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僕が七不思議になったわけ

あらすじ

石橋を叩いても渡らない心配性の高校生・中崎夕也はある夜、
七不思議を司る精霊・テンコと出会う。

深夜の校庭に桜が舞い散る中、宙に浮かぶ袴姿の彼女は、
高らかに不吉な言葉を彼に投げかけるのだった。

「おめでとう、お主はこの学校の新しい七不思議に選ばれた」

なんと彼は七不思議の引き継ぎに、仮登録されてしまったのだ!

生きながらも七不思議の一つとなった少年の日々を綴った、
思わずもう一度読み返したくなるミステリアス・ファンタジー。

第20回電撃小説大賞金賞受賞作。

感想

メディアワークス文庫2月の新刊で第20回電撃小説大賞<金賞>受賞作品
表紙買いした1冊。

プロローグで主人公が携帯電話を取りに深夜の学校に侵入
そこで『七不思議』を司る精霊を名乗るテンコと出会い
『七不思議』の引継ぎが行われる午前0時ちょうどに学校にいたからと
生きているにも関わらず『七不思議』に任命されてしまった少年と
その少年と関わりのある少女の物語

春・夏・秋・冬と4つの章に分かれていてそれぞれ少年と少女の視点で
交互に描かれているので章ごとの感想を

・春の章

『七不思議』に選ばれた少年・・・夕也

三年B組 中崎くん(仮)

って事で『七不思議』を司るテンコに誘われ

石橋を叩いても渡らない

ってくらい心配性・・・テンコいわく心配病ってくらい酷く臆病な人間であり
1年時は友達が普通にいたんだけど2年になって別クラスになって
友達のクラスにわざわざ行くのは嫌がるかも・・・
でも自分のクラスでボッチってのも・・・って結果、一人で空き教室で昼ごはん・・・
を3年になってまで続ける事になってる主人公なわけですが・・・

えっと・・・元気出せよ?

そんな夕也だけど流されるままに『七不思議』になり他の『七不思議』の力を借りる事ができ

学園内の携帯メール見放題

学園内なら鳥の目を使ってどこでも監視可能


という・・・あれ?ストーカー必見能力じゃね?って感じの力を得て
それでも悪い事には使えず・・・偶然知ったストーカーに悩まされている
同じクラスの朝倉さんの手助けをする事に

まぁ・・・なんだ・・・この時点で朝倉さん・・・女生徒である彼女に
夕也が特別な感情を持ってるんだろうなぁ・・・ってのは丸わかりテンコにも

事件のほうは監視網によって犯人を早々に見つけて携帯に介入できる力で
犯人に『自分は知っている・・・』って感じのメールを送り不安にさせ
さらに夜の学校に呼び出して『七不思議』たちの力で脅かした上で

自分たちはいつでも見ている・・・生きるに相応しいかどうかを

って脅し文句で失神させて・・・事件は終息
臆病でボッチのわりに・・・やる事は結構大胆でしたね・・・

これも惚れた女のためか

って感じですが。それにしても・・・

息を吹きかけただけで相手を無力化できる

相手の数字のカウントを誤認させられる


とか微妙っぽいと思われた能力をうまく使ってましたね・・・1階と2階を誤認させて
相手が窓から飛び出すように誘導するとか・・・かなりえげつなかったし

そして何よりよかったのが犯人の前に姿を現すときに

ウルトラマンのお面

を被っていた事・・・わかってるじゃないか・・・コイツ・・・

・夏の章

季節は夏に変わり・・・一人称は夕也から朝倉さん

オリンピック選手を輩出した事から毎年水泳大会が開かれる舞台となる学校であり
朝倉さんは友達の代わりにプログラムのパンフレット作成をしていて
それで夕也がその手伝いに

おお!?ちょっとアピールかけてる!?

