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ミス・ファーブルの蟲ノ荒園 (アルマス・ギヴル) 2

あらすじ

十八世紀に発生した謎の巨大生物“蟲”によって大きく変貌した、もうひとつの近代。

日本から遠く離れた欧羅巴の地で、
その左目に奇妙な“蟲”の力を宿すことになった少年・秋津慧太郎。

彼がある日、街で遭遇した「死神」―かの者が狙う「魔本」をめぐり、
蟲愛づる魔女アンリ・ファーブルと女騎士クロエ、謎多き少女マルティナまでも巻き込んで、
長い長い一日が幕を開ける。

最悪の事件の裏に潜む呪わしい因縁は、
十字教の総本山にも至る秘密を秘めたもので―

まだ見ぬ荒園をめざし、少年と少女は闘う。
蟲と恋と蒸気が彩るスチームパンク・ファンタジー、激動の第2弾!

感想

ミス・ファーブルの蟲ノ荒園の2巻

巨大な虫・・・『蟲(ギヴル)』
この存在が世界中に現れることによって異なる歴史を歩む事になった
架空の19世紀が舞台の物語で前回の話で海外旅行中に襲われ
フランスに流れついた主人公・・・慧太郎

全寮制の女学校に女装して通う

という爆発しろこの野郎・・・って感じの状況になりつつも
アンリの夢に共感し・・・そして事件の時に自分の身に起きていた異変
そしてそれに関わる『蟲』に寄生されて異形になり
『裸蟲(ミルメコレオ)』と呼ばれるようになった者達の組織に襲われ・・・
その中で彼の中の力が覚醒して・・・ってのが1巻の話。

今回の話では・・・

ボッチなアンリに友達ができました!

ってのと

ヒロインが2人増えました・・・モゲロ

ですかね・・・まぁこういう微笑ましい部分とは裏腹に
本筋の話は・・・

切ない・重い・キツイ・やりきれない

と色々と・・・厳しい感じになってますけどね・・・
そんな話の中で慧太郎アンリが新しい絆を得られたのは幸いだった感じ。

今回の事件は『死神』『魔本』の噂話が発端となり

前者は世間を騒がせる連続殺人鬼
後者は読めば誰でも魔術を使える・・・という都市伝説

と思われてたんだけど密接に関わっていて実際は

『死神』は『魔本』を読んだ相手を殺していた

って事で・・・この事件に関わり・・・慧太郎はこの事件の『死神』
ベノワとの出会いで再び自分自身を越える事になったわけですね・・・

前回の敵であったジョセフ慧太郎の未来の可能性であり
彼がまだ捨てていない信念や夢を諦めてしまった姿で
戦いの中でジョセフはかつて自分が諦めてしまい・・・
そして過去で護りきれなかったものを今現在護ろうとしている慧太郎
徐々に認めていって・・・お互い憎しみとかなく武器を交え散っていった

そして今回の敵であったベノワは・・・

もう1人の慧太郎

とでも言うべき存在・・・ただその信条とするベクトルが相容れない感じであり
だからこそ最後までベノワ慧太郎の存在そのものを拒絶していて
最終的に慧太郎が勝利したけど・・・結果は割り切れない感じでした

今回の事件はバチカンが予言にある『終末の四騎士』を再現しようとして
人体実験を行い・・・そのためのモルモットを用意するために『魔本』を作った
『魔本』を読むとその人間は『裸蟲』になり寿命もほとんどなくなる。
ベノワはその被害者の1人で『蟲天の瞳(エレクトロン)』のレプリカに適合して
どうにか生き延びた生き残り・・・そして流出した『魔本』によって
『裸蟲』になろうとしている人々を人間として死なすために・・・

相手を救うために殺す

という行動をしていたわけですが・・・

間違ってない・・・だけど間違ってる

『裸蟲』は現在の社会では迫害されていて・・・化物扱い。
だからこそベノワは自分と同じような『裸蟲』になるまえに人間として殺そうとしていて
読んでしまえばもう寿命を失い助かる手段がないわけで
『裸蟲』になってからだよ家族にまで害が及ぶ可能性があるので・・・
被害者達にとっては・・・ある意味で救いでもある・・・
『裸蟲』になってしまった被害者には事情を説明した上でどうするか聞いてるみたい

確かに・・・一概に間違いとは言えないわけですが・・・

相手を救うために護る

という慧太郎にはとうてい受け入れられないものであり・・・争う事に。
ただ2人の根底にある思いは

誰かを救う事で自分も救われたい

という同じものであり・・・本当に2人はベクトルが違うだけでそっくりな信念を持ってる
『蟲天の瞳(エレクトロン)』を所持しているという点も同じで・・・
レプリカと本物に違いはあるとはいえ・・・

