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エスケヱプ・スピヰド/異譚集

あらすじ

『前夜』

―九曜が鬼虫として目覚める前夜を、柊の目線から描いた物語。

『幕間/昭和一〇一年の学校の怪談』

―帝都への旅の途中、九曜と叶葉が廃校で体験した一夜の不思議とは?

『幕間/迷宮電気街奇譚』

―廃墟の電気街・神原迷宮。九曜達の目の前に現れたのは、
機械仕掛けのメイドさん?

『異説/私立やしま学園』

―九曜達がもしも普通の高校生だったら!?
まさかの学園編!

『後日談/ヱピグラフ』

―黒塚部隊との戦いで生き残った鬼虫達と叶葉は、
大陸の高原にいた。彼らにはある目的があって―?

電撃文庫MAGAZINE掲載の3編に加え、
書き下ろし2編を収録した特別編!

感想

エスケヱプ・スピヰドの短編集

シリーズ最終巻!

って事で雑誌掲載の短編と書き下ろしのIFストーリーに
本編アフターを描いた書き下ろしの短編集になってます。

短編集なので短編ごとの感想を

前夜


昭和七六年・・・九曜『鬼虫』に改造され目覚める前夜・・・
初めての後輩ができる・・・と喜ぶ

鬼虫八番式『蜉蝣』・無明の柊

が主人公・・・というか彼女視点での物語り

は単純に嬉しいって感じだけど井筒の意見を聞いて

なら他の仲間たちは?

と疑問に思った彼女が『九番式』の誕生についてどう思っているか聞いて回る
って話になってます。

意見を書いていくと

壱番式 竜胆:当人が選んで後悔しないならそれでいい

参番式 剣菱:やる事やってくれるなら問題ない

四番式 井筒:民間の女子供とか戦わせるなんて!

伍番式 万字:今はどうでもいい。目覚めてから対応決める

六番式 庵:仕方がない。なんにせよいずれ選ばれてた。

七番式 楓:リーダーである竜胆に従う


って感じで・・・純粋に嬉しいってのはと・・・そして
弐番式であるだけ。

そしては逆に

人を大勢殺すであろう戦略兵器だけど、それでも?

と問いかけ・・・はそれでも

嬉しい

そう答える・・・この娘は本当に・・・いい娘ですね・・・
自分も含めて大勢を救うと同時に殺し、そして恨まれたりもする
それでもたった9人しかいない仲間だから・・・増えれば嬉しい
単純になんの衒いもなく純粋な感想を言った

彼女の存在だけでも・・・九曜は祝福されて生まれたって言えると思う。
そして九曜が目覚めたら最初にかける言葉を

おめでとう

に決め・・・ドキドキしながら前夜を過ごした・・・って事で終わり。
やっぱり・・・すごく優しくてすごくいい娘なんですよね・・・この娘

本編ではあのような最期を迎えたわけで・・・うーん・・・やっぱり生きてほしかった
そう強く思える短編だったかも。

在りし日の『鬼虫』たちの様子が垣間見れたってのもいい感じでしたしね。

幕間/昭和一〇一年の学校の怪談


1巻と2巻の間の話

叶葉九曜の二人が尽天から東京に向かう途中の旅の話で
途中で車が故障して困っていたところを夜営するのにちょうどいい
廃墟となった学校を見つけてそこで1夜を明かす・・・という話。

怪談話を思い出して怖がっていたら

長谷川さん(長谷川1号)

という小さい用務員補助用の自律機械がまだ稼動していて
叶葉たちの侵入を感知して動き出したのを勘違いして怖がっていた・・・ってオチで
正体がわかってからは学校に通ったことがない叶葉
授業の手伝い用の機能を持ってた長谷川さんに授業を受けて
抜き打ちテストをされて・・・と楽しそうでした

ってか九曜より点数よかった・・・

テスト内容がテスト内容だったけど・・・それでいいのか『鬼虫』

最後、叶葉長谷川さんも連れて行こう・・・と言ったんだけど
九曜はそれを決めるのは当人だ・・・と当人に確認し
長谷川さんは残る事を選択・・・

時代に取り残された・・・亡霊のような存在・・・
だけど彼らは彼らの意思でそこにいると選択したって事なんですね。

何気にこのシリーズの自律機械はちょい役でも
結構信念あったり誇り高かったりと・・・格好いいやつら多いですしね

ちなみにオチは

気配まったく感じないし電気ないのになんで動いてたんだろ?

