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おんたま!

あらすじ

小さな村の竜鱗高等学校に、篝火御霊という少年が転入してくる。
実は彼は、妖怪の血を引いている者だった・・・。

妖怪が暮らす世界「天邪神宮」からやってきた御霊は、

「人間らしい暮らしが、妖怪に出来るのか?」

という試みのため、人間界で生活することになる。

愉快な妖怪仲間の応援もあり、
学校で出会ったボーイッシュな少女・七緒美久地と、人間らしい青春を楽しむのだが―。

妖怪と人間の架け橋になろうとする御霊を待つのは希望か、それとも絶望か?
夢に向かって突き進む妖怪少年を描く、ドラマティックな伝奇ストーリー!

感想

電撃文庫の5月の新刊

妖怪の血を引く少年が人と妖怪の架け橋になるための
試みのために人間の学校に通う物語

ちなみにこの『おんたま』ってタイトルは主人公である御霊(みたま)の
あだ名です・・・

さて・・・ドタバタラブコメみたいになるのかな・・・ってあらすじを読み
表紙の雰囲気から思っていたんですけども・・・

重 い

予想に反して・・・おっもい話でしたね・・・

この物語の世界では妖怪と言っても架空のものとかではなく
その血を継ぐ人間がある日、目覚めてしまったりするものであり
そういう存在を『鍵屋』と呼ばれる邪気祓いの組織の人間が隔離して
住まわせているのが『天邪神宮』という世界

しかもその『天邪神宮』の中ですら世代交代の際に血に目覚めない人間もいるので
妖怪の存在を認知していながらも・・・自分たちも因子を告いでいるのに
差別のようなものが横行していたりと・・・結構厳しい状況。

そんな中で妖怪と人間が共存できれば・・・という夢を持っていたのが
最強の邪気祓いと呼ばれた『篝火 久遠』であり、
彼に仕える『五式』と呼ばれる式神の1人が御霊

久遠が亡くなった際に彼から『刀鍵・万象錠』『篝火』の性を受け継いだのが
御霊で他の『五式』も今は彼をリーダーとして動いているんだけど
久遠の理想と現実の狭間で迷っていて・・・そんな中で人間界の学校で暮らしてみて
霊力の制御がちゃんとできているなら人間界でも暮らせるかも・・・という試みの
試験者に選ばれ学校に通うことになるという流れ

基本的にみんな元人間って事みたいで・・・この設定はきついよね・・・
しかも妖怪の力に目覚めるときって大体暴走を引き起こすらしくて
結構大変な事になってしまうみたいだしね・・・

『五式』では純粋な妖怪は木の精霊である『木霊』という妖怪である玉露だけで
『猫又』の血が目覚めた弐毛『大蛇』の血が目覚めた八岐は元人間っぽいですね。

っていうか八岐は結構な歳っぽくて・・・でも見た目は妙齢のお姉さん
もしかして・・・年も普通には取らなくなるんだろうか・・・?
でも御霊弐毛は普通に成長してるっぽいし・・・うーん・・・謎だ。

ちなみに『五式』の1人は御霊が加入前に死亡してそのまま空席なので
実は4人しかいないという・・・これは何か今後の伏線っぽい気もしますけどね・・・

さて本編・・・

ハートフル ときどき 重い

主人公である御霊と同じように転校してきたばかりの美久地
この2人はいい感じに関係を深めていっていつも一緒に行動したり
休日に一緒に買い物に行ったりするくらい仲良くなるんですけど

御霊には初恋の相手・・・『天羽』と名乗っていた女の子がいて
その子のことがいまだに彼の心の中にいて
美久時もその話を聞いて勝てないかな・・・って思うくらい

だけどその記憶はかなり重い話に実は繋がっていて
『鬼』の血を引く御霊は子供の頃から力とかが強くて差別されたりしてた。
両親は庇ってくれたけど友達は『天羽』一人だけで・・・
彼女をお嫁さんに・・・って約束もしていたけど
ある日、彼女と別れた後に住んでいた近所のの人間が彼の家に火を放ったのを目撃
急いで中に入ればそこには息絶えた両親の姿
これを見て彼の中の血は完全に覚醒し、『鬼』となり周囲の人間全てを殺しつくした

人間、酷い!?ってか重いよ!?

