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剣刻の銀乙女(ユングフラウ) 6

あらすじ

ヒースたちのもとへと帰還したエステルは、新たな魔王となるとともに、
最初の皇禍、初代魔王の記憶を継承していた。

エステルが語るエストレリャとプレギエーラの建国にまつわる悲劇、
皇禍と罪禍の誕生の謎、魔神を倒した十二人の騎士たちと聖女、そして聖剣伝説の真実とは。

これは、時代をさかのぼること千年前、

槍の達人プルガトリオ、北方からの旅人サクヤ、呪われた少女マーリン、聖女イリア。

すべての始まりとなる四人の出会いと別れの物語。
苛烈を究めた剣刻争奪ファンタジー、すべての謎が明らかとなるシリーズ第六弾がついに登場!

感想

剣刻の銀乙女の6巻

表紙はエステルと彼女の祖先にあたる初代魔王・サクヤ

前回の話でエステルが当代魔王を継承しヒース達のもとへ帰還
ルチルも合流してついに・・・宿敵であったクラウンを撃破したわけですが
彼が存在しないと思われた13番目の『剣刻』を持っていたり・・・
エステルがそれに関して継承したサクヤの記憶からそれについての知識があったりと
色々と気になる終わり方だったわけですが今回はそれにまつわる話

1000年前・・・『魔神』と呼ばれる存在によって世界に危機が訪れ
そんな時に『賢者』が12本の『聖剣』を持って現れて12の国の王に
これを振るうに相応しい騎士を選出させ・・・『円卓の騎士』として
『賢者』と共に『魔神』を倒した・・・その後、『賢者』は王となって
全ての国をまとめ『円卓の騎士』は全ての騎士の模範となった

これが伝えられている伝説であり・・・この『聖剣』『賢者』が変えたものが
この物語の重大な要素である『剣刻』だった・・・という話だったんですけど

全然違うじゃん!?

って事に・・・ぶっちゃけた話・・・世界を救ったのは4人の男女
そして高潔な『円卓の騎士』達であり・・・ぶっちゃけ『賢者』

最悪の敵

って感じでした・・・ここまで伝承が捻じ曲がるってのが時間の怖いところかな?
まぁあえてそうした・・・って事もあるんでしょうけどね。

主要人物は

トーマス・プルガトリオ
サクヤ・ファフニール
マーリン
イリア・エル・プレギエーラ


の4人・・・それぞれ上からヒースエステルルチルシルヴィアに似ている感じ・・・
っていうか・・・あの・・・

生まれ変わってるよねコレ!?

ってくらい似てます・・・性格を言うならマーリン以外はほぼ同じと言っていいレベル
巻き込まれ方も・・・似てるかな?

トーマスサクヤと出会い・・・恥ずかしい事しちゃって・・・許してもらって
怪物退治を手伝って・・・彼女の行動に付き合うことになり・・・って部分とか

ただサクヤ

『力とは何か?』

という疑問を解消するために故郷からでてきた『竜の一族』と呼ばれる一族の者だし
トーマスは父親が国で最強の戦士だったり、別に門番目指してなかったりと・・・違う点もある。

イリアは当時権威を振るっていた教団の『聖女』であり
マーリンは異端の力を生まれ持った『呪い子』として迫害されてる立場

片やあがめられているけど・・・元々は教団が求める力を持った庶民で親元から引き離された娘
片や迫害されているけど・・・その強さは埒外で『円卓の騎士』の1人でもある

どちらも実力はあるけど・・・普通の人としての幸せとは離れた場所にいるって部分は
なんていうか・・・現代のシルヴィアルチルに対応している感じもありますね
どっちも『姫』って立場で縛られる場合があるわけですが・・・

まぁこんな感じで・・・『円卓の騎士』『魔神』の戦いをサクヤが興味を持って
4人が出会うことになり・・・そしてトーマスはさすがヒースの祖先ってだけあって
3人と普通にフラグを立ててしまったわけなんですが・・・終わり方を見ると

悲劇

って事になってしまうのかな・・・これは・・・

マーリン『呪い子』の力を・・・『呪い』じゃなくて『才能』として世界に認めさせることで
自分のような立場の人間が迫害されないようにしたい・・・という夢を持っていて
さらに彼女が持っている力はあろうことか『聖女』であるイリアとまったく同じものであり
容易に晒せないものだった・・・だけどトーマスが自分より強い事はわかっていても
彼女を自分が守らなければ・・・という一途な想いに心を動かされ心を開いていき
その『才能』の開発には12本の『聖剣』が必要で・・・どうか自分に力を預けて欲しいと
他の・・・自分を嫌っていた騎士たちに頼むくらいまでになり・・・

色々な事情はあったけど・・・11人の騎士たち全員がそれに同意した・・・という
すげー感動的な事があり・・・

あれ?どっちかというとマーリンがメインヒロイン?

