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東雲侑子は短編小説をあいしている

あらすじ

何事にも無気力、無関心な毎日を過ごす高校生、三並英太。

楽そうだからという理由だけで図書委員になった彼は、
ともに委員を務める東雲侑子の熱のない静けさに、自分の空虚さに似たものを感じていた。

しかし偶然彼女の秘密を知ってしまったことから、自分との違いを思い知らされる英太。

だが、その秘密のために、彼女と距離を縮めることとなり、
失ったはずの感情に胸を締め付けられていく・・・・・・。

早熟な少年少女に贈る、もどかしく苦いラブストーリー。

感想

ファミ通文庫の2011年9月の新刊

とりあえず・・・

ヒロインが短編小説を愛していようと、この本は長編である!

ここは間違っちゃいかん・・・
webで掲載されたものを読んでなく、事前情報も仕入れてなかったので
普通に読み始めて・・・ああ、これは別に短編じゃないのね・・・とか思っちゃったりしたけど・・・
うん、先入観って怖いよね・・・

では感想を・・・

もどかしくて、初々しい話

本当に純粋な恋愛モノって感じですね・・・

2人の恋を邪魔する相手もでてこなければ、コメディ要素もなく
異能もなければ、未来や過去って訳でもない・・・
幽霊もでなければ、世界の危機なんかもない・・・

現代の・・・ちょっと変わった経歴を持つヒロインとその娘に惹かれていく少年の物語
ライトノベル的には・・・ちょっと変わってるかもしれませんね・・・

基本的に・・・っていうかずっと主人公である英太の一人称で進んでいく作品なんで
彼の状況状況での心の描写がよくわかるんですが・・・
それがなんとももどかしくて・・・そして初々しい感じ

英太は小学生の頃によく家に来ていた女性・有美(当時、高校生)に恋をしていて
ある時それが叶わないものであると自ら悟ってしまい
それ以来、物事に情熱を持てなくなってしまった冷めた感じのある少年

まぁ・・よく家に来ていた理由が英太の兄である景介の恋人であったからなんで
最初からもう無理だったんですけどね・・・英太が気づいてなかっただけで・・・
まさに自爆ともいえる失恋って感じなんですけどね・・・

まぁ自分で気づいて距離を取ったら嫌いなのかと兄や当の本人に聞かれ、
さらにこの2人は英太の気持ちに気づいていないらしくその後も普通に付き合い
そして英太景介の両親が単身赴任で家を空けている現在は
最早家族同然に家を訪れる(もちろん親公認)ので英太からしたら
たまったもんじゃないかもしれませんが・・・

未来の姉になる事はほぼ確定であり、その事がただでさえ優秀な兄に対する
劣等感を刺激して・・・って感じなんだけどそれがあくまで自分の問題だと気づいているので
2人を嫌っていたりする訳ではないという・・・なんとも複雑な状況・・・

そのせいかちょっと思考がネガティブ方向にいっちゃう感じがあります。

ヒロインである侑子は常に短編小説を読んでいる少女
英太とは同じ図書委員で同じ日が担当で2人で貸し出し返却業務をやっている中

その中で話をし、ひょんな事から彼女が作家『西園幽子』である事を英太が知った事から
2人の仲は急速に縮まっていく・・・って感じ

文芸誌に写真付きで紹介されれば秘密にしても絶対に学校の誰かしらには
ばれそうなもんですけどね・・・

そして侑子『長編』を書くための取材のために・・・
しかも恋愛モノを書くためにと英太に擬似恋人になってほしい・・・という展開になり
その取材という名目で

一緒に喫茶店に行ったり
休日に映画を見に行ったり
休日に遊園地に行ったり(ジェットコースター&観覧車は鉄板)
お揃いのストラップを買った上に携帯に付けたり
英太の家に遊びに来たり
英太を買物に誘って服を選んでもらったり
英太と一緒にホテルに・・・


って最後はちょっと変だよね!?

仲良くなるにつれて英太侑子の事が気になっていき、
それに反比例するかのように有美へのわだかまりがなくなっていき、
そして最終的に自分の想いに・・・侑子が好きだという事に気づくんですが
彼女が家に来た時に景介との会話が楽しそうだったのを見て嫉妬し、
さらに劣等感が刺激されたのか侑子景介みたいな男が・・・と思考がネガティブ方向に

そこに侑子有美みたいになりたい・・・という事があって

有美みたいになりたい→景介への想いが・・・?

