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飛べない蝶と空の鯱~たゆたう島の郵便箱~ 3

あらすじ


翼舟に跨り、空に浮かぶ島と島を行き交い、
命を懸けて人の「記憶」を運ぶ「渡り鳥」と呼ばれる武装郵便屋。

武装郵便屋「蝶と鯱」を経営するウィルとジェシカに新たに舞い込んだ依頼は、
かつての仲間であり――そして、ジェシカから空を奪ったある男への配達依頼だった。

なぜ、男は裏切り、そして世界をも滅ぼそうとするのか──。

空を失った少女・ジェシカと不器用で飛ぶことが下手な少年・ウィル。
それでも空に憧れ「空の最果て」を目指す二人の、出会いの記憶。

「霧鍵式」と呼ばれる魔法と空戦のファンタジー、好調第三弾!!

感想

飛べない蝶と空の鯱~たゆたう島の郵便箱~の3巻

うーん・・・あいかわらずこの表紙の絵がいいなぁ・・・

そして今回の話・・・

ウィルジェシカ・・・そしてある男の過去

という事で2人が『渡り鳥』を始める前の話であり、
そして前回語られた2人の事務所の元の持ち主であり2人を裏切った
『元渡り鳥』で今は謎の組織である『七つの鍵』に所属している男の・・・
ビルギッドという男の話

過去の話・・・というよりはビルギッドへの『封書』を届ける依頼を2人が受け
その留守番をまかされたレンがその客が置いていったらしい『封書』を開いたら
2人の過去の情景が・・・って感じで展開されていて2人はそれを知らずに
罠かもしれないと思いつつも『封書』を届ける為に配達へ・・・って感じ

まぁ最初の記憶だけはウィルが練習でレン『封書』を作らせようとして
逆に出会いの記憶を想像させられて見せる事になったオリジナルで
それがあったせいで・・・ちょっとしたミスリードが起こってるんですけどね。
まぁあくまでレンを勘違いさせている感じで読者は・・・勘違いしないと思うんですが。

正確にはジェシカを護る為に怪我をして顔に包帯を巻き
記憶も曖昧になってしまいスカーフェイスと一時的に呼ばれたウィル

そして空の最果て・・・霧界の底にたどり着きそこで少女の姿の霧妖と出会い
彼女に『ジェシカ』という娘が生まれたら付けるはずだった名前を与え
さらに息子への伝言を頼んだウィルの父親であるダンの願いを叶える為に
『蒼界』にでてきたジェシカ

この2人が軍人に襲われていたのを助けたビルギッド『封書』であり
彼視点で過去は語られていく感じでした。

似て非なる2人

ビルギッドもまたウィル達と同様に空の果てを目指しているんだけど
それはかつてバディだった少女が霧界に堕ちたから・・・
彼女を迎えに行くと・・・待っていると約束したから目指している

だからジェシカとの出会いでその可能性を感じてビルギッドは喜び
共に目指せる相手だと思ったんだけど・・・彼はその目的ゆえに2人を裏切ることになり
ジェシカは翼を失い、彼は『七つの鍵』に入ったって感じ

全ては彼女に・・・セラに会いに行く為に

これをエサにして協力させる・・・ってのがなんとも卑怯な気もしますけどね・・・
セラが生きていると聞かされ・・・情報を知りたければジェシカの翼を・・・と
武器を渡されて悩んで・・・でもウィルジェシカの2人に約束による絆があると気づいた事で
自分の約束も・・・って感じになっちゃったみたいだけど・・・
それでもやっぱり・・・どこかで罪悪感と2人を思う気持ちがあったから
痛み分けで終わったって感じみたいですね・・・

ただ・・・色々と・・・せつないわー・・・

ウィルが子供の頃、少女と・・・おそらくジェシカであろう少女と一緒に
飛行船の上で見た『渡り鳥』を見て、
2人でいつか『渡り鳥』になって空の果てを目指そうと約束した

その2人がみた『渡り鳥』こそが・・・若い頃のビルギッドと彼のバディであるセラであり
ビルギッドセラの2人は配達の帰りに再び飛行船を見かけ・・・それが襲われ
墜落しそうになってるのを発見し、セラは少女を助ける為に船に乗り込み・・・
そして帰ってこなかった。

ウィルジェシカにとってこの2人こそが始まりだった・・・ってのもあり
ビルギッドの方も、ウィルジェシカが飛行船に乗っていた少年と少女だと気付いていて
だからこそ・・・色々知っていたってのも切ないって思ったんですけどなによりも・・・
今回の話の途中で気付いて・・・うわぁ・・・って思ったのは
今回の配達の依頼人・・・『七つの鍵』の人間である

『ビフレスト』のヘイムダル

と呼ばれる甲冑の上からコートを着込んだ大男の正体に気付いたから・・・

彼がビルギッドへの『封書』をとウィル達に依頼した相手であり
ウィル達は疑ったけど頭を下げてまで頼み込んだ彼の想いに応えて配達を受諾した

それはやっぱり罠で・・・ヒルダウィル達を分断させてビルギッドの元へ
って感じだったみたいで留守番のレンが彼が残した『封書』を見た事で
それを止めようと襲い、ヒルダに圧倒され引いた相手
そしてビルギッド『ロキ』という『七つの鍵』の1つを渡して
ジェシカを撃墜させたのもこいつ・・・

