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アルジャン・カレール ~革命の英雄、或いは女王の菓子職人~ 〈上〉

あらすじ

革命とその後の混乱を経て、平和を取り戻したフロリア。
その王都パリゼの隅で、劇作家のオーギュストは小さな菓子屋を見つける。

そこは魅惑の菓子で溢れていたが、無愛想な銀髪の店主は何やら怪しげで、
すわ革命派の残党か、或いは盗賊かと疑うオーギュストだったが・・・!?

“将軍の銀の猟犬”と呼ばれ名を馳せた動乱の英雄が、
女王の菓子職人として大活躍!
後に“菓聖”と呼ばれることになる青年の伝説を描く、
ヒストリカル・ファンタジーが上下巻で登場!!

感想

ファミ通文庫の10月の新刊

『文学少女』や『ヒカルが地球にいたころ……』、
『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』
などの作者さんの新作で
上下巻一気に刊行された作品。

フロリア王国の若き女王ロクサーヌ
その菓子職人である銀髪の菓子職人・・・アルジャン

この二人を中心とした王都パリゼの人々や彼らの過去の物語になってます
短編形式になってるので1話ごとの感想を

・第一話 銀の髪の菓子職人

この作品の語り部であり、のちに大グリューと称される劇作家オーギュスト
劇団の劇の脚本のしめきりに追われている時に
偶然見つけた菓子屋に入り、そこで精悍でまるで菓子職人と言うより
戦士のような店主・アルジャン・カレールと出会いから始まる話

アルジャンが作る菓子の虜にはなりつつアルジャンそのものの事は
劇作家らしく・・・というか色々想像逞しいせいで怪しんでいて
劇団の女優たちの喧嘩に巻き込まれたりしてピンチのところを
忘れ物を届けに来てくれたアルジャンが作った菓子のおかげで助けられたりしつつ
夜の街で怪しい行動をするアルジャンを尾行したりと・・・色々と忙しいオーギュスト
ちょっと面白かったです。

ちなみにアルジャンの正体は元々革命で王族が処刑され、だけど
革命政府も腐敗して国そのものの存亡が危うかった時に
それを救った将軍バルトレオンの懐刀と言うべき革命の英雄であり
夜出歩いていたのは王都を騒がす盗賊を倒すため・・・だったんですが・・・

女王のお願い

それが彼が動いた理由・・・盗賊が店で使う砂糖の流通にも影響を与えていた
ってのもあったみたいだけどバルトレオン将軍の頼みとかではなく
女王であるロクサーヌが盗賊がいると砂糖が手に入りづらくなるなぁ・・・
誰か善良な一般人がどうにかしてくれないかなぁ・・・と口にした結果
アルジャンが動いた・・・って事みたい。

この時点で二人の関係が特別なものであり
アルジャンにコック帽を贈ったのも彼女だったりと
二人の関係が気になる感じで終わってます・・・

ってか腕の良い菓子職人であり、さらに元は英雄とも言える兵士
さらに明らかに見た目もいいとか・・・アルジャン・・・

なんてチート野郎だ!

・第二話 菓子職人が魔法使いになるまでと、お下げの女の子の他愛のない小話

アルジャンの店で働く7・8歳くらいの女の子ニノンオーギュスト
それぞれアルジャンについて思っていることを語る話

ちなみにこうなったのはアルジャンニノンとどういう関係なのか
まさか・・・って疑いが1話の後で店に行くようになった劇団員の中で生まれ
オーギュストが確認の為に店に来て・・・って事に

実際はアパートの隣に住んでいたアルジャンが母子家庭だったニノン
母親を亡くした時に引き取っただけ・・・って事であり
元々1人でいる事が多かったニノンは隣に住んでいたアルジャン
まだ菓子職人として未熟な時に試作したお菓子を何度も食べさせてくれ
しかもそれが自分が寂しそうな時だった事から

なんて優しい人なんだ!

