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バカが全裸でやってくる

あらすじ

僕の夢は小説家だ。

そのための努力もしてるし、誰よりもその思いは強い。

お話をつくることを覚えた子供の頃のあの日から、僕には小説しかなかった。

けれど僕は天才じゃなかった。

小説家になりたくて、でも夢が迷子になりそうで。

苦悩する僕のもとにやってきたのは、全裸のバカだった。

大学の新歓コンパ。

そこにバカが全裸でやってきた。

そしてこれが僕の夢を叶えるきっかけになった。

こんなこと、誰が想像できた?

現実は、僕の夢である『小説家』が描く物語よりも奇妙だった。

感想

メディアワークス文庫8月の新刊。
入間人間さんの新作です・・・

ライトノベルじゃなくね?って言うのは言わない約束・・・

まぁ途中、幽霊が普通に登場してるし・・・ラノベでも問題ないよね・・・
ライトノベルの新人賞に関係する登場人物達の話だしね!!

なんていうか・・・色々な小説家小説家を目指す者達が登場する群像劇。
ばらばらの関係に見えて徐々にそれぞれの関係が見えてくる・・・面白いです。
本当にこの作家さんが書くこういう話は面白い・・・
何気にこの人の作品全部買ってるよな・・・これはファンなんだろうか?

一章 『バカが全裸でやってくる』

そのまんま・・・小説家を目指しもがく『僕』の前に

バカが全裸でやってくる

話です・・・
ええ、そのままの意味で・・・

小説家になる事を目指し努力を続ける『僕』『バカ』と出会い、
彼の言葉を切欠に同じ大学・同じ学年ですでに小説家としてデビューしている
『甲斐 抄子』とコミュニケーションをとる(批判や自信を折らたり・・・)

なんだろう・・・これ? 面白い・・・

展開がぶっ飛びすぎてて、それでいて妙な所がリアルで・・・こういうのいいなぁ・・・
この章の主人公である『僕』『甲斐 抄子』に才能がないとか言われたり、
自分の今までの結果から自信を失いそうになったりするんだけど
決して自分が小説家になれないとは思わない・・・

必ず小説家になってみせるという意気込みがとても感じられる・・・
『バカ』に薦められてライトノベルの新人賞に応募する事になり、

『甲斐 抄子』から小説は著者の全裸を読者に見せるものだと言われた影響なのか
それとも全裸でやってきた『バカ』の影響なのか・・・
まぁおそらく両方の影響と自身の色々なアレのせいで・・・

全裸で執筆を開始

本当になんなんだ・・・コイツら・・・
まともな奴がいない・・・まさか現実の小説家小説家志望者
皆こんな・・・わけないよね?

さらに↓のようなセリフも・・・

『僕が全裸で書いた僕の全裸を是非、きみにも全裸で鑑賞してほしい』

・・・前二つはまぁ置いておいて・・・最後は関係ないよね!?
全裸で読む必要性が・・・全裸で書いた自分の全裸(小説)だから、
礼儀として全裸で読めと言いたいんだろうか・・・相手が女の子なんだから
セクハラで訴えられてもおかしくない発言だ。

『僕』『甲斐 抄子』の掛け合いや『僕』『バカ』の話もいい感じだった。
何気にちょっといい感じになってる『僕』『甲斐 抄子』の関係も面白い。
恋愛方面に発展・・・しそうにない感じもあるけどね。

とりあえず応募して話は終了・・・この後の幕間にある短編は
『僕』の作品の選考されているシーンなのかな?
はっきりと書かれていないけど。

あらすじを読むと『僕の夢を叶えるきっかけになった』とあるから
彼は夢を叶えた=小説家になれたって事なんだろうか・・・色々と想像してしまった。

二章 『ぼくだけの星の歩き方』

『町高幸喜』という、現在小説を書いていない小説家の話。

それははたして小説家なのか?

メディアミックスの為に無理やり続刊させられたりして嫌気が差していて、
あとがきでちょっと過激な事を書いたら干されたけど、
時間がたってそれも収まったので復帰したいけど劇的な復活劇を望んでる・・・

この人は・・・大人・・・なんだろうか・・・

まぁ色々とぶっちゃけすぎていて面白い人ではあるんですが。
結局ファンレター・・・
というか彼の本を読んで書いた読書感想文(コンクールで銀賞)を読ませてもらい
それを利用して返り咲く事にした彼・・・

