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SHI-NO-シノ-黒き魂の少女

あらすじ

「・・・おじゃまします」

僕のアパートのドアをノックも無しに開け、
当然のように無言で部屋に上がり込む彼女─支倉志乃ちゃん。
彼女は小学五年生。
僕は大学一年だけど、志乃ちゃんがまだ小さなころから知っている。
いわゆる幼なじみというやつなのだ。
彼女はグリンピースが嫌いなこと以外、おとなしくて全く手のかからない良い子だ。
だけど、僕には一つだけ心配な事がある。
志乃ちゃんは猟奇的な事件や怪事件にだけ異常に興味を示すのだ。
僕は、志乃ちゃんにはワガママでもいいから普通の小学生でいて欲しいのに。
けれど、そんな僕の気持ちな んかおかまいなしに、
彼女は一人で危ない事件の謎に近づいていたんだ。
大学生の僕とクールな小学生の志乃ちゃんが贈る純愛系ミステリー、登場

感想

大学生のと小学生(5年生)の志乃ちゃんの純愛ミステリー。

ちょっとまて!まずくないかそれは!

明らかにこの本はこの2人が主人公とヒロイン。純愛っていうのも納得はできる。
でも大学1年と小学5年はなんていうか・・・・だめじゃないか?
志乃ちゃんが20歳のとき”僕”は28歳。
これなら納得できるのに不思議だが。

話は承前を含めて4章構成。

承前

何気ない会話が繰り広げられる導入部分。

日常会話は何気ないが楽しい。

僕「志乃ちゃんは、何が食べたい?」

志乃「グリンピース以外」



めっちゃ普通の小学生っぽいです。

有限-Dead End Complex 1-

デッドエンドコンプレックス

それは・・・・・生からの乖離

7人の男女がカオラケボックスに入りしばらくすると死んでいた事件。
彼らは入店する前から自らを傷つけ緩やかに死ぬのを待っていた。

”僕”の先輩であるキララが関わった集団自殺を装った婦女暴行事件。
しかし生きていることが異常で死んでいることが正常だと考える少女によって
犯人達はその命を奪われる。

志乃ちゃんは1つ目の事件。警察が気づかなかったその真相に気づき、
彼等の死の危機を知りながらそれを見逃した店員にその理由を聞きに行く。

全ての生物に必ず訪れる”死”という終わり。
どんな人生を送ろうと必ず終わりが来るのになぜ生きるのか。
生きていることが異常で死んでいるのが正常なのか。
異常は淘汰され最後には正常な状態になる。
だから”死”が正常なのか。

怖い考え方だと思います。

吸血-Dracula Syndrome-

誘拐した相手の血を抜き取り殺害しその後、遺棄する事件。
犯人の視点で話が進み彼の心情、動機、さらには殺害方法まで
生々しく書かれている。

でも犯人自身が考えていた動機や理由は犯人自身も気づいていない
性質によるもの。
本人すら気づかなかったそれに気づき犯人に会いに行った志乃ちゃん

理由もなにもなく人を殺したいと思う。

指摘されるまで自分がそのような思考に陥っていることすらわからなかった犯人。
それをまったくの他人でありながらも”同類”として理解した志乃ちゃん
ある意味悲しい。

事件そのものは一体どのように犯人を割り出したかが書いてなく
唐突に終わった感がある。
しかも、休みを使ってわざわざ犯人に会いに行った志乃ちゃんの感想は

「・・・・・・あんまり」

落胆してます。
期待したほどではなかったということでしょうか?

一体、どんな人物なら期待通りだったのか・・・・・ちょっと怖いです。

無限-Dead End Complex 2-

普通の人間が否定してしまうような”異常”をあたりまえに肯定してしまう
志乃ちゃん

そして生と死の絶対矛盾・デッドエンドコンプレックス

この章の犯人はこの言葉を真の意味で理解していなかった人間。
『有限』の話で自殺した人達も、
"志乃ちゃんも気づいていた"それ"に気づかなかった人間。
最後の犯人にしては小者ですね。

ある意味において”正常”な人間だったのかもしれない。
たとえ殺人者だったとしても・・・・・

そしてデッドエンドコンプレックスの本当の意味

・・・・・・・・・・・・・・・・・

どういうものかはわかったのでが共感はたぶんできない。あくまで私は。
こういうのは人それぞれだと思うのだが・・・・・・どうなんだろう?

-------------------------------------------------------

上の文は書いていて自分でもよく分からない所多かった気が・・・・・。謎だ。
”死”をテーマとする暗い話なんですが冬の空気のようなピンとした雰囲気の作品。

でもどんな異常や受け入れがたいことも否定しない志乃ちゃん”僕”にだけは
気を使っているのがかわいい。
眠っている”僕”の鼻と口を塞いで起こしたりとか微妙な行動だけどかわいい。

そしてあきらかの正常とはいえない思考の志乃ちゃん
踏み込んではいけない場所にその思考が届こうとする時、彼女の内で聞こえる声

彼女を止めるのは”僕”の声

無意識に”僕”に止めてもらうことを望んでいるのでしょうか?
だとしたらまだ彼女は”こちら側”で生きていけると思います。

ちなみに”僕”の名前は最新刊でもでてきてないです。

最後に一文。

死にたくないとは思う。でも必ずそれは起きる。
”死”に向かって”生”きる。これは全ての生物にある矛盾だと思う。
誰の言葉かは忘れたが”次に繋げる為に生きる”という意見を私は信じたいかな。
意志や想いが次に繋がればそれは終わりではないと思うから。
でもさっさと結果を求めるために生を捨てるのもどうかと思う。
子供が生まれその子供が自らの意志を継いでくれたからといって
終わりにする理由にはならない。
だからこの言葉も間違ってはいないのかもしれない。

”生きたいという人間の意志は、
         しかし、死によってのみ完結される”


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