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カナクのキセキ 2

あらすじ

「うそついてる。カナクさんは、まだ泣いてる」

ネウの垂れ気味の瞳に見つめられ、僕はどきりとした。

――”あの日”から5年。
僕は、「マールの村」で神官として暮らしていた。

ユーリエ。僕の愛。

ダークエルフのネウは僕の揺れる心を心配してくれているけれど、
僕は、彼女を想い、祈りながら生涯を終えようとしていた。
そんなある日、意外な客人が・・・・・・。

一方、父親の命令で急遽辺境の長城に嫁入りしたレベッカは”影砲士”スフィアと出会う。

シャイな夫がひとりで世界を守っていることを知った彼女は、
”お嫁さん”として奮迅の働きを開始した!

運命の恋と最強の愛が紡ぐ、ファンタジック・ラブストーリー。

感想

カナクのキセキの2巻
表紙は今回の話の中心であるレベッカ

1巻は1巻で完結していても問題のない終わりかただったんですが
ハッピーエンドとは言えない終わりかた・・・それでも綺麗な物語

続巻と言う事でどう続けるのかな・・・と思っていたら・・・

そう来たか・・・

今回の話は今後ストーリーが続いていく為に必要な過程って感じでしたね・・・

今回も表と裏で別々のキャラクター達を中心に話が進んでいるのは一緒。
そしてそれが全て最後に収束していくのも同じ・・・
この話の進め方は結構好きなのでこれからも続いて欲しい

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表 夕闇の影砲士・スフィアとその妻・レベッカの物語

こちらは表と言う事で・・・なんというか前回のカナクユーリエを思い起こさせる
本当にお互いを想いあう2人の物語って感じ

急に『夕闇の影砲士』の元に嫁げと言われ、前向きに色々と考え
そして実際に出会った『夕闇の影砲士』であるスフィアと短い時間だけど
深く愛し合う関係になったレベッカ

レベッカ・・・凄くいい娘・・・

影砲士の仕事やスフィア『銀獣人』である事を知っても態度を変えず、
自分でちゃんとスフィア自身を見極めて彼の妻である事を誇りに思い、
そしてスフィアと一緒に砦に勤めるザイルジョンも巻き込んで
愚王が治める故に苦しんでいる国を救うために行動を起こしたりと
凄く行動力があり、そして短い時間であってもスフィアを深く愛するようになったと
よくわかる女の子

彼女自身も過去の事件のせいでちょっと特殊な存在な為に
何気に無双キャラと化してましたが、それ以上に考え方本当にいい感じ。

悪いものは悪いし、いいものはいい。
それが権力を持っている相手でも変わらず、みんなの為になるよう行動できる。
そして自分の特殊な事情に関しても、それに関わるザイルを責めずに
逆にお礼を言うくらいちゃんと本質を見極められる凄い娘

でも上手くいくはずだった行動は完全に上手くいったとは言えず・・・
影の巨人の侵攻を許し、謎の存在であるリーゼが復活

そしてスフィアは彼女の手によって殺され、
レベッカも彼女の恨みを受けるけど、より苦しめる為に・・・
そしてレベッカに宿ったスフィアの子供を利用する為に
レベッカを1年間眠らせ姿を消す・・・

前回に続いてお互いを深く想い、お互いの想いを伝え合ったけど
短い時間しか一緒にいる事ができなかったという・・・悲しい結末に

しかもレベッカカナクユーリエ達よりも圧倒的に短い・・・
多分一緒にいた・・・と言えるのは5日ほど。
そして出会って1週間ほどで永遠の別れになってる気がする・・・

切ない・・・これは・・・キツイ・・・

ただそれでもスフィアとの愛の証である子供の為に、
そして自分を狙うであろうリーゼを倒す為に
生きていこうと前向きに頑張れるレベッカはやっぱり凄かった

そして死ぬ間際でもレベッカへの想いを伝えたスフィアもいい奴だった・・・

でも1つだけ・・・元々妻になる為にスフィアの元にいったので
夫婦になるのは別にいい・・・でもこの短期間でやる事はやってたんだね・・・
子供できたんだから・・・そこはそこで・・・2人ともスゲェよ・・・ってかパネェ・・・

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裏 カナクとネウの物語

マールの・・・1000年前に飛ばされてしまったユーリエの最後の石碑を
彼女が眠る場所を彼女を悼みながら生きていく事にした神官になったカナク

そして修道士としてカナクを支え、ユーリエの友人として彼と共にユーリエを悼むネウ

この2人の話

こちらは純粋に1巻の後日談って感じなんだけど・・・

ネウが・・・ネウが可愛い・・・でも切ない・・・

旧友であるリリルレニウスと再開しユーリエの真実を話したり、
平凡な様々な行動からもユーリエとの旅を思い出してしまい悲しむカナク

そんなカナクユーリエを想う気持ちを知りながらも彼への想いが募ってしまうネウ
読んでいてとても切ないです・・・

カナクの中のユーリエの存在はもう出会えないと言う事もあって
何者にも変え得ない位置に置かれていて、ネウの気持ちにも気づかなければ
彼女の気持ちを聞いても・・・それでも・・・カナクにとってはユーリエが一番

だからこそユーリエが幸せになって欲しいと望んだカナク
幸せになれないっていうのが本当にキツイ・・・

そしてそこまで深く想っていたからこそ、彼の前に現れた謎の存在であるリーゼから
ユーリエを不幸な運命から救い、彼女の元へ行けるかもしれないと囁かれた時、
カナク神官という地位も、ナウも・・・全てを捨ててでもその道を選んでしまった・・・