と思っているみたいでありその後、自分を引き取ってくれた事もあって
多大な感謝をしているみたい。

オーギュスト的には無愛想な店主って感じの印象みたいなんですけどね
そして本当のアルジャン

素直じゃない照れ屋

という・・・凄い意外な答えが・・・ちなみにそれを知ってるのは
やっぱりというかロクサーヌ
褒められたりしてもそっけなく答えてすぐ後ろを向くアルジャンだけど
実際は照れていて顔をみせたくないだけみたい・・・

な・・・なんか萌える!?

男に萌えるとは・・・恐るべし・・・アルジャン・・・
本を読みたいニノンに字を教えたり本をあげたりと
ちゃんと色々してるし・・・まめでもあるようだ・・・

ってか性格もよくて真面目とかやっぱりスペック高いなこの男・・・

・第三話 劇作家が修道女に天上の恋をした件

オーギュストが修道女であるソフィーに恋をしちゃう話
壮大な悲劇を書きたい!!とか思ってるけど基本的に甘い恋愛話を書かされて
色々と不満を覚えているけど自分の恋愛だと違うみたい
それでも清廉な恋を・・・とか言ってたけど・・・

これは・・・なんかもう・・・悲惨な・・・

オーギュストが恋をしたその前に暴漢に絡まれていたソフィー
アルジャンが颯爽と助けた事でフラグが立っていて
オーギュストが経営が厳しいらしいソフィーがいる修道院のために
チャリティ公演をしてさらにアルジャンに協力してもらって菓子の店もだそうと
ニノンに頼み込んでアルジャンも巻き込んだんだけど
これが二人の再会の切欠となってしまったわけで
菓子でみんなが幸せそうな光景を見てソフィーも嬉しそうだし
オーギュストも自分の脚本でなんとか楽しませようとしたけど

展開遅いから改変された・・・ちょっと熱烈な方向に

ってことで公演に来てくれた村人たちの受けはよかったんだけど
修道女であるソフィーは不快感を感じたらしく
公演で得られた寄付金も受け取り拒否をくらうという・・・悲惨な結果に
これでしばらくオーギュストは引きこもりになっちゃうしね
そして・・・

お・・・男前すぎるっす、アルジャンさん!!

そんな状況でアルジャンは寄付金を自分が貰い

修道女たちにお菓子作りを教える!

という行動に・・・間違った手段で稼いだお金は受け取れないと言った
ソフィーにそんなものはない、どう使うかだ・・・と証明するがごとく
修道女たちが自力でも修道院を運営するだけの資金を稼げるように
貰った寄付金で菓子用の型を用意して自ら出向いて料理指導

しかも全部オーギュストに言われてやった・・・と喧伝するという

マジいい人

オーギュストもそれを知り感動しソフィーも自分の間違いを
オーギュストに謝ってめでたしめでたし・・・と思いきや

ソフィーアルジャンへの好感度がうなぎ上り

という感じで・・・最後までオーギュストがピエロだった感じがします・・・
そうだこれを脚本として書けば・・・悲劇なんじゃないだろうか・・・
いや、他人からみたら喜劇になっちまうか・・・

ちなみにアルジャンが指導に行っていた間は女王の菓子職人の仕事は
休んでいたみたいでロクサーヌがめっちゃ嫉妬してましたね・・・
でも特別な菓子を彼が用意するのはロクサーヌにだけ・・・ってことで
それはそれで喜んでたし・・・

お前らもうラブラブだよね!?

