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殺戮ゲームの館(下)

あらすじ

ネットで得た情報をもとに集団自殺の廃墟を探していた
福永祐樹含むオカルトサークルメンバー11名は、
気が付くと密室に閉じ込められていた。

そこで待ち受けていたのは、一方的に提示される不可解な“ルール”と、
夜を迎える度に一人、また一人と殺されていく悪夢のような現実―

やがて祐樹たちの前に“警告者”が現れ、
密室の中で行われる死を賭けたゲームの存在と
どこかに“殺人犯”がいることを告げるが・・・!?

疑心渦巻く密室サスペンス、下巻

感想

殺戮ゲームの館の下巻。
前日に続いて下巻の感想をUP

推理小説は上下巻だと一緒に読まないと駄目だな・・・やっぱり・・・

やっぱ面白いな・・・ゲーム小説・・・

こういうゲーム要素がある作品は好き。
実際に起きたらかなり嫌ですけどね・・・えげつないし・・・

密室で仲間の中に魔物(犯人)が存在し、
その魔物によって1日1人殺されていく・・・

そんな状況下でさらに色々な要素や仲間達のそれぞれの考えなどが絡み合い
だんだんと殺伐としていく感じが凄く怖い。

特に冷静に事件の解決を試みようとする主人公・福永と
彼の後輩で福永以上に冷静な判断をする高校生のが中心となって話が展開するが、
冷静な行動を試みているせいで他の仲間達からは逆に疑われ、追い詰められていくという
悪循環・・・

やっぱり人間は怖いって事かな・・・

下巻は最初の11人から3人減った8人の状態から開始。

下巻になって本格的に疑心暗鬼が深まった。
そんな中で恋人だけでも守ろうと冷静に思考を進める福永だけど・・・

それは・・・間違ってはいないけど・・・

思考や推理に没頭して恋人である亜実の側にいられず、徐々に溝は深まるばかり。
間違っていないけど感情は納得できないって事ですね。

確かに心細い時にはただ近くにいてくれるだけで力になる事もある訳ですし・・・
そういう意味で合理的に考えて行動してしまった福永は恋人失格かも。

でも最後の最後まで・・・関係が決定的に壊れてしまったと思える状況でも
亜実を守ろうとした福永も彼なりに彼女を大切にしていたんだと思う。

そして上巻の感想でも言ったけど・・・

藍が可愛いすぎる・・・

薄々気づいていたんですが、福永に想いを寄せていた
どちらも冷静に物事を考えたり、合理的に推し進めたりと似ている2人。
このゲームでも話し合いの中心はつねにこの2人だった。
相性は・・・いいのかな?

お互いに相手が「魔物では?」という疑念を抱きながらも、
相手を信頼していた感じもあるし、そういう関係だったからこそ
事件後に壊れてしまった関係も彼女とのものだけは残った。

冷静に物事を進めていたの数少ないミスは福永に告白した時に起こったし、
裏技のような方法で生き残った彼女の行動はつねに自分の生き残りと、
福永が犯人でも犯人でもなくても自分との関係が壊れないという
とんでもない考えがあったわけで・・・

冷静すぎる高校生・・・

魔物役の人間が断るに断れない状況下にある事
福永魔物でもお互いに生き残れば罪を分かち合えるから・・・
そして福永が基本的に正義感を持っている事

それらを全て信じた上での行動だったんでしょうけど・・・凄いの一言。
少しだけとはいえ彼女だけはこのゲームを仕組んだ者の上を行った感じがします。

ゲーム自体の進行はゲームルールの提示、の提案などが混ざり、
だんだんと凄惨なものになり、魔物の疑いがあるものを見捨てる形になっていく。

そしてプレイヤーが覚悟を決めてしまったがために、魔物のほうも後には引けなくなり
さらなる悲劇が・・・という悪循環に。

魔物役に選ばれ、どうしようもない状況下で犠牲を少なくするという
その場その場の最善を選択し、最終的にどうにもならなくなってしまった人物。

最後の最後・・・福永とその魔物の2人のどちらを助けるかの選択
福永の恋人で魔物の想い人であった亜実に託した魔物の選択も
気持ちを考えると凄くツライもの

そして事件後に福永が気づいた魔物の行動。
事件を推理する鍵の一つだった個室に向かう順番と
それによる魔物の殺せる相手の選択

福永も最悪な状況下で魔物が安全に殺せる相手を選べる状況。悪意について考えていた
でも魔物はつねに大切な相手を守るための配置を心がけていたという事実。

その部分を読んでで正直ぐっときた・・・
表と照らし合わせると一目瞭然・・・魔物が苦渋の選択をしながらも
つねに大切な者達を守ろうと行動していた。

そして冷静に思考をしていたはずなのに、
その行動に気づく事が出来なかっ福永
彼等も異常な状況下でそれに気づく事が出来なかった・・・
なんていうかやりきれない話でした。

そんな状況下を作ったこのゲームの主催者こそが責められるべきですが・・・
どうしようもないことなんでしょうが・・・やりきれん・・・

9月にもメディアワークス文庫で新刊が出るみたいだし楽しみ。
でもやっぱり・・・『ツァラトゥストラへの階段』の続きが読みたい・・・
主人公とヒロインの名前が近かった事もあってよけいに読みたくなった。

最後に一文。

福永の恋人である亜実のセリフ。
福永魔物と彼女。
最後に残ったのは3人。
そして最後の選択は彼女に委ねられた。
事件中に福永との間に決定的な隔たりがある事に気づいた彼女。
だからこのセリフを言った訳ですが・・・選んだのはやっぱり福永
でもそれは愛情とか恋心ではなく・・・恋人としての責任。

福永魔物なら無実の人間を見捨てた事にな
最後は恋人に殺されその罪を償う
魔物でないなら恋人を信じたという上辺を手に入れられる。
それを考えるとこのセリフはどうしようもない決別の言葉だった・・・

「君は私の王子様にはなれないよ

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(2010/03)
土橋 真二郎

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