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マルタ・サギーは探偵ですか? Ⅲ ~ドクトル・バーチ被毒事件~

あらすじ

“強制的に事件を終結させる”『名探偵』のカードを持ち、
現代日本から異世界へと迷い込んだマルタ。

数々の事件を解決しつつも一向にお金が貯まらぬ「マルタ・サギー名探偵事務所」に、
ひとりの女性がやって来た。

カード戦争委員会のシェリー―彼女の訪問から、
マルタは他のカード使いとの戦いに巻き込まれていく。

一方、その頃。マルタの好敵手である怪盗ドクトル・バーチは、
何者かにより、毒を入れられてしまう。

解毒方法がわからぬバーチの執事ジャックは、
渋々マルタに助けを求めるのだが…?

感想

マルタ・サギーは探偵ですか?の全面改稿&再編集版の3巻

表紙はマルタの弟子であるリッツマルタたちの家族であるジョセフ犬
こういっちゃなんだが・・・

リッツ、可愛いな

いや、男の子なんだけどねw
感想は短めで。

今回はサブタイトルである

ドクトル・バーチ被毒事件

って事でマルタのライバルである怪盗ドクトル・バーチが刺され
そしてそれに塗られていた毒によってピンチに陥ります

うん、そのまんまだな!

そしてそれをやった犯人こそが

ウィリアム・デアスミス

『ドクトル・フィランシェ教室』の後継者的立場の存在であり
1巻から続く犯罪組織の暗躍のトップ
そしてリッツの実の兄

こいつちょっと天才すぎる

ってくらい先を読んで行動している感じなんだけど
天才すぎるゆえに・・・

怖い

そんな感じの存在ではありますね・・・超理知的なアウレカと言ってもいいかも
アウレカは素で行動がもう迷惑・・・というか存在がもう迷惑って感じで
周りから疎まれて、関係者は同情されるレベルなわけなんだけど
彼はその代わり行動に嘘がないというか・・・自分がやりたい事を
その時の気分でガー!!とやってまわりに迷惑をかける感じで
困るんだけど・・・どこか憎めないキャラなのに対して
ウィリアムは相手がどう思うか、行動にどういった影響があるのかを
全て察知し計算した上で

やる

って感じが・・・冷たくて怖い感じですね
今回は彼の本格的な登場・・・まぁマルタ達とは邂逅しないわけですが
その結果として・・・リッツにまつわるあれこれの事情がわかる事に

兄が天才でリッツもそこそこだけど両親は・・・
って感じでウィリアムはすぐに世話になっていた屋敷で
認められ、リッツも計算できた事で仕事ができたけど
両親の生活は変わらず・・・それで満足していたみたいだけど
ウィリアムはその生活を嫌っていて・・・声が気に入らないと
毒を呷って高熱を出す事で喉を広げたり、高貴な人間の
立ち振る舞いを見て覚えたりと色々やって・・・
いつのまにやら屋敷の支配者に・・・

いや、マテ!?どんだけ!?

って感じですが最終的には屋敷を焼き払い両親もそれで死亡
リッツには『賢者の石』を作るために必要な素材を生み出す種のようなものを
寄生させて放置・・・で姿を消して犯罪者って事で追われている様子

いつか寄生させた種が育ちきったら迎えに来る
だから大切な人とか作らないように・・・作っても自分が奪うからと
脅しもしていたらしく・・・だからこそ係累の一切いない
マルタに預けられた・・・ってのが事情みたい。

リッツ・スミスってのも偽名で・・・まぁ姓が『デアスミス』ってだけなんですけどね
それでも・・・色々と苦労して苦しんでいたみたい。

今回、それを全部話して・・・マルタからは家族として見られて・・・
色々と吹っ切れたみたいでマルタとの絆が深まった過程はやっぱりいい感じでした。

なんか現実の・・・日本では人との付き合いが限りなく希薄であり
両親との関係すら放任されてほとんどなかった感じのマルタなんですが
『オスタス』で出会った人々との交流のほうが比重が高いというか

こっちの世界こそが彼の世界!

って感じもするんですよね・・・そこらへんはちょっと不思議
元の世界で馴染めていなかったからこその・・・って感じでしょうか。

今回の話では『カード戦争』における他のプレイヤーとの対戦も行われ
バーチウィリアムによって被毒したのを『名探偵』のカードで助けて
それで事情を聞いていたときに対戦が行われて
事前にリッツと一緒にデッキ構築や『カード戦争』委員会の人間であるシェリーからの
説明で色々聞いていたけど・・・理解できたのはリッツのほうだったので一緒に対戦

うわぁ・・・相手になってねぇ・・・

っていうか相手のカードの引きが良すぎてあわや1ターンキルされそうになったけど
そこはなんとか防いだんだけど・・・勝利の手段がまた・・・

これは・・・運がいいのか・・・悪いのか・・・

『救援』ってカードの効果が使うと知り合いのプレイヤーを呼んで助けてもらう
ってものだったんだけどマルタの知り合いのプレイヤーで思い浮かんだのは

アウレカ

であり・・・シェリーが彼に最初のチュートリアルを教わったと聞いたら
すごーーーーく同情され・・・この初対戦の相手なんか名前聞いて青ざめて
”アレ”扱い・・・

アウレカ、どんだけ迷惑キャラなの!?

