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アンチリテラルの数秘術師(アルケミスト)

あらすじ

「人はデルタtの狭間に生まれ、そして死んでいく」

ビルから落ちていく儚い少女。彼女の背中に、一瞬、羽が見えた気がした

―それが、高校生の俺、冴上誠一と“数秘術師”羽鷺雪名との出会い。

ある日突然、俺の妹・愛架が誘拐されてしまう。
血眼になって探す俺は、虚空に浮かぶ、ノイズがかった無数の数字を見た。
混乱する俺に雪名は告げる。

「残念だね。君には“無次元数の異常を視認できる才能”が開花してしまった」

数を書き換えることで奇跡を起こすことができる能力者の雪名は、
“確率”を操る怪人との戦いにひとり、身を投じようとしていた―

“数”の異能力アクション、開幕。

感想

電撃文庫2月の新刊
数や式など数学的なものを題材にした話は結構好きなので購入した1冊

数と式を操り不思議な現象を起こす”数秘術師”である雪名
物事の確率を操り、人の願いを叶えようとする謎の怪人・赤帽子(レッドハット)
そして2人が操る数字を見る才能を開花させてしまった主人公・誠一

赤帽子へ願ってしまったせいで彼に誘拐された誠一の妹である愛架を助けるために
誠一雪名赤帽子に挑むという話

主人公である誠一とヒロインである雪名の出会いが、
雪名の飛び降り自殺を誠一が見かけて、無傷だった彼女を発見したというもの

出会いのインパクトはハンパないな・・・

ただ誠一はその事に触れずに、彼のクラスに転校してきた雪名を友人として受け入れ
仲良くなっていく過程はいい。

この世界の日本で数年前に起きた大きな内乱で両親を失い、
孤児として妹と2人、生きなければならなかった時期や、
今も妹の為に学費を稼ごうとしている優しい彼だからこそなのかもしれませんが。

妹である愛架はそんな兄である誠一の想いがわかっていたからこそ
彼に自分の事ではなく彼の事を考えて欲しいと・・・
幸せになって欲しいと願ったせいで赤帽子に捕まり、
そして確率を操る彼にはその確率が”0%”である事がわかっていたから
叶わない願いを願い続けるよりはと誠一を殺す事に・・・

お互いを想い合うこの兄妹の関係はとてもいい感じ。

そして雪名

彼女は『災厄の数(アルへスト)』と呼ばれる怪物である赤帽子
彼と同じ『無限』の『災厄の数(アルへスト)』であり
死ぬ事ができない体
そして彼女の両親は『災厄の数(アルへスト)』などを生み出す元になった研究の研究者

だからこそ自分が傷付く事を省みずに赤帽子と戦い
多分心のどこかで死ぬ事を望んでいた・・・

でもそんな雪名の・・・自分が許されない存在だから、
許されるはずがないと思い行動する彼女を助けるために
炎の中を駆けつけ、そして彼女とある”約束”をして
彼女の救いを求める声に答えた誠一

この場面は結構いい感じでした・・・
ある意味、この”約束”はとても重いもの
この話がシリーズ化するならそれがどうにかいい形で叶うといいな・・・
詳しくは最後の一文で・・・

そして赤帽子

人の願いを叶えるという一見とてもいい事をしている彼だけど
彼には人の願いが叶う確率も見えてしまい
だからこそ無駄な努力や願いを思い続けるくらいなら死んだ方が・・・という
ある意味で諦めをしている存在

でも雪名がたどり着き、そして誠一が抗おうとした彼の本当能力は・・・

『可能性の選択』にすぎない

あくまで『その時点での可能性』であり、その時に0%であったとしても
未来永劫0%であるわけではなく、自らの力で切り開いていける。
ただ彼らが操る数式を見ることしかできない誠一
ひたすら未来を切り開こうとするその想いの強さに彼は敗北
自らの過ちを知り消滅

彼も手段はともかく、人の願いをかなえる事で輝かせようとした事は
決して悪い事ではなかったかもしれない。
そこによしんば確率なんて見えてしまったから諦めや妥協が生まれた。
人生においては先の事や確率なんて見ることが出来ないに越した事は無いのかも。

誠一愛架の母親が雪名の両親がしていた研究の犠牲になり
そして『変革の石』という膨大なエネルギーを持つ『災厄の数(アルへスト)』を生み出す
元となるものにその命を代えられた

そして2人の父親は刑事でありながらもその復讐の為に
その研究所と戦いを続けていた・・・
そして内戦の時に重症を負い、仇の一人でもあった雪名の父親から
彼女を託され、奥さんの命で生み出された『変革の石』の力で彼女を救った

雪名の両親が直接ではないとはいえ誠一達兄妹の両親を奪う事になり、
そして雪名の死ぬ事ができない体は誠一が仇の娘である雪名
救うためにやった事の結果

ある意味この2人は出会うべくして出会った2人だと思う・・・
まぁこの一連の事実を知っていそうなのは今回の事件で彼らに協力した
刑事でそして誠一達の父親の後輩で同じように事件を追っていた
杏子くらいかも。

結局2人は知る事がなかったけど、
そういうのと関係なく深い絆が2人に生まれたのはいい事だと思う。

『災厄の数(アルへスト)』に対抗する謎の組織・教団
誠一の父親とも知り合いらしい教団『処刑』の執行官ディエゴ
などまだまだ伏線があるので続いてくれるといいなぁ・・・

最後に二文

誠一雪名がした約束。
死ぬ事が出来ない雪名、彼女がもし生きるのが辛いなら
自分が見つけるから・・・どんな手段でも『殺す』から・・・
だから生きてくれ・・・
凄く重い・・・でも想いの篭った言葉だと思う
その言葉を聞いたあとの雪名の2つのセリフ

このセリフを雪名がつむいだ事で彼等の新しい可能性が
生まれたんだと思う。

「必ず、貴方が私を殺してください」

「私を・・・私をたすけてください!」

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(2011/02/10)
兎月 山羊

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テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

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No title

電撃の雑誌についてくるドラマCDだけ聴いたけど、それだけじゃ意味が分からなかった
東京内戦?がなんちゃらかんちゃらとか
花澤香奈がでてたのは分かったww

Re: No title

コメントありがとうございます

> 電撃の雑誌についてくるドラマCDだけ聴いたけど、それだけじゃ意味が分からなかった
> 東京内戦?がなんちゃらかんちゃらとか
> 花澤香奈がでてたのは分かったww

ドラマCDはね・・・多分原作読んでる人の方が楽しめますよ・・・
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