って感じで進んでいたんだけど『賢者』・・・神から『聖剣』を授かり
イリアの護衛って事でついてきていたその相手が・・・
そしてこの頃に信じられていたプレギエーラ教『神』こそが全ての元凶であり
そこから与えられる聖遺物が・・・『聖剣』こそが使い手を蝕み命を吸い取って
『神』に・・・『魔神』を復活させるための餌にするためのものだったという事が判明

最悪の事実ですね・・・

そしてこの時点で・・・『円卓の騎士』は手遅れ・・・すでに侵食されボロボロにされ
トーマスサクヤマーリンイリアを逃がすために全員が犠牲に・・・

何気に聖槍の騎士天陽の騎士が現代のギャレットヒネーテに似ていたりしたのも
切なさに拍車をかけた感じもありましたね・・・
トーマスの兄貴分であったり・・・凄くわかりづらい気の使い方をするおっさんだったりと・・・

そして当然・・・マーリンの命も尽きかけていて・・・だけど最後の嫌がらせにと彼女が用意した力
さらに自分を守ってくれたトーマスを守るために貸した力
トーマス達にとっての希望になってくれ・・・そして最後に二人だけの時間・・・
1000年後の世界を夢見てお互い自由に・・・もしその世界で生まれ変わったらどうなるかを語り
それが思いっきり・・・ヒース達に当てはまってて・・・かなり切ない感じでした

短い時間ながらも自分をきちんと見てくれて守ってくれたトーマスへのマーリン
伝えられなかった想いとか・・・

『賢者』とか・・・滅んだほうがいい

まぁ・・・ここまで逆鱗に触れて・・・ヒースの祖先が本気にならないはずもなく
ここから最終決戦に突入

トーマスを守るためにマーリンが用意した術こそが今はルチルが扱う『占刻』の奥義とも言える

『円卓の騎士』

であり・・・その力に呼応するかのように・・・本来は『魔神』側のものであったはずの『聖剣』
それぞれ担い手だった騎士達の力を宿したように変化したのが『剣刻』

ってかそうか・・・やっぱりそうなのか・・・

フル装備できるんだな!

って事でトーマスに力を貸してくれたその力が・・・

ユングフラウ 白銀の乙女 マーリンの力による羽の力が

シュタインボック 聖槍の騎士 黄金の槍が

クレープス 復讐の騎士 鎧の力が

ツヴァイリンゲ 獅子の騎士 手甲の力が

フィッシェ 黒豹の騎士 脚甲の力が

ヴァーゲ 聖杯の騎士 仮面による未来予測の力が

ヴァッサーマン 赤盾の騎士 盾の力が

シュティーア 緑の騎士 槍斧の力が

ヴィッダー 湖の騎士 長剣の力が

レーヴェ 天陽の騎士 大剣の力が

スコルピオーン 白手の騎士 レイピアの力が

シュッツェ 悲愛の騎士 弓の力が


全てがトーマスに力を貸し『魔神』をずたずたにして・・・そこにマーリンが残した力
『楔』の力にさらに同じ力をイリア『楔』が強化して・・・さらにサクヤ『扉』が押しつぶし勝利 

凄い・・・悲しい皮肉だ・・・

1000年前の騎士達は騙され・・・命を落としながらも彼らの意思が剣に宿ったかのように
動いて『魔神』を滅ぼすために協力しあった・・・だけど1000年後では
彼らの力が宿ったその『剣刻』をめぐって疑心暗鬼の殺し合いとか・・・凄い悲しい事実

そしてそれにトーマスたち4人の生まれ変わりのようなヒース達が当事者として関わってしまっている
平和を夢見ていたのに・・・結果がこれ・・・ってのはちょっと悲しかったかも

しかもトーマス達はこの後バラバラになってしまったわけですし・・・

『魔神』の最後の悪あがき・・・13番目の『聖剣』であるシュランゲントレガーによって
サクヤが呪いを受けてしまい・・・それによってまるで『罪禍』のような結晶化した血を
だすようになってしまい・・・彼女は治す方法を探すために帰郷
だけど一族全員が呪いの影響を受けていて・・・『罪禍』と・・・
『魔神』に呪われて化け物になってしまった人間と自分達の一族を守るために
サクヤは初代魔王に即位せざるをえなくなり・・・故郷を離れられなくなった

イリアは教義を捨てられない人を導き東へ迎い国を建国
それがプレギエ-ラ神聖国になった

トーマスはプレギエーラ教の教義や過去の聖遺物を破壊しつくし・・・
マーリンが残してくれた力・・・彼女が『才能』と呼ばせたかった力の行く末・・・彼女の夢を見守り
さらに『剣刻』による『魔神』の封印を守るためにサクヤの元へいけず
それでも・・・ずっと待ち続けていた・・・って事みたい

