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演じられたタイムトラベル

あらすじ

大学生の朝倉僚は、目を覚ますと知らない場所に閉じ込められていた。

ずきずきと痛む頭、はっきりとしない直前の記憶、首に巻かれた無骨なワイヤー。

そして、その場所には“ある共通点”を持つ人間たちが集められていた。

かつて制作の頓挫したゲームアプリ“SOD”―その開発者たちが一堂に集められ、
ゲームのプレイヤーを“演じる”ことを命じられる。

矛盾を起こせば死―記憶だけを頼りに“抜け落ちた時間のイベントを補完する”、
決死の舞台が幕を開ける!

感想

『殺戮ゲームの館』『生贄のジレンマ』に続くMW文庫における
この作者さんの3作目の作品

今回もいつものように・・・というかなんていうか・・・
ゲームを題材にしつつもそのゲームに人間の命がかかっていて
失敗すればプレイヤーは死ぬ、時として他者を犠牲にしなければ助からない
それゆえにプレイヤー同士の信頼が徐々に崩れていき・・・というえげつない話

しかも『殺戮ゲームの館』と同じ世界観の話のようで
登場キャラクターの話の中ではあるけど『フクナガ アイ』という女性がでてきて
リアルで命を賭けたゲームを開催してプレイヤーを争わせる謎の組織が・・・
って話をそのキャラに話したって会話があるんだけど
恐らく彼女は『殺戮ゲームの館』で登場したキャラ・・・
主人公であった福永の姓になってますけど・・・さんですよね・・・結婚したんだ・・・
こんな場所でその後を知れてよかった・・・幸せだろうし・・・

まぁ、今回の登場キャラには関係ないんだけどね!

今回のゲームは密室という要素にタイムリープ・・・時間移動の要素を組み込み
さらに時系列的に矛盾がないように・・・さらに立体的な建物の設定を
平面に置いて行なうという変わった状況でのゲーム

利用する道具もカードで管理されていて実物ではなく
その所持や用途に関して・・・会話中の話題にすら矛盾に気をつけないといけない
かなり複雑なゲームになってました。

オゥ・・・マップが・・・マップが鬼門だ・・・

ぶっちゃけ立体図とか大の苦手な私としては作中でのキャラ達の
距離的な移動をうまく想像して読むことが出来なくて・・・ちょっと大変でした。

ゲームルール上における擬似的なタイムリープに関しては
比較的理解する事は出来たんですけどね・・・うーん・・・難しい・・・

実際に挿絵でマップが載ってるんですが・・・どうしてもうまく理解できなかった。

物語の終盤・・・後は脱出するだけって段階になると主人公達も追い詰められ
カードで管理されていた武器が現実のものと取り替えられ
さらに生き残る為には他者を・・・という参加者同士の殺意のぶつけ合いの緊迫もあって
平面上ではなくちゃんとした階層を持った建物として描写され
その中で参加者達が争いあう状況で初めてうまく想像して読めた感じ

まぁその最後の最後に・・・それはあくまで緊迫した状況が生み出した幻覚であり
参加者達は平面状の・・・1つの部屋の中で区分けされた範囲を別のフロアとして
動き回っていたって事を冷や水を持って再確認されるって描写があって
最終局面って事もあって緊迫した状況を追っていた私自身もつい『アレ?』
って思ってしまう事があったりと・・・面白かった。

まぁでもドラマでもアニメでもいいけど・・・
映像として見てみたかったかも。
文字とそれによる想像では擬似的タイプリープにおける時間を繋げる作業・・・

例えば

① ○時~△時
② △時~□時
③ 現在


①と②は別々にタイプリープして戻れる
ただし1回だけで現在に繋がる行動と矛盾は駄目

②を先にしていたとしても②が終わるときは
③で主人公達がいた位置で終了しなきゃ駄目だし
その後に①に行くなら終了時には②の開始地点の座標にいないと駄目
それを守れなかったり・・・設定上で区切られている・・・例えば
実際には存在しないけどマップの設定上は存在する壁を通り抜けたりしたりなどの
矛盾は即死に繋がるんですが・・・うまく想像できないんですよね・・・