このせいで慧太郎としても色々と今回も悩んだわけなんですが
特に今回・・・『魔本』によって『裸蟲』になってしまったヤニック
彼にはもう未来はない・・・『裸蟲』になってしまった事もショックなら
寿命の事についてもショックで・・・そして別居中の妻への影響も・・・と
絶望していて・・・慧太郎はもう彼の命を救う事はできない・・・

ただ・・・ここで折れないのが主人公

って事でマルティナの励ましもあって自分を見つめなおし
ベノワアンリを誘拐されて状況的に厳しかったりしたけど慧太郎
ヤニックに彼が残りの時間で何がしたいのかを・・・残酷かもしれないそれを聞き
そしてそれを叶えるために全力を尽くす事を誓って・・・アンリを助けに・・・

最後は『蟲天の瞳(エレクトロン)』で現れる『儚きもの(エフェメラ)』
ベノワにも現れ・・・彼は自ら呼んだそれに喰われ・・・巨大な怪物とかし
そんな危険性を目の前で見ながらも同じ力を解き放って
アンリと共に怪物と化したベノワを一刀両断した慧太郎

同じ信念を持って行動しながらまったく逆のベクトルをもち
身の上も似たようなものであったけど・・・お互いの決定的な違いは
やっぱり・・・ジョセフがかつて捨て、ベノワも諦めてしまったもの・・・
理想や夢を諦めないって心だったわけで・・・

結局、慧太郎ベノワに死という救いを与えられたとはいえるけど
当人が救ったとは決して思えないし・・・切ない終わり方に・・・

ただヤニックは最後の願いであった別居中の奥さんに謝りたいという願いを叶えるために
認識を改竄する魔法薬で人間の姿に見せかけ会いに行き・・・
別居の理由になったやけっぱちな部分が抜け落ちたような夫に奥さんは喜び
そして別居してる間に生まれていた実の娘の存在と姿を見る事ができ
ヤニックは最後の最後で・・・幸せを知る事ができ・・・
当然だからこその後悔も生まれたけど最後は心穏やかに・・・こんな幸せを知る機会をくれた
慧太郎に感謝して眠るように逝き・・・化石と化したその遺体は慧太郎
マルティナの歌う鎮魂歌を聞きながら砕き・・・『裸蟲』になったという証拠を消した

彼の命を救う事はできなかったけど・・・彼の人としての人生は救えた

切なくて・・・ハッピーエンドでは決してないけど・・・これはよかったですね・・・
前回もそうですが慧太郎が自分の弱さと対面してそれを乗り越えていってるわけで
だんだん心も強くなっていってる感じ。

戦闘能力って点は同じ『蟲天の瞳(エレクトロン)』を持っていても
素の戦闘能力が慧太郎が凄すぎてベノワジョセフほど強くなかったので
常に圧倒していたし・・・今回は本当にお互いの信念をぶつけ合う戦いだったわけで
そりゃ成長するわな・・・って感じでした。

どこまで強くなる・・・この男・・・

刀を使って雲耀・・・って描写が多いせいで某斬れるものなしの人っぽい
印象になりつつある・・・見た目は全然だけど・・・

まぁ日常は女装して女学院に通い、街のいたいけな男の子を惑わせたりする
罪作りな変態とも言えなくもないやつなんですがね・・・
クロエに誘われアンリと共に他の生徒も利用する大浴場に連れて行かれたりとか

爆発すればいいのに

そしてヒロイン勢・・・

今回の一件では慧太郎が事件に巻き込まれたのがクロエと一緒にいた時だったので
最初から彼女が関わり・・・その中でアンリクロエが一緒に動く場面があり
その時にお互いの話をし合った事で仲良くなる事ができるように・・・

アンリ『蟲』大好きでその研究もしているくらい

クロエは祖父が昔革命に『蟲』を利用した反乱軍に加担していたけど
『蟲』を使って暴走を始めた革命軍に憂いて裏切って王国に貢献した貴族の家の人間
だからどっちつかずって感じで周りに思われていて
祖父は裏切りが原因で『裸蟲』に暗殺されたらしく、だからこそ家の汚名をそぐために
ひときわ『りっぱな騎士であれ』という生き方をしてきたわけで
『蟲』関連に色々と苦手意識がある