これは・・・キツイ・・・何より厳しいのが久遠によって力を封印されて
元に戻った御霊は自分が『天羽』を殺してしまったのではないか・・・という怯えもあり
今までずっと彼女の生存確認だけはする事ができなかった
さらに目の前で人が死にそうになるだけに呼吸困難になる発作が起こるほどのトラウマになっていて
なんかもう散々って感じです。

まぁ・・・彼に殺された人、全員に責任があったわけでもないでしょうから
なんともやりきれない状況ですけどね・・・
その後、久遠の式神になり修行して霊力の制御を覚えたわけですが・・・

うーん・・・日常部分とこういう重い部分のギャップが凄まじい・・・

そんな中で彼をピンポイントに狙ったかのような事件も起きて・・・
さらには転校の前に久遠の恋人であった子芥子から久遠の死についても
疑念があると言われていて・・・結構きな臭い状況が続き・・・

復讐 復讐 第六天魔王 そして・・・

って重いわぁぁぁぁぁぁぁぁ!

まさにそれでいいのか!?って感じでしたね・・・ええ・・・

今回の一件で御霊を妨害したり攻撃したりしていたのは
久遠と同列の邪気祓いだった夜凪の弟子

ただ彼・・・はあくまで監視役であり・・・彼個人の目的・・・
久遠が死んだ1年前、彼に倒された妖怪・・・『竜』

それはある少女が覚醒したものであり、その少女・・・無垢
の妹だった。
だからこそ彼は妹を守れなかった久遠の式神を憎んでいる。
一応、久遠に2年前に母親を救ってもらった事、
久遠がどうやら妹と戦って死んだのではない事には気づいていたから
御霊たちが何をなすか・・・を気にしていたようだけど
何もしなかったので怒り心頭・・・御霊の持つ『万象錠』を渡せと迫り
美久地を人質に御霊に交渉してくる事に・・・

救えなかった相手

これこそが久遠の理想における最大の問題点なんですよね・・・
力がないと救えない、だけどあったからといって救えるとは限らない
久遠はそんな中でも最善を尽くしてきたけど、御霊はまだどうするかわからない
だからこそ被害者側であるに対して・・・思うところがって感じでした
そして追い討ちをかける事態が・・・

かつて久遠が封印した『鬼』としての真の力を『万象錠』で解放して
どうにか『竜』となったを倒し、美久地を助けた御霊
だけどその彼を彼女はから渡されていたナイフで刺した・・・

御霊が両親の仇だから

うわぁ・・・

この前の時点で御霊は過去に向きあおうと『天羽』の生死を確かめて
生きているって情報だけは貰っていたんだけど美久地こそがその『天羽』

『天羽 美久地』が事件の後、別の家に引き取られて『七緒 美久地』になっていた
という・・・なんとも運命の皮肉・・・
彼女にとって御霊は両親を殺した相手という以上に大好きだった友達を殺した相手であり
だからこそ心を許した御霊がそうだった事が許せなかった。
ただ一番の不幸は御霊を仇の『鬼』だと認識はできていたけど・・・彼こそが自分の大切な友人
天川 水無瀬であったことに気づいてなかった事・・・ですね・・・

彼の仇を・・・って部分が一番強かったのにその相手こそが彼だった・・・という・・・
御霊の態度と彼が美久地から子供の頃に貰った絆創膏をラミネートしてお守りとして
持っていたから彼女もそれに気づき・・・深い後悔に・・・

やめて・・・もうやめたげて・・・

この時点で登場キャラの精神も肉体もボロボロですね・・・
御霊美久地『天羽』であり生きていた事を知って満足していたし
殺される理由があるって受け入れていたけど美久地はもうパニック
さらにここに来て、子芥子が現れ『万象錠』を自分に渡して傷を塞ごうと提案し
御霊は死ぬにしても誰か安心できる人に託さなきゃ・・・と彼女に渡そうとしたら・・・
八岐が現れ・・・子芥子を攻撃、御霊自身は玉露の力で治療・・・