でもビルギッドの想いを知って欲しいとウィル達が読んでくれる事を期待して
『封書』を事務所に残し・・・そしてウィル達に自分が託した『封書』ビルギッド
届けてくれるように心のそこから願い、その根本は・・・ビルギッドを救って欲しいという想い

そしてヘイムダルヒルダが感じたとおり重度の霧に侵された濃霧汚染症で
先が長くない存在だと言われていて・・・エピローグでは『七つの鍵』の本部の地下で
濃霧汚染症の人々が入れられた水槽があって・・・そこかれヘイムダルは力を得ているらしい

そして前回・・・ウィル達が戦ったザックスがそこで見つけたもっともまともな個体
そして明記されているわけじゃないけど・・・ヘイムダルの言動や反応から
ヘイムダルの本体とされる存在はこの本を読めばわかるようになっていて・・・
その本体の水槽に記されていた名前と中に入っていたのは

セラフィ・シュトラーデ

という長い髪の少女・・・っていうか・・・

彼女がビルギッドのバディだよね!?

彼女はおそらくジェシカを助けようとして・・・助けられず
霧に汚染された状態で回収されたんでしょうけど・・・何故『七つの鍵』にいるかは不明
延命の為なのかもしれないけど・・・なんとも皮肉な話になってます。

ジェシカを助ける為にそういう事態に陥ったのに・・・最終的に彼女の翼を奪う事になり
それでいて・・・ビルギッドに正体は明かせず・・・切ないですね・・・

『七つの鍵』は本気で世界を一度滅ぼそうとしているみたいだけど
彼女が本心でそれを望んでいるかはわからないし・・・ビルギッドはあくまで
セラとの再会が目的で、それができるなら世界を滅ぼしてもいいってスタンスらしいから
今回の一件でビルギッドの想いを理解したウィル達とは・・・もしかしたら和解の可能性はあるかも。

そこらへんは・・・今後に期待って感じかな?

他にも

『七つの鍵』は代替となるものも含めてすでに全て揃っているらしく
ウィルの持つ『銃槍ブルトガング』『ミストルティン』という『七つの鍵』の同質であり
レンは前回の話どおり『フェンリル』そのものと言ってもいい存在。
ジェシカ『七つの鍵』と同等の力を持つ『絶対言語』の使い手であり
半分近くを持っている以上は今後も狙われる可能性は高いみたい

さらに敵が探す8つめの鍵と言われる『ギャラルホルン』
どうやらヒルダが所有していたっぽく・・・それがヘイムダルにばれたっぽい
今回の最後にレンウィル達への伝言を託してヒルダは姿を消したみたいだし
なんだかんだで・・・この人も広いんの1人っぽいんだよね・・・

ってかヒロインしてるよね!?

実際の年齢は・・・アレだけど・・・

あとヒルダの家の執事をしているフォルネウス・・・
フルネームは

フォルネウス・ファン・マルドゥーク

あれ・・・?

マルドゥーク・・・だと!?

凄く聞き覚えのある姓です・・・ってかこの作者さんがこの姓を使うと
意味深過ぎて気になります・・・
まぁちょっとした仕掛けって感じで世界観が繋がっているとか
そういう事ではないんだと思いますけどね・・・それでも『オオゥ!?』ってなったけど

うーん・・・色々とわかったせいで余計に続きが気になる話でしたね・・・今回は・・・
この状況からどうなっていくのか・・・楽しみな所です

『渡り鳥』として操船技術の向上が見られるウィル
徐々に高所恐怖症を克服しつつあるジェシカのコンビは
ビルギッドすら凌駕する力を今回発揮したわけだし・・・そっち方面でも今後に期待

最後に一文。

ウィルジェシカが出会った時に彼らを襲った軍人のセリフ。
正確にはその軍人とウィル達が再会したとき、彼は『渡り鳥』になっていて
何故、彼が軍人をやめたのか・・・という理由を話したときのセリフ

2つ理由があって・・・1つはジェシカの圧倒的な力で軍の飛行船部隊が敗北し
街中で襲うも・・・ウィルジェシカビルギッドという女子供を含めた3人に敗北して
自信をなくした為

だけどもう1つは・・・恐怖以上に彼が魅せられてしまったから・・・
それがよくわかるセリフ。

ジェシカが飛ぶ姿は一人の人間の人生を変え
新しい世界を見せて新しい道を選ばせるくらいだった・・・って事みたい。

この一件でジェシカは相手を傷つけたから自分は嫌われていると思った。
だけどそんな事はなかった・・・という事を知って人間嫌いが多少収まった感じ
今後にとっていい影響になったと思うし・・・いいシーンだったのでこれで・・・

「空は、ああも美しいものだったのだな」

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(2013/01/18)
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