という疑惑を生み思考が乱れていたところでホテル・・・
理性が飛びそうになるわ、ネガティブ思考に陥るわで散々な事になり
そして取材のための『付き合い』は終了に・・・

それでしばらく関係を途絶させる事になるけど、彼女がその間に書いた『短編』
本の章間にある作中作を読んで・・・侑子がどんな気持ちなのかを英太は察し
彼女と再び会い、話して・・・そして告白(もどき)をして仲直りって感じ・・・

2人ともはっきりとお互いの気持ちを伝えていないのがもどかしいけど
妙なところで一歩を踏み出せないという所が似ている2人らしいとも言える顛末
こういう所が『初々しい』かったですね。

この2人が今後どうなっていくのかを考えると・・・まぁ微笑ましい結果しか
想像できないんですけどね・・・

英太の一人称で侑子の気持ちは作中作である『短編』からしか推測できないんですが
彼女も徐々に英太に惹かれ、そして英太有美への態度などから嫉妬を覚え
彼女みたいになれれば英太が・・・って考えたってのが読み取れるんですけど・・・
ホテルは・・・実際どんな真意だったのかちょっと読めませんけどね・・・
精一杯の勇気だったのか・・・それともマジ取材だったのか・・・

この2人・・・はっきり気持ちを言葉にしないから変な誤解が生まれるんですよね・・・
そこら辺が読んでいて『もどかしい』って所

逆によく喋り、表情もコロコロ変わる感じに描かれている有美
彼女の話に対してもほとんど相槌をうつ程度しか反応しない景介の関係は
言葉がなくても通じ合うって感じがでていて対比になっていた感じ。
なんていうか・・・貫禄の安定感って感じだった・・・

英太が子供心に自ら負けを認めたのも分かる気がする関係の深さって感じ。

だからこそ景介有美の馴れ初め話とかも書いてほしかったかもしれません。
続編とかは・・・あるのかな?
ないような気もするけど・・・・どうなんだろ・・・

この作品は読んでいて・・・こう・・・透きとおっているって感じがする話。
個人的にはこういう話は大好きなんでおもしろいと思える1冊でした。

最後に一文。

英太が今回の一連の出来事で思った事・・・かな?
この部分の考え方が本好きとしては面白かったのでこれで・・・

東雲の言葉に従えば、世界は短編集だって事だ。

人間1人1人が短編小説みたいな人生を送って、その短編が寄り集まって、世界ができている。

それはある意味では事実かもしれない。

でも、人は1人じゃないのだ。俺と東雲が今こうして一緒にいるように、

いろんな人間がいろんな関係を築いて世界は成り立っている。

その時点で、世界は純粋な短編集ではない。

連作短編とも言えるし、群像劇で描かれている壮大な長編小説とも言える。

俺だけの物語なら、それはとても薄っぺらなものかもしれなくても、

そこに東雲がいれば事情が変わる。

この数ヶ月だって本当にいろいろな事があったのだ。

1冊くらい本がかけないこともないくらいには。


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東雲侑子は短編小説をあいしている

真っ先に言っちゃいます。 “こういう作品めちゃめちゃ好きです” ライトノベルのラブコメといえば、ドタバタだったり、ぶっ飛んだ設定だったりしますけど、この作品はそういう傾向のものに比べると極めて普通(女子高生が隠れ作家をやっているのが普通かどうかはさておき...

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ありがとうございます!

感想ありがとうございます!!
見た限り、面白そうでしたので買わせていただきます!!
とゆうか、買います!!

Re: ありがとうございます!

コメントありがとうございます

> 感想ありがとうございます!!
> 見た限り、面白そうでしたので買わせていただきます!!
> とゆうか、買います!!

参考になったのならよかったです。

No title

私も読みました!ラノベってエロ要素があって読みにくいですけど、これは純粋に面白いな~とおもいました。続編も買います!

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私も読みました!ラノベってエロ要素があって読みにくいですけど、これは純粋に面白いな~とおもいました。続編も買います!
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