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神さまのいない日曜日 V

あらすじ

「もっとぎゅっと握れよ」

夕日が赤くてよかったとアイは思う。
アリスと繋いだ手のせいで、頬が赤くなっているかもしれないから―。

アリスに頼まれ、アリスとディーの故郷へと向かったアイ。
しかしそこは、延々と14年前の一年間を繰り返す閉鎖空間だった。

アリスと一緒にタイムループを解こうとするアイは、
やがてそこに一人の生徒の死が関係していることを知る。

「俺たちを、3年4組をこの閉じられた世界から解放してくれ」

“外”の世界を望むアリス、同じ道を目指すアイ。
そしてアリスの背を追い続けながらも決別したディー。
それぞれの想いが交錯し―─?

感想

神さまのいない日曜日の5巻
表紙がなんかエロい・・・っていうか百合百合しい・・・

ってかなんだこれ!?今回ディーが可愛すぎるんだが!?

そして・・・・

落として、上げて、上げて、上げて・・・落としてきた!?

今回は3巻からアイ達の旅に加わった

狙ったものを狙った場所に飛ばす能力『拳銃喰らい(ブザービーター)』を持つ少年アリス
触れる事ができず『幽霊』とも呼ばれ人に言葉を囁く事で人を動かす『西方の魔女』ディー

この2人の過去と彼等が本当に救いたかったものとその顛末が描かれてます。

アリスの願い・・・それは1年間を繰り返す空間に閉じ込められた3年4組・・・
同じクラスの仲間達をそのループから解放する事

たとえその結果として大事なものを失うと理解していながらも
どんな事もする覚悟でその空間からでる方法を探し、出て
そしてアイなら自分達を・・・自分を救ってくれると考えその空間に誘った

ディーの願い・・・それは”外の”世界の滅び

”外”がなくなればアリスがもう外へでようとか、繰り返す空間を壊すとか考えず
たとえループするとしても自分達と・・・クラスの仲間達と暮らせるようにと・・・
その為ならどんな事でもと・・・

ディーアリスが幼馴染っていえる関係だった事も驚き
ディーの幽霊のように触れられない状態はループする空間からでてきた事で
自動的になった事でもしかしてディーは・・・って考え
そしてディー自身からアイに自分がすでに死んでいると伝えられた。
だから外の世界では実体が無いのだと・・・

なんていうか・・・きっつい・・・

ループする空間内の・・・3年4組でのディーはドジっ娘で気弱な所があって、
そしてアリスにいつも付いて回っていたような可愛い女の子
言動の端々からアリスへの想いがわかるのでこの事実は結構切なかったです。

アリスの願いが叶うという事はディーをアリスが切り捨てる事とも受け取れるから・・・

今までの魔女としての面じゃなくて、普通の女の子としての面がピックアップされたのもあって
今回のディーは本当に可愛く健気な感じなので・・・そこが逆に辛い感じ

もちろんアイにとっては大事な友人である2人ですから
彼女はいつも通りに・・・”みんな”を・・・世界を救う為に・・・
アリスディー・・・どちらも救えるようにと頑張るわけですが・・・

アイはなんだかんだ言いつつもアリスを信頼している感じがあり
ディーアイアリスと仲のいいのを見てやきもき・・・

そしてディーが↑に書いた事情をアイに語った事でアイディーの想いに気づき、
同じようにディーアイアリスに好意を向けているのでは?って感じたみたい。
まぁアイは否定しましたけどまだ若いですからね・・・
本人も気づいていないって感じなんでしょう・・・

そしてアイの行動で抱えていた問題を払拭するアリス
そしてアイの質問に対してアリスが答えた

『俺は、俺が解放されるためならなんだってやる。なんだって犠牲に出来る』

というセルフを聞いて、自らをリセットして前の・・・まだ無垢だった自分に戻ってしまおうと
行動したディー

でも彼女がその途中で気づき・・・そしてディーが助かって全てがうまくいくと思えた
アイの前に突きつけられた真実はディーが幽霊である・・・という事よりも
さらに切なく・・・そして悲しい事実

死んでいたのはディーではなくアリス・・・

そうきたかー

これはキツイ・・・なにがキツイってアリス自身はすでに自分が死んでいる事に気づいていて、
そして3年4組が解放される事が・・・ループする空間が消滅するって事が
その願いによって生かされてい自分自身を壊す事だという事も理解していたって事。

それでも飄々とした態度でアイ達に接し、そして諦める事無く解放の道を探していた・・・
凄い覚悟・・・凄いけど・・・切ない・・・そして辛い・・・

ディーの方も自分を庇って死んでしまったアリス・・・という事実から目を逸らしたくて
自分でも自分が死んだと思い込んでいたっていうのも結構キツイ

そしてなによりアリスの願いを叶えて彼をを救うって事は、アリスを壊すって事と同意であるという
事実を最後の最後・・・どうしようもない状況で突きつけられたアイもキツイ

そして最後・・・

ディー達アリスの死を見て、『今までの日常がずっと続けばいいのに』と願い
その結果世界はアリスが死ぬまでの1年間を延々と繰り返す空間を生み出し
そこに彼等を閉じ込めた

