・
最終的に大輔はいま栞子と一緒に仕事をしていて、彼女はそれを祝福している。

多分今でも大輔の事は好きなんだろうけどね・・・

第三話 足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)

プロローグ、1話、2話とちょっとずつ伏線が張られていた
栞子の・・・家族を置いて失踪したという彼女の母親にまつわる話

足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)

しかもその初版という凄く高値が付く漫画が中心になるんですが
その話題をだしたお客さんが査定品を置いたまま姿を消し栞子
本の状態などから家を付きとめ会いにいくと・・・やっぱり!と言われ
かつて栞子の母親が彼と彼の父親がビブリア古書堂を訪れた時に
同じような事をして訪れたと話、その顛末を語ってくれ・・・
お客さんにとって栞子の母親は憧れの・・・初恋の人って話になり
流石に『UTOPIA 最後の世界大戦』は無理だけど自分のコレクションを
ビブリア古書堂に・・・って話に繋がりお店的にはかなり助かる話なんだけど
栞子にとっては・・・とてもショックな話になっていて
母親に対する嫌悪感がさらに増してしまっている感じでもある話

栞子の母親も本に関しての知識はすごくて・・・それを利用して
結構強引な本の買取とかしていた模様・・・で今回の話はその一端であり
そんな母親を嫌っているのに・・・栞子は本を売ってもらうために
母親が本当に狙って動いていた事について相手には語らなかった・・・
やっぱり自分は母親に似ている・・・だからこそ自分は結婚しない
いつか母親のように家族を置いてでていってしまうかもしれないから

うーん・・・それは・・・どうなんだろうか・・・

ここまで読んでいる限りだと本に関する事は確かに栞子に受け継がれてるけど
性格的にものは妹である文香が似ている感じだし・・・
栞子に本を置いて去ったみたいだし、何かしらのメッセージがありそうな感じでもある
それに自覚がありながらも母親のようになってしまうのではって思うぐらいに
影響を受けているわけだし・・・どうなんだろう・・・
これは絆って言っていいものなのかもしれない。

大輔にとっては大問題だけどね!

プロローグ&エピローグ 坂口三千代『クラクラ日記』(文藝春秋)

これは↑で書いた栞子の母親が彼女の元に置いていった1冊
その本の内容が娘を置いて好きな相手の元へ・・・という話だから
きっとそうなんだろうって思ったみたいだけど・・・処分してしまってから
もしかして他にもメッセージが・・・って思い直しその1冊を確認する為に
ついつい見かけると買ってしまって何冊もある・・・という本

本の虫である彼女はそういう事もあって好きになれないと言っている作品だけど
やっぱり・・・どこかで母親に絆を求めている感じがありますね・・・
完全に憎んで・・・嫌っているなら確認しようとは思わないでしょうし。

物語はその栞子の葛藤を大輔が当てて、クイズ形式だったから
当たったときの条件として栞子の出かけたい場所に付き合うという・・・
遠まわしなデートの誘いを成功させることに。

うーん・・・やっぱり栞子は・・・大輔を意識してるよね・・・これ・・・
でも結婚や恋愛は忌避してる・・・
これはやっぱり母親との問題を解決して・・・それからじゃないと駄目っぽいなぁ

でもお互いに不器用ながらも・・・ちょっとずつ近づいている感じのこの2人の関係は
読んでいてとてもいい感じ・・・次も楽しみです。

そういえば今回話題になった本は作者の名前が有名作家の前の名前だったり本名だったり
同じ作品なのに終わり方が違ったり、作者が別の作家の奥さんだったりと
2重の意味というか・・・そんな感じの作品で統一されてましたね・・・

福田定一 = 司馬遼太郎
足塚不二雄 = 藤子不二雄


など・・・有名な方の名前を見ると

うわ!?めっちゃ知ってる!!

そんな感じですしね・・・

坂口三千代さんに関しては旦那さんの坂口安吾さんの方を知っていたし
調べてみたら・・・この人、私と同じ地域出身なんですね・・・
彼女の母校、普通に知ってますよ・・・

ちょっと調べてみたら『名言随筆 サラリーマン』が30万だったり
『UTOPIA 最後の世界大戦』が数百万単位だったりと・・・ちょっとびびりますね・・・
こんな凄い価値が付く本がある驚きです。

後者の方が高いけど現在は復刻版が数千円で手に入るみたいなんですが
前者は・・・復刻の方もなんか手にはいらないっぽいという・・・古書恐るべし。

最後に一文。

第二話で死んだ晶穂の父が小細工をして、どうしても彼女に渡したかった本に
挟まっていた彼女へのメッセージ

オイオイ、それだけかよ・・・


って思うかもしれませんが物語を読んだ上で見ると・・・
どんだけの想いが込められているんだろう・・・って考えさせられる一文

たったこれだけだけど・・・ちゃんと娘には父の事が伝わった
それが答えだと思うのでこれで

”晶穂へ

                       父より”


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