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楽聖少女 4

あらすじ

束の間の平和が訪れる中、ルゥがいよいよ取りかかったのは、
歴史的な二大交響曲“運命”と“田園”。

しかしその初演にまたしても教会が言いがかりをつけてくる。

ただの難癖に終わるかと思われていた教会の妨害工作は、
ナポレオンとその敵対勢力の陰謀の絡み合いからやがて大事件に発展し、
予測不能の悲劇は悪魔メフィをも巻き込む。

死地に追い込まれた僕がついに直面するのは、
この奇妙な世界を支配する残酷な“運命”そのもの―。

急転する絢爛ゴシック・ファンタジー、第4弾!

感想

楽聖少女の4巻

感想は短めで・・・

今回の話ではついに

交響曲第5番『運命』

交響曲第6番『田園』

の作曲に取り掛かったルゥ・・・有名ですよね・・・特に『運命』

ダダダダーン

の部分はとても有名
ただこの曲が今回の事件を引き寄せ・・・最悪の事態を引き起こすことに・・・
なんていうかあれですね・・・日本人的な感覚なんでしょうけど・・・

宗教ってめんどくせー

って感じの問題がここまで発展するんだから中世の人達は大変だったろうな・・・と・・・

具体的にはルゥが演奏にトロンボーンを使う事を思いつくんだけど
喇叭は天使が吹く楽器だから神を讃えたり、神の力を示す部分だけで演奏が許され
それ以外では当時は教会から許可・・・というか文句がでた・・・というもの。

現実でも実際にその頃はほとんど使われていなかったみたいで
内容が相応しいものでないと駄目・・・って感じだったみたい

そんなのルゥには関係なく・・・奏者が現れず立ち消えになりそうになったけど
前回登場したメルツェル博士が作った自動演奏装置を使ってプライベート演奏・・・

オイ、マテオーバーテクノロジーすぎるだろ・・・

ってツッコミも束の間・・・

教会によるルゥの死刑執行が決定!

という・・・なんかもう凄い事態に・・・あれですよね・・・なんかもう・・・魔女裁判?
完全に言いがかりで潰しにかかってきてますね・・・
しかも道義に厚いと言われる教皇がナポレオンに捕縛されて動けず
異端に対してこういう判断を下す検邪聖省が独断で動いた結果っぽいけど・・・
これはマジでどうなんだろうね・・・

確かに考えとしては・・・今が安定しているならそれを崩しかねない
埒外の考えの存在とかを排除し続ける事ができるなら安定は続く
でもそれって言い換えれば停滞であり・・・進化はないわけで・・・
間違っているわけじゃないけど・・・正しくはないよね・・・
っていうかこの場合は明らかに間違っているけど・・・

そしてこっからはもう怒涛っていうか絶望っていうか・・・

メフィが殺され

ルゥが連れ去られ

ユキは新しい悪魔と契約して明日までの命


と・・・

あれ?これ詰んだ!?

もうそんなレベルです・・・ユキの契約はルゥを火刑台から救い出すか
彼女が死んだら・・・というルゥを助けても助けなくても結果が同じであり
メフィが聖遺物を使った弾丸で滅ぼされ・・・ともうどうしようもない感じ

ルゥだけは・・・って感じで動きカールとかにも協力してもらって手を打ち
そしてユキナポレオンとすら交渉するけど・・・ここであらすじにある存在
運命そのものと呼べる存在に遭遇してさらに絶望しかけることに

ラプラスの悪魔

もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、
かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、
この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、
その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。


という・・・数学者のピエール=シモン・ラプラスの理論から語られるようになった存在
そしてこのシモンナポレオンの内務大臣もしていた存在
この作品では彼自身がこの『ラプラスの悪魔』である・・・という・・・洒落にならないもの

運命は変えられる・・・とか所詮予測に過ぎないとかユキルゥは言っていたけど
彼の存在そのものが偶然が入り込む余地のない必然的な完全な予測であり
彼は先に何が起きるか全てわかっている・・・という・・・どうしようもない存在

だからこそナポレオンユキと同じように別の時代から連れてこられ
なりかわらされているにも関わらずすでにシモンを殺す事で解放されようって
考えは捨ててしまっているくらい勝てるはずがない・・・運命そのもの

ここでのユキシモンのやり取りはかなりゾクッっとしましたね・・・
しかも最後にはルゥの処刑を裏で支持していたのはナポレオンであり
ユキがきた事で処刑が早まる・・・運命に向けて加速するという事にもなって
さらに最悪って感じでした・・・

ただここからの展開は・・・なんていうかこの作者さんらしい展開・・・

ユキはバチカンに向かいルゥと一緒に火刑台にあげられ・・・もうどうしようもない
って感じだったんだけど・・・それまでに考えていた彼の逆転の一手

メフィは滅んでいない

本物のルゥはメフィが隠した

メフィがルゥに成り代わっている


とその場で発言して・・・まさにその通りルゥの姿はメフィ
ルゥは1巻でもあったようにピアノの真空管の中から出現
さらにルゥの姿をしたメフィを・・・悪魔を自ら招いた結果
バチカンの結界にほころびが生まれユキが新しく契約したウリアンの力が使えるようになり
その力と・・・さらにカール達がなんとか奪回した教皇が帰還した事で
検邪聖省の・・・ひいてはナポレオンの企みはくじかれる事に・・・

