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僕と姉妹と幽霊(カノジョ)の約束(ルール)

あらすじ

霊感体質の高校生・結城クロ。
ある日の放課後、彼は教室で、同級生だった長谷川紫音の幽霊と出会う。

紫音を成仏させるため、彼女の心残りを解決しようとするクロ。
だが、紫音はその提案を一蹴し、命令口調で

「私を生き返らせなさい」

と言い放った。

マイペースな紫音の行動は、クロやクロの3人の姉妹、
他の幽霊たちも巻き込み、様々な事件を引き起こす。

しかし、やがて紫音の記憶と存在が薄れ始めて・・・。

第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・優秀賞受賞作。

感想

このライトノベルがすごい!文庫での初感想
なんていうか・・・長いレーベル名ですよね・・・

なんとなく読んだ試し読みがいい感じだったので発売を待って購入
すぐに読んだんだけど・・・感想のアップは随分遅くなったな・・・

実際のところ、記事自体は9月には書き終わっていたのに
なかなか挟む機会が無くてここまで・・・(この2行だけアップ前日追加)

この物語は幽霊を見る事ができる血筋の人間であるクロ
そして彼が教室で『再会』したクラスメイト・・・幽霊である紫音を中心に
同じく幽霊を見る事ができるクロの2人の姉と1人の妹も巻き込んだ物語

せつないな・・・これは・・・

クロは姉妹達からのスキンシップが激しくて女性が苦手な少年
ただしルックスがいい為にとてもモテる存在でもある。

でも彼にも想いを寄せる相手がいて・・・その相手が・・・紫音

物語の始まりの時点ですでに幽霊である彼女
クロ紫音と・・・そして紫音の幼馴染である志郎

その関係がなんともせつない物語でした。
基本的にクロ紫音『心残り』を知り、それを叶える事で成仏させようとしてる訳ですし・・・

1話ごとに色々あったので1話ごとの感想って形で書いていこうかと

第一話 届かない想いは、黒い闇の中に


クロが家族とした幽霊と関わらないという約束を破ったと
学校では関わらないように約束していた姉・緋色と妹・クロの元を訪れるようになり、
さらに長女である藍子は臨時の教師として叔父が経営する学校だという事で赴任してくる。

藍子は教師という立場だろうとおかまいなくクロを可愛がり
緋色は毒舌を吐きながらも、明らかにクロを心配し
は兄であるクロに懐いている様子・・・

この3人の過剰なスキンシップが原因でクロは女性恐怖症になったんだな・・・
特に姉である藍子は猫かわいがりって感じ・・・

なんて贅沢な・・・

紫音は自分が幽霊である事をすぐに納得した様子だけど
クロ『自分を生き返らせろ』と頼むんだけど・・・彼は『心残り』を探す事に拘る

幽霊とはいえ会える彼女を殊更成仏させようとするクロの心境が色々とせつない
その理由は後々明かされていく訳ですけど・・・

その過程で学校にいる別の幽霊の少女を見つけ
紫音が気にしているからとクロは彼女の『心残り』を解決するために
『接触』という夕方の時間帯だけ霊に触れられるその力を利用して
その女子生徒の霊の『心残り』を解決して成仏させる

何年も誰とも触れ合えず、ずっと同じ場所にいなければならない彼女の様な存在は哀しいから
そして同じようにクロ紫音『心残り』を知りたいと願う。

それが親友である志郎との約束でもあるから。

最初の方でクロ紫音への想いがわかるだけに、志郎との約束・・・ってのがまたせつない

そしてそれ以上に女性恐怖症で長時間触れられると気絶してしまうクロでも
幽霊が相手なら触れても大丈夫だと・・・だからクロと触れられると・・・
だから死んでよかったと思えたと言った紫音のセリフもまたせつない・・・

でもそれは・・・本当にいい事なのか・・・?

第二話 奏でるは、金の旋律


紫音が音楽室で知り合った幽霊の為にの力を借りる事になる話。

紫音幽霊を成仏させる事を嫌がるから覚えたばかりの一瞬だけ物体に触れられる力で
バスケのボールをゴールに入れられたら・・・という条件で協力を取り付ける。

紫音が音楽室の幽霊の為に動くのが

『一瞬とはいえクロと触れられる方法を教えてくれたから』

であったり、

『紫音が好きだったのか?』

という問いかけにきっぱりとある答えを言ったクロも・・・
なんていうか・・・お互いへの想いがよくわかるだけにせつない・・・

最終的に紫音は条件を満たせなかったけど頑張りを認めたが協力してくれて
彼女の能力・・・『憑依』によって音楽室の幽霊の体に取り付かせ
彼の『心残り』であったみんなと演奏がしたい・・・という願いを叶えて成仏

ただしのトラウマを刺激したらしくて彼女は泣く事に・・・

それは・・・キツイ・・・

の・・・いや藍子緋色クロを含めた家族全員の心の傷・・・

事故で亡くなった両親が子供達を心配して幽霊として現れ、
幽霊が見える子供達は・・・特にまだ幼かったはただただ喜んだけど
最終的に両親共に成仏してしまい、結果的に2度両親を失う事に

それがクロ達が幽霊に関わる事をやめた原因であった模様・・・
いや・・・それは・・・厳しいな・・・

第三話 あなたに捧げる、赤いハート


緋色紫音・・・ブラコンな姉が弟の想い人に辛くあたるけど失敗する話・・・かな?