でもこの章を読んでいると大好きな・・・本当に好きな小説を書くという行為を
再び始める為の切欠がなんでもいいから欲しいだけに見えた。

なんていうか本当に小説を書く事が好きだ!!!という思いが伝わってきた。

三章 『エデンの孤独』

主人公は小説家(賞をとるほど人気作家)・・・そして幽霊

交通事故でミンチ・・・死体は轢き逃げ犯が持っていった為に失踪扱いに・・・
そして本人は幽霊に・・・何故か一緒に壊れたノートパソコンも幽霊状態に付属

生きている事にして小説家続けよう!ヾ(゚ロ゚ )オオォィ

なんだ?この発想は・・・凄すぎる・・・
どんだけ小説書くの好きなんだよこの人は・・・

人と関わるよりも小説を書く事に全てを捧げ、同級生達からは『小説バカ』と呼ばれ、
結婚して子供ができたら、今度はその子供から『小説バカ』と呼ばれた女性。

メールが何故か繋がる幽霊ノートパソコンを使って、覆面小説家として活動し
事故から5年間それを続けている彼女・・・『伊香 亜紀』

彼女の書いた作品が賞を貰う事になった事が切欠で色々と考える。

彼女が存在し続ける理由や家族・・・そして小説

メールの返信もほとんど途絶え、様子を見に行く事もしていない息子に、
賞の事を伝えたのは、彼女が彼女なりに息子の事を愛していたって事なのかな?

そして授賞式。
決して誰にも発見されず、触れる事も出来ない彼女・・・

それをいい事に全裸で登場!!ヾ(゚ロ゚ )オオォィ Part2

最初の発想からわかっていたけど・・・オマエもか・・・

最後の最後、授賞式に訪れていた彼女の息子が、彼女に反応したかのような発言を・・・
このシーンがとてもいい感じ。

小説を生きがいに消滅するまで書き続けようと決意した矢先に、
息子が無意識にとはいえ、彼女に気づいてくれたかもしれない・・・
彼女の喜びはどれくらいだったんだろう・・・
ちょっとグッときた。

四章 『ブロイラー、旅にでる』

この話から今までの登場人物の繋がりが少しずつ見えてくる。

こうなってくると面白く・・・そして楽しい。

やっぱり小説家の話・・・

従兄弟の読書感想文を手伝うように言われて従兄弟の元へ行く彼。
小説ブロイラーであると自分を認識してるみたいで
ブロイラーって言葉がいっぱいでてくる。

ブロイラー(肉鶏)は食べられる為に生きている。
彼は小説しか書く以外なにもできない、だから小説を書くために生きている。
だから小説ブロイラー・・・

ブロイラーって最初に打った時、ボロイラーになって自分で笑ってしまったww
うん、全然関係ない話だけどね。

従兄弟の母親・・・つまり彼の叔母が小説家という設定で、
さらに従兄弟の少年がが読書感想文に選んだ本の作者は『町高幸喜』
そして完成した読書感想文は銀賞を受賞・・・
1章の『甲斐 抄子』が小学四年生の時に同い年の子に銅賞で破れた・・・
そしてこの話の時の銅賞の子の名前が『甲斐 抄子』・・・

ここにきてようやくはっきりと時系列すらもバラバラだとわかりますが、
それと同時にそれが繋がっていく・・・

こんな感じに今までバラバラだった話が繋がってくると
一気に作品に引き込まれる感じがします。

夢を持って、それを叶えた。
だけどその場所は想像していたのと違った。
そのせいで悩みはしたけど、彼と同じ場所にすでに何年も居続ける人が居る。
だから今いるこの場所は想像とは違っていても確かに自分の求めた場所。
夢の到達点

主人公が『町高幸喜』の本を読み、それに気づいていく過程もいい感じ。

自分の真っ裸な気持ちを読書感想文に書いている彼だけど作中の主人公で唯一

全裸になってない!!

いや・・・それが普通なんだけどね・・・ちょっと残念・・・
って俺が大丈夫じゃなくなってきてるような・・・

五章 『バカが全裸でやってくる』

そして全ての『始まり』・・・

『伊香 亜紀』の息子
4章の主人公・PN『葦原時計』の従兄弟
小学4年の時に『甲斐 抄子』を読書感想コンクールで破り(実際は時計執筆だけど)
この感想文が『町高幸喜』を復活させる要因となった
そして全裸『僕』の前に現れた『バカ』

『バカ』=『オレ』の物語。

ここにきてようやく全ての繋がりが明らかに。

『甲斐 抄子』『オレ』に敗れた事が切欠で小説家を目指し、見事に小説家に。
そんな事も知らない『オレ』は高校時代に母親や従兄弟、
そして『町高幸喜』が審査員のライトノベルの新人賞に応募して落選。

付き合っていた彼女にも振られてさんざんっていう話なんだけど、
やっぱり『オレ』も今までのキャラと一緒で小説が一番。

彼女に振られたりする事よりも小説が選考に残るか、
そして自分が小説家になれるかという事のほうに興味のほとんどが向いています。

血は争えないというか・・・彼も立派な『小説バカ』みたいです。
彼が『伊香 亜紀』の息子で母親と同じ小説家を目指しているという事がわかった時は
結構感慨深いものが・・・ぶっちゃけちょっと感動しました。