アンリはそれを知っているから自分達は相性悪い
お互いの好き嫌いを妥協できないんだから仲良くなれるわけない・・・と距離を置いてたんだけど

そんなのやってみなきゃわからない

って事でクロエが奮闘・・・今回の事件でなんだかんだ言いつつもクロエを助けたり
自分よりよっぽど弱い立場の相手を助けようとする姿を見て
アンリ側でなく自分が努力すれば・・・と思い立ったみたいで一生懸命話をして
アンリはその決意に押される形で・・・了承する事に

アンリはともかくクロエの事情は実際にクロエ自身とは関係ないですからね
ただクロエは・・・

ちょっと粘着質

って感じがあって・・・何気に慧太郎を女性だと思っているのに
彼女とのアレコレを妄想して暴走してしまったり、アンリを辟易させるくらい
グイグイきたりと・・・ちょっと変な娘

何気に今回の話でその本領である・・・二刀流を見せて
慧太郎が感心するくらいの実力を見せたし・・・何気に啓太郎の周りの女の子は
戦闘能力高いな・・・うん・・・

そしてもう1人・・・前回、なにかしっている感じだったマルティナ

今回も色々と事情とか知っている感じで謎の少女って感じだったけど
自身も孤児だったという過去から相手が『裸蟲』であっても同じような立場の
子供には優しい一面を見せたり
アンリが誘拐された時には本気で心配して動揺していた
そして今回の一件における敵の策略とかバチカンの所業には怒ったりと
少なくとも・・・悪い娘ではない感じ。

ただ『裸蟲』の組織である『ブリュム・ド・シャルール』と通じているっぽい描写があり
今後の展開しだいでは・・・敵対もあるんだろうか?
ジョセフを倒した『蟲天の瞳(エレクトロン)』の持ち主を組織は探しているみたいだけど
彼女は啓太郎の事を組織に連絡してはいないみたいだし・・・やっぱりいい娘なのかな?

当人もアンリと同じ・・・彼女以上に古いケルト魔術を使う魔女であり
その事はアンリにも内緒である・・・とかやっぱり謎は多いんだけどね。
それにベノワ『終末の四騎士』と関係があるらしい

『詠い手の末裔』

について言及していたけど彼女が得意なのは歌であり・・・
それは聞いたもの全員に天才ってものを意識させるものであるわけで
魔術を使う際にも歌っていたりしたから・・・彼女の事かもしれない。

生来の言葉であるラテン語(アンリなどはわからない)だと饒舌になり
何気にいろいろな国の言葉が理解できる慧太郎とはそっちで話し込んだりしてた。
移動時にはお姫さま抱っこさせたりしてご満悦だったりと・・・ちゃっかりしたもいる。

何より重要なのは慧太郎とは↑でかいた浴場で初対面したんだけど
慧太郎は認識改変の魔法薬で大丈夫だと思っていたみたいなんだけど
彼女にその効果は薄いらしく最初から男とばれていたみたい・・・
ってうかその時の慧太郎

浴場なので全裸で立っていた

ので・・・思いっきり見られたわけですよ・・・『カルバリン砲』
見せ付けるとか・・・凄いぞ慧太郎・・・

何気にこれで小・中・大・・・何のことかは割愛するけどヒロインが揃い
今後どうなるのか・・・色々と気になるところ。

何気に慧太郎が男であると知らないクロエが一番ラッキースケベの餌食になってるのが
まだ救いなんだろうか・・・他の相手だったら・・・慧太郎がこの世から絶交しかねないし・・・

こんな感じで色々と進展があった今回

『蟲』って存在の謎
『裸蟲』になる原因の『蟲』は最初から人間の体内にいる事
『ブリュム・ド・シャルール』の『三蟲士』
『あり得ざるダルタニアン』
『詠い手の末裔』


などなど・・・色々と謎もまだまだあるし次も楽しみ。

マルティナクロエの監視って任務もあって、彼女が祖父が関わった事件の
真相を知っているかどうかを確かめるためってのがあったみたいで
クロエの祖父の過去も・・・表向きとは違う何かがあったっぽいし
この2人の今後の絡みも気になるところ

次は・・・いつかな?

最後に一文。

ヤニックのセリフ

死ぬまえの一言がこれで終われる人生を送れる人がどれだけいるのか・・・
って考えてしまいましたのでコレで・・・

彼の人生も決して幸せだったとはいえない
だけど彼は終わり方を選択する事ができて・・・
最後に予想外の幸せも・・・自分の希望の存在の事も知れた
だからこそ・・・色々と詰まったセリフだと思ったので

「ありがとう」

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