って感じでした。そんな中で体育の水泳の授業中にクラスで盗難騒ぎが発生して
朝倉さんの友人の大切にしていたものもなくなりそれが最近噂になっている
新しい『七不思議』である『ポッケさん』の仕業だ・・・となり
夕也はとうぜん偽者であることがわかり調査しようとして朝倉さんはそんな彼を偶然目撃し
一緒に捜査する事に・・・

朝倉さんは幽霊話が嫌いだったり・・・夕也はさすがに『七不思議』の事は説明できず
たまたま犯人が盗んだものを売ろうとしてメールを送っているのを見かけた・・・とか
かなり苦しい言い訳で犯人を一緒に追い詰めることに・・・

メール自由にハッキングできるんで

とか言ったら好感度だだ下がりだろうし・・・逆に夕也が通報されかねないしね・・・

まぁ犯人は水泳の期待の星・・・とか期待をかけられたストレス発散で盗みをして
別にいいだろ?とか言うような屑だったので・・・特に問題なく精神的に叩きのめして終了

犯人を追い詰める時は中々に格好いい感じだったのに
後になってヘタレたるする夕也のギャップに朝倉さんは好感を持ったらしくて・・・
ちょっとずつだけど進展している感じはありましたね。

・秋の章

季節は秋に代わり・・・再び夕也視点

朝倉さんとはアドレスを交換して顔を合わせれば挨拶したり話をするまでに進展

なん・・・だと・・・!?

受験生のくせにちょっとずつとはいえ進展させてたのか・・・って感じです
ちなみに文化祭の話なんだけど当日中には朝倉さんにだけじゃなくて

『トイレの花子さん』には手袋を、テンコにはマフラーをプレゼントしてた
何気にまめなやつだな・・・こういうところがポイントなんだろうか・・・

朝倉さんとの仲はいい感じに進んでいて・・・問題は夕也の臆病さだったんだけど
ここにきて『春の章』の犯人が再び動いて・・・事件が発生

夕也・・・キレる!

犯人は朝倉さんを無理やり自分のものにしようとしたあげく
犯行がばれないようにの目くらましとして朝倉さんと仲のいい夕也のロッカーに
文化祭のために使うクラスのお金を隠して濡れ衣をきせようとして・・・と

うわぁ・・・屑だ・・・

って感じでさらに朝倉さんを襲ったことで流石の夕也も怒りましたね・・・
当然腕力では勝てませんでしたけど『七不思議』の力で無事勝利
犯人は警察行きで濡れ衣も無事晴れ・・・この一件で春に朝倉さんをストーカーの手から
助けたのも夕也だと気づかれたみたいで・・・好感度は一気に上がったみたい

夕也も勇気を出して告白・・・後日、落ち着いてから二人は付き合うことに

リア充爆発しろ!

・・・ってごめん、マジごめん

そんなつもりはなかったんだ・・・こんな事になるんなら文句思わんかったよ・・・
とおもわず謝りたくなる事態がこの後に発生・・・

二人が乗ったバスが事故にあい・・・目覚めた夕也テンコが告げた言葉は

彼女は、助からなかった

というもの・・・え?いや、まじで・・・という事で『冬の章』へ・・・

・冬の章

卒業が近づき夕也から距離をとられるようになった朝倉さん・・・
どうして・・・と悩むんだけど・・・

もう死んでるんだ・・・俺が!

って事で

叙述トリーーーーク!

春・秋の話は夕也の生前でありバスの事故で恋人になった『朝倉 咲紀』
夏・冬の話は夕也の死後であり仲良くなったのは『朝倉 香穂』

香穂咲紀の妹であり・・・4つ違いで夕也は4年間
『七不思議』の一人としてずっと3年生を続けていて
卒業したらクラスメイトたちは彼を忘れる・・・って存在になっていたみたい

学校の中で4年間・・・ある意味すげー

ってかその生活に耐えられたのが凄い気もする・・・
臆病すぎるがゆえに人間関係もちょっとあれだったけど
この時点の彼の場合は1年で完全リセットされるのでそういう意味で気楽だったみたいだけど
逆に凄い気もするんだけどね・・・