運命としてすでに目撃させられていたルゥが火刑にかけられるって状況を
ユキは完全に変えて見せた・・・って感じだったんですけどね・・・

それどころじゃ・・・ねぇ・・・

実際に彼がしたことはそれどころじゃなくて・・・

メフィは死んでいて
ルィは真実捕まっていた


これが事実だった・・・だけどユキの・・・『ファウスト』の力は物語を現実にすること
だからこそ彼は周りの人間達が・・・そして運命すらそうと信じてしまうような
話をあの場ででっちあげ・・・それを真実にしてしまった・・・というのが真相

本作でこの時のナポレオンたち側の姿が描かれなかったのが・・・気になるところ
運命は変わらない・・・と自信満々だった2人が・・・この結果をどう受け止めたのか・・・

ルゥが火刑にあう

って場面だけしか見てないのでコレから先にあるって可能性もあるわけだけど
それはそれで・・・後付っぽくて・・・さてこれは今後どんな展開を引き寄せるのか・・・

とりあえずこれで一件落着で今回は終了

他に気になる点は・・・
火刑台にいたのが実はメフィだったので

ルゥが火刑台から降ろされる or ルゥが死ぬ

このどちらの条件も満たしてないのでウリアンとの契約は無効かと思われたけど
それは継続中でありメフィとの二重契約状態みたい
ただ物語がないと魔力を具現化できなかったユキ
ウリアンと彼が開催する『ヴァルプルギスの夜』と呼ばれる
魔女や怪異の宴そのものを呼び出す力を得た事で・・・戦う力は得られた感じ
まぁ魂狙っているわけで・・・怖いけどね・・・

上で書いたナポレオン側の今後の動きも気になるし
今回もまた怪しい動きをしていたメルツェル博士
彼が完成を目指す『万能自動演奏機(パンハルモニコン)』

すでに物語開始から実は4年経過しているけどなり代わりである
ユキルゥナポレオンは歳をとらない事・・・
ユキが家庭教師をしているルイーゼは将来ナポレオンと結婚する事に・・・
作中だとこの2年後になるわけだけど・・・果たして・・・ってのもある
そういえばこの娘は

マリア・ルドヴィカ・フォン・エスターライヒ

とも呼ばれたもう1人のルドヴィカなんだよな・・・これなんかあるのかな・・・

そしてなにより問題なのが・・・

交響曲第9番が完成しないかも

という・・・洒落にもならないもの・・・この曲の取っ掛かりとなるはずだった
あまり有名ではないという曲が『運命』『田園』と一緒に演奏されるはずだったけど
予定の中になく・・・ルゥはそれを書いてすらいないと判明
ついにルゥが本物でないゆえの差異が現れ始めた感じになってますね・・・
そしてその差異が大きいほどユキほ本来の歴史の人間であるゆえに
関係性とか記憶とかがなくなる可能性がある・・・それでも彼女を見守り続ける

うーん・・・ヘタレなのか強いのか・・・
あいも変わらず覚悟を決めたときと通常のギャップが激しい主人公でした。

恋愛っていうか女性方面では今回はルゥよりもメフィがピックアップされ
自分の魂を狙っている存在で警戒している・・・としていながらも
今回彼女が死んだと知った時は大きなショックと寂しさ、悲しみを感じ
運命を捻じ曲げてまで彼女を復活させたわけで・・・なんだかんだいって
もうとっくの昔に心を許しちゃってるんですよね・・・
彼女は彼女でユキにセクハラしまくりだし・・・

こっちの関係も今後どうなっていくのか期待
エピローグではルゥメフィが最近会えてないって感じだったけど
それに何か意味とかあったら怖いなぁ・・・ってのもあるかも。
ユキがした事は・・・ことがことだからなにかしら歪みが生まれてもしょうがないし・・・

最後に一文。

シモン・・・『ラプラスの悪魔』のセリフ

人が運命を知った時にどうするか・・・それをユキに語った時のセリフ
ある意味でこういう部分があるからこそ『未来を知る』って力は
一種の災厄であるって説もあるんだろうな・・・ってことでコレ。

ルゥユキ『ゲーテではなくユキに出会えてよかった』っていう感じの
セリフも良かったんですけどね・・・インパクトはこっちのほうが大きかったので

未来を知った時に人間がどうなるか・・・それは・・・運命に

「──従いたくなるんですよ」

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テーマ : ライトノベル
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初めまして、僕もやっと4巻読めました。
やっぱり感想として最初に来るのは「宗教ってこえー」ですね、現代日本人としてはw
展開自体は、ようやく色々動き出したなって感じでワクワクが止まりませんでした!
あと、楽聖少女はずっとそうなのですが、1冊でちゃんと一応ハッピーエンドを迎えられるのが読んでる側としては心地よいですねw
いやー今後がさらに楽しみです。

蛇足
もしウリアンがFateシリーズのギルガメッシュみたいな性格なら気に入られてしまいさえすれば任意でワルプルギスの夜発動できたりするかも?とか妄想してましたw
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