なんていうか・・・ハッピーエンドで終われなかったからこその・・・
ユーリエがいなくなってしまったという事実が全ての発端となり
彼に・・・『黒夢の魔王』という存在になる道を選ばせてしまった

これは・・・本当にキツイ・・・

明らかにリーゼが悪い存在だとわかりそうなのに・・・
彼女が自分達の世界もカナクの世界も救いたいと言う言葉を信じてしまったのは
それを信じる事で自分の躊躇をなくし、ユーリエを救うための力を得たいという
彼自身のいい訳のようにも思えました・・・

------------------------------------------------------------------------------------
そして・・・収束・・・

まずはレベッカ・・・

彼女はリーゼによって1年間眠りに付かされたけど
その間もお腹の子は成長を続け、眠っている彼女の面倒を見ていてくれた
神官長、ソーンの助けを借りて出産

そして生まれた男の子をリーゼに狙われた身では危険だと神官長に預け、
リーゼを倒せる力と、身を立てる為に戦場を巡った・・・

どうやら彼女の潜在能力は想像を遥かに超えるものだったみたい
彼女のその後、着々と力を付けコルセアという地を平定し
そして皆から望まれ王として立った・・・

神官長から貰った新しい名であるオリヴィアという名で・・・

そして生まれ、神官長に預けた
スフィアとの間に出来た彼女の息子の名前は・・・カナク

そう・・・来たか・・・

まさに・・・これですね・・・

これで1巻の話の中でハーフエルフソーン
コルセア王烈翔紅帝と呼ばれるオリヴィア女王
カナクの力の事を知っていたのかが明かされました。

っていうか生まれた時から知ってりゃ当然だし、
オリヴィアにとっては最愛の人との間に出来た大切な息子・・・
そりゃ知ってるはずですよね・・・

ただ問題はオリヴィアリーゼの動向をようやく掴んでみれば
相手は息子であるカナクを狙って動いていて、護衛を差し向けてみたけど
全ての真実を話すわけにもいかなかったために、そしてカナクユーリエへの愛の為に
カナクは自らの意思でリーゼの願いを聞き届けて、
この世界を破壊しかねない『黒夢の魔王』になってしまった。

そしてこうなった以上、最悪オリヴィアは自らの手でカナクを討伐しなくてはならない・・・

これは・・・絶句・・・

リーゼからしたら自分を封印した『銀獣人』の末裔であるカナクを利用し、
そして自分を封印していた影砲士であったスフィアの妻であるレベッカ(=オリヴィア)
苦しめる手段としては最大の効果を発揮する。
まさに最悪の一石二鳥の策・・・

ただ希望としてはカナク神官としての後を託された
ネウカナクを救うために動き出した事でしょうか・・・

カナクを想う彼女の行動がカナクを救ってくれるといいんですが・・・
これは次も気になります・・・次はいつかな?

最後に一文。

スフィアのセリフ

彼は子供の頃から影砲士となる為に辛い訓練を受けてきた。
そして影砲士としての使命は影の巨人を四散させる為に
高純度のマナを含んだ鉱石の弾丸を自らの体を砲台として撃ちだす事。

そして撃つごとに反動で吹き飛び、体に大きなダメージを受ける

国を危機から救いながらも、今までは誰にも感謝される事はなく
その任を全うしていたスフィア

だけどその苦労から逃げなかったから
・・・だからこそ彼は最愛の存在と出会うことが出来た。

彼がそれを理解した時に、最愛の相手であるレベッカに語ったセリフ

「ぼくは君と出会うまで自分を好きになれなかったし、
 銀獣人であること自体を呪いもした。
 なんでぼくが影砲士なんだ、とかね」


「ガザリウムの弾を放つ度に、全身を激痛が駆け抜けるんだ。
 ぼくは何度も父や母に、
 何でこんなことをしなくちゃいけないんだと訴えた。
 でも両親は、いつかわかる日が来る、とだけしか言わなかった」


「その意味が、今やっとわかった気がする。
 もしぼくが一回でも逃げ出していれば、
 君と出会うことはなかった。
 今まで頑張ってきたから、ぼくは君と出会えた」


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No title

これは三巻気になりますねー。
前回も書きあがっていたみたいで4ヶ月後ですし、夏すぎには出てくれそう!
楽しみです。

それは置いといて、名前違いますよwww
ユーリカwww

Re: No title

コメントありがとうございます

> それは置いといて、名前違いますよwww
> ユーリカwww

指摘ありがとうございます。
直しました。

いまさらですが、最近よみましたので

>夫婦になるのは別にいい・・・でもこの短期間でやる事はやってたんだね・・・
>子供できたんだから・・・そこはそこで・・・2人ともスゲェよ・・・ってかパネェ・・・

多分ですが、179ページの最初の2行がその事だと思われる。
この使命がおそらく2重の意味になっているのかもしれないです。

Re: いまさらですが、最近よみましたので

コメントありがとうございます・・

> 多分ですが、179ページの最初の2行がその事だと思われる。
> この使命がおそらく2重の意味になっているのかもしれないです。

短期間でそこまでお互いを愛し合ったってのが凄いですよね・・・

No title

短期間でそこまで愛した事に関して
愛おしさもあるけど、不安もあったからなのかもですね。
お互いの温もりでその不安に押しつぶされないようにしたのかもです。

互いに結婚を前提で子を作る必要があること。
そして、もしかしたら次の機会もないかもしれないこと(再開すらできないかもしれない負の感情)
そして、レベッカの思い切りのよさもあったのかな・・・

スフィアがリードできたか怪しいですしね・・・でも、いきなり噛み付くなどの本能的な部分もありますし、ここら辺は謎ですけどね。

もしかして、179ページのことはご存知でしたか? そうでしたらすみません。
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