ちなみに叙述トリックについては夏の時点であれ?とは思ったりして
違和感は感じてたんですけどね・・・
『朝倉さん』って夏・冬では香穂って名前がでていたのに春・秋では一切登場せず
怪しい感じがしたし・・・香穂の姉がいたって発言も気になってはいたんですが
まさかこうなってるとは・・・

夕也の場合は事故で一命は取りとめたのに咲紀が死んでしまったからと
生きる事を諦めてテンコに魂を抜いてもらって・・・

香穂は憧れていた姉の死に向き合いずっと生きてきて・・・

そしてそんな二人が出会って仲良くなってしまった・・・という・・・

とても切ない話

になってますね・・・夕也の心にあったのは常に咲紀の事だったみたいだし・・・
だからといって彼は香穂だけのいい所もわかってたから混同したりはしてなくて
香穂はだけど夕也に・・・って感じでしたね・・・

夕也は自分のことや咲紀との関係も正直に話したけど香穂はなかなか信じられず
卒業式を迎え・・・忘れてしまうという事で香穂はようやく夕也と話をしにきて

説教タイム!

まぁ説教・・・というわけじゃないんですけどね・・・夕也咲紀が大切だった・・・
それ以外全部嫌いだった・・・とか本心を吐露して彼女がいない世界で
失う恐怖におびえながら生きるのが辛いとかやっぱりヘタレだったので・・・
香穂咲紀の想いを・・・死ぬような事故にあいながらも夕也からのプレゼントを
大切に握り締めて亡くなっていた彼女の想いを・・・決して不幸なんかじゃなかったという
姉の想いを夕也に伝えて・・・ようやく夕也も未来を向く事ができ・・・

目覚め

夕也は意識不明で4年間眠っていただけ・・・テンコは彼の魂だけ抜き取って
幽体離脱状態にしていただけであり・・・肉体は無事だった・・・という結末

ようやく恋人の死を乗り越えて先を見ることができた彼には
きちんと・・・未来が残されていた・・・って事ですね

ただ・・・この後もちょっと切なかったですね・・・
目覚めて・・・ようやく動けるようになって・・・偶然香穂と再会

夕也が目覚めたとき、脇には香穂が話し合いに来る前に・・・
記憶が消えてしまうみたいだからと残した伝言が残されていたんだけど
再会した彼女には・・・

当然のように記憶はない

『七不思議』としての夕也の記憶は卒業式でリセットされてしまうから
だから彼女にとっては姉の知り合いらしい年上の男の人・・・ってだけであり・・・

本当に・・・夕也は0から一人で頑張っていかないと駄目な事に
だけど香穂との会話である希望にも気づいて・・・だけどそれは逃げ道にしては
駄目な類なものであり・・・自分がこれから先に努力した結果、
胸を張れるようになってから・・・って事で物語は終了

夕也咲紀は恋人同士になりながらも死に別れ
夕也香穂の関係は完全にリセット
『七不思議』たちとも安易にもう会えない

ある意味で夕也に残されたものはなにもない・・・だけど彼の心には
前までの彼にはなかったものが確かに宿っていて・・・って感じでしょうか・・・

決してハッピーエンドとは言えない・・・だけど読んでて
この終わり方がベストだな・・・って妙にしっくり来た感じでした

最後に一文。

夕也のセリフ

香穂の話す咲紀の想いと彼女の心からの叫びを聞いて
彼が思った事がこれ・・・

自分が捨ててしまった未来に対して彼女にはあるこれから先の不確定な未来
前までの夕也なら常に怯えていたんだろうけど・・・
この時の彼に浮かんだのはそれがもう自分には手の届かないものであり
どうして自分は・・・という思い・・・

だけど実際は彼がそう思えるまで『七不思議』たちは彼の未来を
繋いでいたんですけどね・・・もはや恐怖の対象にすらならない・・・
なんていいやつらだったんだろうか・・・この物語の『七不思議』

「あぁ、ちくしょう・・・・・・」

「悔しいなぁ・・・・・・」

「でも、もう遅いんだよなぁ」


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