エストレリャって言葉は『星』を意味するらしく・・・舞台となっているこの国は
サクヤを・・・

月のない夜にこそ星はもっとも輝く

って意味もあってつけられた名前っぽいので・・・トーマスが建国に関わってるのかな?
王様になった・・・ってのは違う気がする・・・ただ父親が国王に気に入られていて
王城で暮らす許可は貰っていたんだよね・・・コイツ・・・
ただ誰かと結婚した・・・とはちょっと考えづらいし・・・どうなんだろうか

トーマスにも妹がいて・・・旅たつ前に槍の修練を始めたら意外と才能が・・・って描写があり
彼女側の子孫がヒースって事なのかもしれないしね・・・
女性がプルガトリオの姓を継ぐ・・・とか?ヒースの師匠は叔母さんだしね・・・

これらの話がエステルから語られ・・・自分たちはサクヤたちではない・・・
だけど1000年前に彼らが残したものは確かに受け継がれていて
特にマーリンの・・・『呪い』『才能』に・・・という願いはいまでは

『占刻』とそれを使う『占刻使い』

として・・・1つの『才能』として普及していて・・・誰かに恐れられたりしない
彼女の夢は確かに繋がって・・・そして叶った

だからこそ・・・ヒースたちは今起こってしまっている戦いを終わらせると・・・
次の1000年に繋いで見せると決意・・・ここまで過去の人が頑張ったのに
自分たちが台無しにとか・・・恥ずかしいもんね・・・

こんな感じで・・・今までわからなかった事がかなり明らかになりつつも
まだクラウンの正体とかどうすれば戦いが終わるかはわからない感じ
ここからどうやって最後に持っていくのか・・・楽しみです

次は・・・いつだ!!

それにしても・・・明らかに『賢者』の子孫で王だ・・・ってドヤ顔だった
1巻のルチルの叔父でもある国王は色々と痛いな・・・

そしてもう1つ・・・ヒースの事なのですが・・・

詰みました

詰んだ・・・ってのはどっちかと言うとネガティブな言葉な気がするんですが
ぶっちゃけた話・・・ヒースの状況を傍から見ると

爆発しろ

うん

いいから爆発しろ!

ってか

さっさと爆発しろ!!

という感じなんですけどね・・・まぁ彼が望む未来はもうやってこないよ・・・って意味では
確かに詰んだ感じなんですけどね・・・なにせエステルルチルっていう
この作品のWメインヒロインがすでに完全結託していて
ヒロイン同士がお互いを必要としてることもあって息の合い方が尋常じゃない感じ

すでにルチルは魔王であるエステルとの和平を決めて自分は王位の件を
手ごろな従兄弟に継承させた後に親善大使としてエステルの住まう北の地へ
当然、ヒースはそこに騎士として配備される事が内定という状況

ヒース『門番』になるために反論を口にしようとするも
ルチルに親善大使としての仕事は『罪禍』と人の境界を守る番人

人類代表の門番

と説得され・・・納得・・・もうこいつ『門番』って付いてればなんでもいいんじゃないだろうか・・・
というかもうマナにすら詰んでると言われてたからね・・・ヒースの人生

しかも前回のヒース『エリナは俺のもの』発言や
『自分は?自分の居場所は?』と不安になるシルヴィアに関しても
エステルルチルも認める方向みたいで・・・

すでにハーレムも内定

という・・・ふざけんなこの野郎状態なんですけどね・・・

これで詰んでるとかふざけんな!!

って感じです・・・さすがに1000年前の彼らもこれは予想できないだろうな・・・うん・・・
そういえばエリナマーリンと一緒に研究していた『竜の一族』の女性の子孫であり
彼女が『占刻』の基盤を残したって事みたい・・・ただ彼女についての言及は
ほとんどこれだけであり・・・

名前すらでてきてない

という・・・なんかとてもむなしい事実がなんとも・・・他のメンバーはそれぞれ
名前つきの重要人物って感じで生まれ変わりを示唆されてた感じなのに
エリナだけ一切そういうのなし・・・頑張れエリナ・・・前回頑張った反動でなんか
存在感が消えかかってるぞ・・・

最後に一文。

マーリンのセリフ

やっぱりこれ・・・ですね。
自分だけじゃなくて自分と同じ境遇の人々のために
そして自分の力に意味を持たせるための夢

1000年後、その夢は見事に花開いていたわけなんだけど
結局彼女がそれを見る事はなかったわけで・・・切ないなぁ・・・

「私は”呪い”を”才能”に変えたい」

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