って感じだけど強い事は強いので彼のおかげで勝利
マルタの事を相棒だと連呼したせいでリッツが妙な対抗意識を抱いたりと

お前らは一体なにをしてるんだ・・・

って感じでしたけどね・・・ただ対戦相手が『コンファーメイション派』と呼ばれる
『フィランシェ教室』アウレカと同じ目的を・・・

カード戦争は誰がやっているのか?

を解き明かそうとしている存在だとわかって・・・それがきっかけに
バーチも情報開示に協力的になり3人で知識をすり合わせて
色々とわかってきた・・・って感じではありましたが

他2つは組織的なのにアウレカは一人・・・ってあたりが彼の迷惑っぷりを
あらわしている気がしますけどね

神の存在の解明と交渉

それこそが彼らの目的で・・・ウィリアムは神がゲームをやめる事で
ゲーム盤が・・・世界が消えてしまうのをどうにかするっていう
『フィランシェ教室』の目的をさらに変化させたものらしいけど
さて・・・ここからどうなるのか・・・って事ですよね。

ただこの情報が・・・リッツを・・・家族を苦しめる存在の情報が

マルタの怒りに火をつけた

そんな感じもありますね・・・リッツに寄生している『アテンダント』と呼ばれるものについても
バーチが知っていたからこそ診断できて・・・マルタは何もできないってのにも
無力感を感じていた事もあったんだろうけど・・・
ウィリアムの命令で『名探偵』のカードを奪いにきた彼の部下との『カード戦争』の勝負

マルタはいつもの残念さを一切見せずに・・・

一方的に圧倒して勝利

最初の自分の番で『名探偵』のカードを引いていきなり発動
『カード使い』にとっては仲間であるその敵のカード達が全てマルタ
前に集まり彼に全てを曝け出し・・・その事実に耐えられなかった相手が
その場でリザインしたわけなんですけど・・・全てを暴くってこのカードの効果
ゲームだとこうなるのか・・・なんて恐ろしい・・・

マルタは自首と自供とウィリアムの居場所を命令してそのまま去ることに。
何気に・・・カード使用中のマルタはちょっとトランス状態だけど
そこに怒りが加わったせいなのかちょっと怖い感じでした。

ただその自分の行動に凹んでいるマルタ
今回の序盤のちょっとした事件で出会った

マリアンナ・ディルベルタ

お菓子店のオーナーである社交界の花である富豪
彼女との交流で気分が上向きになった感じでした。

まぁこのマリアンナウィリアムに手のひらで踊らされて

毒に侵される

マルタに助けを求める

リッツに出会って事情を聞く

リッツの診断をする


って行動を全部読まれてそれを確認されて侮辱された

バーチの正体

なんですけどね・・・まぁなんか特殊体質みたいで

どっちが本当?

ってのはわからないんですけどね・・・性格はマリアンナの時は
猫をかぶってる感じだけど素はバーチのときみたい
姿と性別は・・・さてどっちなんだろう?って感じですが。

まぁそこらへん読者はわかっていてマルタだけわからないんですけどね
バーチの事をライバルらしくかなり理解している感じのマルタだけど
さすがにこれは気づかないみたいだけど・・・
なんだかんだで・・・

仲良くなっちゃってる

のはどうすんだよオイ・・・って感じでもありますね。
この関係性は・・・かなり古い作品ですが『キャッツアイ』を思い起こす感じです。
まぁあれとはちょっと・・・というかかなりお互いの関係は違うんですけどね

ここらへんの恋模様とまだ呼んでいいのかわからない部分も
今後の展開に期待したいところ・・・まぁ結果というかどうなるかわかってはいるわけですが

ただちょっと不思議な事に旧版の内容はここらあたりまでは
結構はっきり覚えていたんですがこの後はちょっと穴が開いたように
抜けてる感じが・・・ラストとその前・・・さらに印象深い場面は覚えてるんですが
どういう流れでそうなったのかが記憶からすっぽり抜けてる感じで
旧版を探して読もうかとも思ったんですが・・・

これはこれでもう1回楽しめるからいいか

って事で読まないことにしました。
読んだ後に違いとかないか確認するとかにしようかと
って事で何気に4巻がいまから楽しみです。

えっと・・・たぶん短編集の内容になると思うんだが・・・何の話だったか・・・
マジ全然でてこない・・・マルタが探偵事務所で働く・・・とかあそこらへんまで
内容がぶっ飛んでる・・・なんでだろうか・・・

最後に一文。

マルタのセリフ

事務所に来たバーチジョセフ犬を可愛がったり、キスしたりするのを見て
文句を言ったマルタリッツマルタの2人はいいのか?と聞いたときの返答

色々と隠して、危険に晒してもいるリッツにとっては
とても心にくる・・・でもとても温かい言葉だったみたいなのでコレで。

「僕とリッツはいいの。家族だから」

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(2015/04/15)
野梨原 花南

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