なんていうか母親の事を、彼は彼なりに理解できてしまっているんだなと・・・
彼自身が『小説バカ』になったからこそ、彼には母親の行動がなんとなく理解できるものになり
姿を現さなくなっても小説を書いているなら、それは母親なんだろう・・・
なんていうか信頼っていうかなんていうか母子の絆を感じてしまいました。

結局、付き合っている彼女に才能がない、諦めろと言われても諦めず、
結局別れる事になってしまうがそんなにショックを受けず・・・
一緒にお酒を飲んでいい具合に酔っ払ってしまい紆余曲折あって全裸になって
自分と同い年で自分の夢である小説家になった『甲斐 抄子』のいるであろう
居酒屋に向かう事に・・・

これが全ての『始まり』・・・バカが全裸でやってくる

うーん面白い・・・こう繋がるのか・・・
『オレ』はこの後、『僕』の小説を目にし、
自分がかつて落ちた新人賞に応募するように勧め、
さらに『甲斐 抄子』に接触し、そして勝つ様に言うわけだから・・・
なんていうか本当に綿密に計算された読ませ方ですね・・・
面白いとしか言えない・・・まぁ人それぞれですが私は・・・面白い。

4章の『オレ』全裸の小説バカになるまでなにがあったかとか凄い気になるけど・・・
いや、どんな紆余曲折があったんでしょうね・・・本当に・・・

結局、登場人物のほぼ全員が小説を書く事が大好きな『小説バカ』
でも悲壮感とかとは無縁でただひたすらに小説を書く・・・
なんていうか元気で前向き(すぎ)な人達でした。

『甲斐 抄子』の師匠がおそらく『町高幸喜』なんだろうなぁとか、
『僕』の小説は結局どうなったのかなぁとか色々と想像できて読み終わった後も楽しい。
特にあとがきが意味深な事を言っているせいで何度か読み返して
それでも面白かった。

こういう作品はやっぱり好きだし、この作者の作風も好き。
今後もきっとこの人の作品は買ってしまうんだろうな・・・と思えた。
何気に絶賛だな・・・

何気に調べてみると登場人物のアレやコレやが作者である
入間 人間さんの当てはまるらしいが・・・そういうのを知らなくても十分楽しめた。
本当に完全なフィクションであるのかノンフィクションの部分もあるのか・・・
それを想像しながら読むのすら面白いかも。

まったくこの本の感想と関係ないんだが、
考えてみたらこの感想も私の全裸って事になるんだろうか?
ほとんど全て自分が読んで感じた事をそのまま書いているわけだし・・・
全裸を不特定多数に晒す・・・なるほど・・・ふむ・・・

最後に一文。

バカが全裸でやってきて最初の一言。
なんていうか定番過ぎたんだけどいきなり笑ってしまって印象深いのでコレを

「どーも、バカでーす!」

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No title

ちょっと感動してしまった。
この小説読んだ人で更に入間ファンの人は、皆同じ事考えてんだなぁ。
自分は大して頭も良くない受験生で友達も少ないわけですが、
どんな暮らししてたって、どんな目で周りに見られていようと、
大してそんなこと関係なく生きられるのが人生だよなあ。
いやまあ、めちゃくちゃ自分の中でそれが大きい存在なわけですが。それでも結局、楽しければオールオッケーなんだな自分。
紆余曲折を経てヘソ曲がった自分に育っちゃったわけだが、そしてもっと良い子に育てば幸せに生きていけたんだなあ、とか思っちゃう自分なんだけど、そんな私も好きだよ。っていう話。
好きな作者がいて歌手がいて、それに共通・共感する人がいて。
そんなごく当たり前の事実を目の当たりにするだけで嬉しい自分がいるわけで。
だから、くだらないもん気にせずに過ごせて、更に楽しめるネットのつながりからは、私は手放せそうにないことがわかった。
なんかこう、最近は自分ちっちぇえなー、って思わされてばっかりです。悔しい。
でも、気づける事は何よりの素晴らしさであって、自分は遅々ながらも、確実に発展と進化はあるんだなあ、と思える。いいことだ!
だからやっぱり、本と思考回路はこの世の宝なんですな。
 
とりあえず思ったことは、
自分はいつまでも中2病で、
私もまだまだバカなわけだ、うん。
長々とすみませんでした。なんかこう、書きたかった。
 
最後に一言。
私もアルトネリコすきだよ!
 
ここはやはり入間ネタでいくべきだったのか、むーん。
素直に「ありがとう」と言えない私を許してくれ。

Re: No title

コメントありがとうございます。

長々とありがとう。
こんなに語ってくれると私もうれしいです。

『僕』は『オレ』だったっていうのがしっくりきました

すごい良かったですね、タイトルびっくりでしたが笑

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。

確かに・・・タイトルすごいですよね・・・
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