まぁ空間把握というか三次元配置というか・・・私がそういうのがめっちゃ苦手
っていうのもあるんですけどね・・・
映像として見れれば・・・もうちょっとうまく理解できそうなんだが・・・

主人公である僚
彼の子供の頃の友人で大学で再会した悠花


この作者さんの定番であるゲーム内で一緒に行動して
想いを寄せ合うように・・・ってのはこの2人の役回りなんでしょうけど
2人の間には事件前に自殺したという女性がいて・・・
彼女の自殺こそが今回の事件の発端になっていて
このゲームのモチーフとなったゲームも彼女が中心となって
今回の登場人物達が作っていた未完成ゲームのもの

読んでいての死はあったけど最終的に悠花が・・・
って感じに思っていたんですが・・・結果はかなり予想外のものでしたね・・・

ゲームを生き残ったのは確かにこの2人であり、
この2人の間にある絆は確かに存在する・・・でもそれは恋愛感情ではなかった感じ。

実の父親による暴行で男性恐怖症ぎみだった悠花だけど
ゲームの中で確かに・・・彼女はと触れる事も抱きしめる事もできた
それは子供の頃、が好きだったという彼女にとってとても大切な思い出があったから

でも実は作中で話題になったの自殺の原因・・・
知られたくない相手に知られたくない事を知られてしまったからっていうのは
他の皆はが好きだったらしいに知られて・・・と思っていたけど
彼は今回の事件の途中で真実を知らされるまでまったく知らなかった

そして作中で明言されたある言葉とエピローグで見られるある描写から
悠花の間にある特別な関係が推測できるようになっている。

えっと・・・つまりそういう事だったのね・・・

ただこれに気付いたときに思った事はゲームのヒントについて・・・
製作者とよく対話していたなら・・・ってのが言われていて製作者ってのはなわけだけど
ゲームを最終的に解いて脱出したは結局最後まで・・・一番事情を知らなかったキャラ。

彼がについて知っていた事は彼女のゲームに対する態度と考えかただけで
プライベートというか・・・そういう方面
そして彼女が自殺する原因となった事件についてはまったく知らなかった・・・
ある意味で一番蚊帳の外だった人物という・・・なんとも皮肉なものに

エピローグでは意識不明状態ではあっても生きていたの入院する病院で
悠花が話・・・最後はの病室で・・・って終わり方なんだけど
悠花はもうここには来ない・・・と言っていて・・・どうなるのかがわからない。

に・・・そして悠花に対してどういう想いを抱いていたのかが
はっきりわからないけど・・・うーん・・・その後が気になる関係だったな・・・うん・・・

ちなみに・・・ゲーム内での登場人物の心理的な流れとかはいつも通りって感じだった。
主人公は冷静で・・・ヒロインはそれを支持
だけど段々と状況は追い詰められていって・・・人間の醜い部分が見えてくるけど
最後まで・・・最低限の善性を捨てなかった主人公は生き残るという・・・
まぁ冷静であるからこそ非常な手段を取ならければいけない場合もあるので
罪がないってわけではないんですけどね・・・

時間に空間トリック、さらに心理描写・・・
この作者さんの醍醐味がこれでもかって出ていた感じで面白かったですね。

うーん・・・だからこそ・・・

『ツァラトゥストラへの階段』の続きプリーズ!

『楽園島からの脱出』もいいんだけど・・・やっぱり不完全燃焼な感じが・・・
いつか続きがでてくれるといいんだけどなぁ・・・

最後に一文。

のセリフ

彼女の口癖のようなセリフだったみたいで
今回のゲームの元となったゾンビゲームはそのゲームなりの特徴はあったけど
ゾンビゲームって設定としては・・・とてもありふれたもので・・・
だからこそ・・・ってのが彼女の持論だったみたい。

この考え方は結構好きなのでこのセリフをチョイス。

奇抜だったり予想を超えるものもいいけど・・・
やっぱりベタで王道ってのも、それはそれでいいですからね

「ね、ベタでいいんですよ」

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演じられたタイムトラベル (メディアワークス文庫)演じられたタイムトラベル
(メディアワークス文庫)

(2012/11/22)
土橋 真二郎

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