前回登場の願いをかなえる世界塔と同じ原理ですね・・・

だけどアリス自身が・・・自らの死を受け入れそして今の状況を嫌っている事を知った
3年4組の仲間達・・・そしてディーアリスを大切に思うからこそ
この空間を破壊してアリスを解放する事を選択。

でもアイは最後の最後で・・・彼との分れの間際に
彼が本当は死にたいなんて思っていないことを、未練がある事を聞き出してしまい
そして彼が壊れたい(救われたい)と思っているに関わらず
彼を”助けたい”と願ってしまい・・・そして世界はアイを救う為に彼女の願いを叶えてしまい
そしてアリスは生き返り、みんなで外の世界へ・・・

全員・・・誰一人残らずに脱出できた・・・表面上はこれ以上ないくらいのエンディング
でも・・・この作品においては・・・アイにとっては最悪といってもいいエンディング・・・

”みんな”を救うはずが、”アリス”を助ける事で”救わなかった”

”みんな”を救いたいと願ったアイアリスだから・・・仲間だから・・・
特別な相手だから・・・その信念を捻じ曲げてしまった・・・間違えてしまった。
自らの夢を自分で手放してしまった。
                                          救った
1巻では父親である『人食い玩具(ハンプニーハンバート)』『埋葬した』のに・・・

うわぁ・・・これは・・・キッツイわぁ・・・・

アリス自身も自分を助けたアイに対して怒りも憎しみも抱いていないけど
ただただアイに・・・自分の信念を曲げてしまった彼女に哀れみを感じているのが
アイにとっては余計に責められているように感じる状況・・・

アイ自身はアリスが生きていてくれる事が本当に嬉しいんだろうけど
それ以上に今の状況は厳しいんだろうな・・・

作中でアイの誕生日を皆で祝って、みんなが誕生日プレゼントを送る場面があるんだけど

アイは自分が貰った色々なプレゼントにそれぞれ贈った人の願いが・・・

服や髪飾りだったらアイにおしゃれを・・・って願いや
墓守の服ではなく普通の服を送る事で墓守としてではなく普通の女の子としてという願い
さらには自分が欲しいものを送る人や自分ができる事から選んだ人

そんなそれぞれの願いを感じ取っていたんだけど
アリスが送ったのは

『ピカピカに修理したシャベルと墓守の服』

これに託された願いはなんだろう・・・ってアイは考えていたんだけど
最後まで読んでから思い返すとこれはちゃんと自分を『救ってくれ』・・・って願いだったんだろうな・・・

『人食い玩具(ハンプニーハンバート)』のように彼女の手で自分を終わらせてくれって・・・
そう考えるとしっくりくるし・・・そしてアリスの覚悟がよくわかる。
でも・・・アイは失敗した・・・

ディー達は自分達で新しい道を見つけ、”アイのように”できるできないではなく”やる”
っと決意して未来への道を見つけた。

でもアイは道を見失ってしまった感じ・・・
最後の最後・・・”みんな”を”助け”られたけど”みんな”を”救えなかった”アイ
アリスが消える事が救いだったとしても・・・これは・・・どうしたもんか・・・
次巻以降・・・アイがどうなっていくのかが気になる・・・
アリスも今後どうするのかが気になるし・・・どうなるんだろ。

こんな感じのアイ達とはうって変わって・・・前回の出来事に安定した感じのある
ユリー傷持ち(スカー)・・・
もうなんか夫婦って感じになっちゃってます・・・

それに傷持ち(スカー)のくしゃみ・・・『へくち』とか・・・可愛すぎる・・・
ユリーは親父っぽいのに・・・

この2人は完全に自分の立ち居地を見定めた感じでこれ以上の波乱はないっぽい。
普通の墓守だったら役目を終えた・・・となって動かなくなる
3年4組のループする空間にあった世界でも普通に過ごしたり・・・
ましてや学校に通ったりしてましたからね・・・傷持ち(スカー)が・・・

人妻子持ち女子高生って・・・なにしてるんですか・・・って感じになってた・・・
最早完全に普通の人間になりつつありますね・・・
料理とかなんか凄い事になったりしてましたじ・・・
こっちはこっちでなんか幸せそうでほんわかって感じだった・・・

ってか結局ユリー傷持ち(スカー)アイの手伝いを今回は一切してなかったな・・・
やっぱり次回以降・・・へこんでるアイを立ち直らせるのはこの2人とかなんだろうか・・・
それはそれで楽しみ

まぁウッラとかの可能性もあるけどね。

最後に一文。

ディーのセリフ
ループする世界からアリスと一緒に外に出てその過酷さを知り
そんな世界にアリスを行かせたくないからこそ世界を滅ぼそうと考えた彼女

彼女は自分の為だったら誰だって殺せるし、世界を滅ぼす事も厭わない・・・
でもたった1つ・・・それだけはどうしても嫌な事がある・・・

それがよくわかり、そしてディーの想いが強くわかるセリフ
なんていうか・・・音として聞いてみたいセリフでもありますねコレ・・・

「ボク、結構すごい奴なんだよ・・・
 自分の為なら、誰だって殺せるし・・・
 世界一つだって滅ぼしてみせるよ・・・
 そのためだったら、なんだって出来るよ・・・でも」


「アリスに”いらない”って言われたら───」

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