・第四話 兵士アルジャンが、ロクサーヌ姫と夫婦だったりした顛末

アルジャンロクサーヌの出会いと今の状況になるまでの顛末

4年前、生きるために兵士になったアルジャンの前にロクサーヌが現れ
自分は最後のフロリア王国の王族だと名乗り、革命軍において
絶大な名声を得ているバルトレオン将軍の所へ自分を連れて行ってくれと要求

最初は上官に任せようとしたけど・・・ロクサーヌアルジャンの優しさを目撃していたから
彼になんてしても・・・となり結局なんやかんやあって二人で逃避行に・・・

まぁ・・・ここの詳しい内容は割愛します・・・二人の心が近づいていく過程は
実際に読んでみたほうがいいと思いますし

ただ・・・まぁ夫婦のふりとかして・・・お互いの夢を語り合って
そしてその夢があまり現実的でなく、認められるようなものではなかったけど
お互いだけは決してそれを否定せず・・・そしてその夢の中心には
二人にとってもっとも印象深き宮殿があって・・・と二人の夢と想いが
重なり合っていく過程は・・・うん

甘甘でした・・・菓子のように

最終的に無事バルトレオン将軍の元へ辿り着き・・・
その過程でアルジャンの非凡な・・・というか非凡すぎる戦闘能力が

ってか自分も知らなかったのかよ!?

な凄まじいまでの戦闘力が発揮されたり
ロクサーヌが革命が起こるくらい恨まれていると知りながら国民の前に立ち
自分の想いを・・・そしてフロリア王国の事について語り
赦され・・・そしてバルトレオン将軍と共に王権を取り戻し
そして今の・・・平和な王国を見事に築き上げた・・・

アルジャンもそのためにバルトレオン将軍の元で戦果を重ね有名になり
だけど・・・戦争が終わった後、外へ目を向けるバルトレオン将軍に対して
アルジャンは辞職届をだし・・・

菓子職人の道へ・・・それが夢で約束だから

って事でその後、厳しい修行を重ね見事に今の腕を手に入れて
今はロクサーヌのために菓子を作り続けている・・・って事みたい。

立場の違いが生まれてしまったけど・・・それでも二人の想いは
前と変わらずそのまま・・・って感じが切なくて・・・それでもとてもいい感じでした。

というかアルジャン・・・

菓子職人としての才能もあったのね・・・

あんまり時間をかけすぎるとヒロインとしての年齢とかの問題があったので
あとがきでも作者当人がちょっと無理があるかもと語っていたくらいだけど
いくら人の数倍努力したとはいえ料理すらまともにできず
菓子の名前すらほとんど知らなかったアルジャン
4年の修行で王都で有名になるほどの菓子職人に・・・ってそれはもはや
才能というしかないよね・・・

イケメンで英雄で照れ屋で優しくて菓子作りが得意で女王様の想い人
さらに実はロマンティストだったりもする・・・・

リア充、爆発しろ!

アルジャン・・・なんて完璧すぎる男・・・
オーギュストにもなんかわけてやれよ・・・いや、一応オーギュスト
貴族の三男ってステータスがあるか・・・作家としての才能もあるみたいだし
ただアルジャンがちょっと凄すぎるだけで・・・



次の更新は続けて下巻・・・と行きたいところですが
他の本を読んでそっちの感想を突発的に書くかもしれないので現状未定

とりあえず13日の更新までに決めようかと・・・

最後に一文。

アルジャンのセリフ

アルジャンが子供の頃から菓子職人になりたくて・・・だけど食べるために
できる事が軍人しかなくてそれをしていて・・・

だけどその仕事が運命と出会わせてくれて・・・そして菓子職人に繋がった
それがよくわかるセリフ

特に『無駄』って言葉をここまで肯定的に使ってるのが凄くいい感じ
ロクサーヌもそうだけど・・・『無駄』を楽しめてこそ幸せだよなぁ・・・って事でコレ

最初のセリフがオーギュストの問いかけで、残りがアルジャン

「アルジャン、軍人をやっていた時間は、
 きみにとって無駄だった?」


「ああ、無駄だった」

「あれは、いい無駄だった」


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アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人-〈上〉 (ファミ通文庫)アルジャン・カレール
-革命の英雄、或いは
女王の菓子職人-〈上〉
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(2014/10/30)
野村 美月

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