子芥子こそが元凶だから

彼女もまた妖怪の子孫であり『天逆毎』の因子の覚醒者
何かを欲した手に入れるまで欲望を抑えられない性を持っていて
彼女はずっと『万象錠』が欲しかった

だけど・・・久遠はそれを知って彼女の欲望を受け止めるために恋人になり
いつしか相思相愛になった・・・だけど欲望は抑えきる事ができず
1年前、無垢を無理やり覚醒させ、増援部隊を壊滅させ
さらに無垢の命を人質に『万象錠』を渡せと迫ったけど反撃にあい
反射的に攻撃して・・・その結果、殺してしまった・・・

子芥子久遠を好きだった事は間違いない
だけど妖怪としての本能が・・・それを全部飛び越えて表面化して
結果、愛する人を殺してしまったという・・・なんともせつない話

今回の一件も御霊を追い詰めるために仕組んでいた
が監視に付いた事も、美久地が転校してきた事も全部仕組んでいたみたい。

唯一・・・光明があるとすれば最後まで子芥子御霊達を殺そうとはしなかった事だけど
それすらもあまり時間をかけてしまうと邪魔者として排除しそうになる
本能と戦いつつも・・・結局最後は真実を知った『万象錠』を無断で使い彼女を殺し
自身もそれによる霊力消費で死亡という・・・救いのない結果に

子芥子自身も自らの妖怪としてのその本能を『万象錠』で封印して
人間として死ねば久遠の元へいけるのでは・・・と願っていたので彼女の死は
どっちにしろ変えれなかったのかもしれませんけどね・・・

美久地子芥子から御霊を庇い、その時にが攻撃をしたために巻き込まれたけど
戦いの地となったのが1年前に久遠が死んだ場所で彼の霊力が力を貸してくれたことで
治療に成功・・・でも精神のほうは罪悪感でいっぱいになっていて
それでも御霊に会いたかったといってくれた彼女の言葉に御霊は報われ・・・

彼女の記憶を施錠

彼女がもう罪悪感や怖い夢などの暗い感情に囚われないように・・・
転校してからの御霊との日々の記憶を消したって事みたい・・・

せつないわー

っていうか妖怪として目覚めてしまった人達がぶっちゃけ悲惨すぎる
今まで友人だった人達からは忌み嫌われて助けても貰えず
『鍵屋』に強制的に『天邪神宮』に収容される
そこでも差別はあり・・・犯罪に走れば邪気祓いに退治される・・・

『鍵屋』は基本この姿勢を崩す気はないみたいで・・・根本的改革が必要っぽいよね・・・
最後は妖怪である御霊がいまだに何もせずいる事を夜凪に責められ
今回の事件も彼は監視していて全て知っていてどうするのかを御霊に聞き
御霊『鍵屋』に所属する事は決めたけど、久遠の理想が間違っているはずがなく
その道を行く事・・・そしてそれを阻むなら『鍵屋』であろうと容赦しないと宣言

『鍵屋』に入りながらも・・・最強の邪気祓いと敵対する道を選ぶという・・・
なんとも厳しい道を選んだみたい。

迷いのほうは美久地との日々や再会、そして今回の事件で全て払拭できたみたいだけど・・・
うーん・・・やっぱり救いがね・・・うーん・・・

面白かったんだけど全体的に話が重くて・・・なんだろ・・・
御霊美久地の曇りのない笑顔とか・・・見てみたかったな・・・って感じは残りますね・・・

シリーズとして続くかわかりませんが・・・救いがあるといいなぁ・・・みんなに・・・
弐家や他のメンバーにも色々と過去がありそうだし続けられるとは思うんですが・・・
うーん・・・美久地を守り続けると記憶を施錠する前に約束はしたんだけど
これだとあくまで密かに・・・って感じで会わないままでいきそうだし
今回の事件で学校で生活を・・・って試験もお流れだし・・・
まさかとは思うが使い捨てヒロインには・・・ならんよね?

最後に一文。

美久地のセリフ

親の仇・・・そして大切な人の仇だと御霊を刺した彼女だけど
御霊こそのその大切な人、当人だった・・・だからこそ彼女はそれを知り
自分がしてしまった事に大きなショックを受けたんだけど
そんな罪悪感に苛まれ、パニックになっているなかにでた彼女の本音

この言葉だけで御霊の今までの人生は報われた・・・って事だけど
なんとも・・・切ない話ですね・・・

「ずっと、ずっと会いたかった・・・・・・っ!」

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