という九曜の驚くべき長谷川さんへのコメントを聞いて叶葉が気絶した事。
明らかにバッテリーも止まっていて、充電施設もなく
『鬼虫』である九曜のセンサーにも反応しない存在・・・

あれ!?マジで怪談だった!?

幕間/迷宮電気街奇譚


戦前は電気街として繁栄した神原と呼ばれる地区が今は進入禁止で
神原迷宮と呼ばれる区域になり・・・そこに戦前の富豪が残した宝が残っているという噂から
探索者が突入し行方不明になったり、政府側が送った自律機械も帰ってこなかったりと
おかしい状況・・・って事で九曜に調査依頼が来て
こういう探索は尽天では日常だったという叶葉、興味を持った鴇子の3人を連れ
調査に・・・って感じなんですが・・・

九曜が電波酔いでポンコツに

さらにメイドロボに叶葉以外の女子が誘拐

という・・・

待て、どうしてそうなった!?

ってコミカルな内容に・・・ちなみに叶葉が連れて行かなかったのは
スタイルもろもろが残り二人より・・・あれ?なんか蜂の羽音が・・・げふんげふん

ただ・・・メイドロボ・・・ゑつ子の想定外だったのが

叶葉の給士(メイド)力

まぁ元々が給士ですからね・・・年季と拘りが違う・・・と
洗脳した自律機械とかにメイドの姿をさせ教育していたゑつ子に対して

なってない!

と・・・駄目だし・・・ゑつ子に自分が間違えていた・・・叶葉がほしい・・・と
なんか逆に狙われるように・・・

お前ら、なにしてんの・・・

最終的にゑつ子が呼び出した自律兵器と九曜が酔拳で対抗して撃破
ゑつ子が守ってきた彼の主人の残した宝が

ゲームとか漫画とか

である事が判明・・・探索者が返ってこなかったのは
ゲームにはまったり、漫画読んでたりして帰らなかったからで
ゑつ子はその面倒を見ていたみたい・・・主人は死の間際に

自分のコレクションを人々の目に触れないように封印して

と言おうとしたんだけど後半言う前に力尽きて『人々の目に触れ』って部分を
ゑつ子が勘違いして公開してしまった・・・って事みたい。
ただ本当に主人が封印してほしかったのはゲームでも漫画でもなく

男がなんとしてでも抹消したいアレ

であったんだけど・・・ゑつ子は容赦せず専用の部屋を用意して
きっちりタイトル順に並べて整理して公開・・・

な・・・なんておそろしい・・・!?

その後はアミューズメント施設として公開されたけど

ゲームは1日1時間

という叶葉の言葉が飾られたりしているみたい・・・
ゑつ子も感じていたけど

給士っていうかオカン

だよね・・・叶葉・・・ピコピコとか

異説/私立やしま学園


異説という事で本編とはまったく関係ない・・・
この作品のキャラ達が普通の人間であり、そして学園ものの話だったらという話

ああ・・・この話があると本編がよりせつない

実際にはありえない・・・でも世界が違えばありえたかもしれない
そんな夢の世界の話なわけなんですが・・・

作者さん、色々とはっちゃけてるな!

そんな作品になってます・・・

原理は謎である

って言葉がめっちゃ便利に使われていて九曜・・・真一の自転車『蜂号』が喋ったり
タキオンエミュレート使ってみたり、巴月が大きくなったり小さくなったり
巴月に改造された静馬の原チャリ『蜻蛉号』が魔改造されて暴走したり
色々と世界観ぶっちぎってるけど

原理は謎である

基本的にこれで済ませて先に進む・・・そのノリが好きだ!
基本的に『鬼虫』『甲虫』の大人メンバーは教師で子供は学生
って感じで・・・

ああ・・・平和だ・・・

そんな世界ですね・・・ただ本編とまったく関わりがないと思えば
そうじゃなくて・・・終盤、家に帰るって段階で陽緒が叶葉真一の二人に
まるでもう会えないかのような感じの反応をして

また来週も会える

という言葉にとても安心して笑顔で別れるシーンとか・・・
凄く切なかったですね

本編で会話しなかったキャラ同士の会話とか
それぞれの呼び方とかもちょっとわかって・・・色々と面白い話でした。

後日談/ヱピグラフ


本編アフター

これが見たかった!

って事で楽しみにしていたわけですが・・・

静馬さん!?余生楽しみすぎっすね!?

これが感想でしょうか・・・かつての『鬼虫 壱番式』・・・最強の軍神とまで言われた
竜胆さん・・・人だった時の記憶を取り戻し、静馬として
少し不真面目に生きてみるか・・・って事みたいなんですけど

めっちゃ人生謳歌してる!?

そんな感じです・・・というか不真面目っていうよりは

真面目に全力で心のそこから楽しんでる

って感じですね・・・・どうしてこうなった・・・でも楽しそうだからいいか・・・

叶葉真一静馬巴月才蔵ミナの6人で各地を転々としながら
興味を持った場所に赴いて色々とやってきた

ご飯食べたり、遊んだり、観光したり

としていたみたい・・・静馬が率先して・・・この話の開始時は
モンゴルの遊牧民と一緒に行動をしていたみたいで
ほとんど表情を変えないけれど真一ミナが見ていて

うわぁ・・・めっちゃ楽しそう

って感じに民族衣装を着て馬に乗ってましたしね・・・マジ楽しんでるな!?
天才っぷりも健在で2・3日その地で暮らせば言葉は習得できるみたいだし
色々とやっぱりこの人はチートだ・・・

才蔵才蔵で剣がなくなったのを期に各国の武術とかにも手を出し始めて
モンゴルでも相撲を世話になってる遊牧民の男連中と楽しんでたし

お前もか!?

何気に他のメンバーもそれなりに楽しんでいるみたいだし
資金は真一たちの『鬼虫』の時に支払われていて・・・まったく手付かずだった給金を
巴月がきっちり貯金・・・さらに海外の銀行に預けていたために

ひ孫のそのまたひ孫世代まで遊んで暮らせる

って資金力が現在あるみたいで・・・自由だなまじ・・・

まぁそんな感じで余生を楽しんでいる感じのみんな
叶葉真一の感じは

お前らさっさと付き合っちゃえよ

って感じ・・・ってかもう付き合ってるようなものか・・・
そして彼らがモンゴルに来た目的は

見晴らしがよく、誰にも気づかれない、静かな場所に
お墓を・・・亡骸はなく石に名前を書いただけだけど

鬼虫甲虫だった人物の本名を書いたそれを
きっちり整えること・・・だったみたい。
これで一区切り・・・でも旅はまだまだ終わらない・・・

一区切り/ただし、終わらず

で文章が締められていたのがまたなんかとてもいい感じでした。
作品は終わりだけど・・・彼らの旅はまだまだ続く・・・

俺達の旅はこれからだ!

ってアレですけど・・・こっちはちゃんと完結するって意味での
彼らの人生はこれからもまだまだ続いていくって終わらせ方になっていて
とてもいい感じでした。



といわけでこれにてシリーズ完結

作者さん、おつかれさまでした!

それにしてもこの格好いい作品がデビュー作品なんですよねぇ・・・
さすが大賞受賞者って感じでしたね

『鬼虫』のギミックとか自律機械の格好良さ
装備にあふれる浪漫とかなんかもう色々とクリティカルで
凄く面白い作品だったので終わってしまうのは寂しいですが
本編ラスト、そして今回の後日談ときたら・・・続くのも野暮って気もしますし
色々な意味でとても面白く楽しく満足できるシリーズでした

作者さんの次回作にも期待したいですね。

最後に一文。

陽緒のセリフ

異説で・・・今話しておかないと・・・と何故かあせる陽緒に
真一が別に来週も学校って会えるんだから・・・と言って
それに安心して去り際に言ったセリフ・・・本編あっての・・・だけどせつない
なのでコレ

「また来週─っ!じゃあねーっ!!」

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