クロが生前の紫音に告白してフラれたという話を聞いて怒り心頭な緋色
でも紫音にはその記憶が無い。

それでも緋色は弟の事を好きじゃないならこれ以上関わるな・・・と言うけど
紫音は偶然から・・・彼女が落とした生徒手帳を見てしまい・・・緋色は彼女に脅される事に

そりゃ弟の隠し撮り写真を生徒手帳に挟んでりゃね・・・

色々とキツイ事をいう娘ですけど・・・ここまで読んでれば大体わかりきっていた事ですけど・・・
ブラコンだよね・・・この娘も・・・
他の2人は周りを気にせずクロに纏わり付くけど、彼女は気の無い振りしながらも常に気にしてるタイプ
ってかこの娘・・・しょっちゅう話を盗み聞きしてる印象が・・・
実は姉妹で一番ブラコンなのは彼女だったりしてね・・・

そしてクロが通う学園内で女の子が手作りのお菓子を作って男の子に渡し
完食してもらうと愛が成就するという独自のイベントの日

藍子は愛の告白をしながら大勢の生徒がいる前で弟のクロ
手作りケーキ(ワンホール)を渡すというとんでもない事をしでかしたり、
クロクロでモテるのでお菓子を大量に貰ったりする中で
紫音は料理が得意な緋色の協力との体を借りてお菓子作り・・・

いや・・・なんかさ・・・この日にお菓子を作るって事はある意味で証明になるよね・・・
誰が・・・誰を好きかっていう・・・

途中、お菓子をもらえない男の子達の無念が悪霊となってクロ達を襲ったりしたけど
それは緋色の・・・『退魔』の力で無事撃退

クロ紫音からお菓子を貰い必ず食べる事を誓い、
そして彼女に自分が生前の紫音に告白した事も告げる。

ここでようやく紫音は何度かクロから聞いていた
幽霊は記憶をなくしている・・・という話を実感し始めた様子。
自分が今も徐々に記憶を失っている・・・という事も含めて・・・

なんかもう・・・せつないやら哀しいやら・・・散々って感じな状況ですね・・・

ちゃっかり緋色もお菓子を作ってたとかは・・・微笑ましかったんですけど・・・
それ以上に彼らの状況が・・・ねぇ・・・

第四話 藍空の下で、君は何を待つ


ここまでくると章の終わりにある志郎の追憶から紫音が重病を抱えていた事、
志郎が幼馴染である彼女をとても大切に思っていたこと、
そしてクロとの出会いがかけがえの無いものであった事がわかるんだけど
それ以上に志郎が今どういう状況であるかが薄っすらとわかりはじめる

さらにこの話の中での行動でさらに疑惑が深まり
最後の彼の追想部分でほぼ確定的に・・・

せつないな・・・本当に・・・

クロの想い
志郎の想い
紫音の想い

誰が誰の事を想っているのか、
それでいてこの3人が全員お互いを大切に思っているって所もせつない・・・

この章では藍子の能力が焦点となって、記憶を失い『なにかを待っている』としかわからない
少年の幽霊紫音が関わることに。

クロはその少年に自分の姉なら『心残り』を思い出させる事ができると伝え、
それを又聞きした紫音はその能力を『心残り』を当てるものと勘違い・・・
さらに自分の記憶が失われつつあるのも悟ってクロの元を去ろうとする・・・

覚悟はしていたと言っても本心では消えたくない、忘れたくないと
悲痛の叫びを上げ続ける紫音

いつか別れがくるとわかっていても紫音と・・・
好きな女の子とまた一緒にいられる時間を過ごしたいと思ってしまっていたクロ

ここで物語は最後に向けて収束していく感じ。

藍子の能力は『降霊』
対象の相手の意識に強く残った相手の幽霊を呼び出す事ができる能力

クロ藍子に頼んで紫音『降霊』してもらっていて、
そしてそれが原因で紫音の記憶が失われるのは通常の幽霊より早いという事もわかる。

さらに最後の志郎の追想である事実が浮かび上がり・・・

正直クロを取り巻く状況がせつないどころか悲しいってレベルですら言い表せない
状況って感じになってきてます・・・

最終話 紫の霧の先に、見えるもの


そして最後・・・クロが中心となる話

両親の一件から幽霊から目を逸らして生活していたクロが高校に入って
周囲に壁を作っていたけど志郎と出会い、さらに志郎を通して紫音とも出会い
生涯で一番大切な出会いと思えるほどに2人を大切に思うようになり、
それと同時に紫音に惹かれはじめ、紫音志郎・・・幼馴染の2人の関係にやきもきするという
状況でひょんな事から彼女に告白し、フラれたクロ

そしてその後、紫音クロに隠していた自身の病気の事を志郎クロに伝え
クロ紫音の本心を聞いてやってくれと・・・自分では無理だからと頼んだ

紫音が告白を断ったのが明らかに自分の病気が原因である事が推測できたり
(実際に、その後の紫音の回想で事実とわかりますが)
クロ志郎の事をとても大切な友人と思っているからこそ、
紫音への思いに色々と枷をつけちゃっている感じとか
志郎紫音への献身的ともいえる行動とか・・・

3人が3人とも本当にいい奴すぎるからこそ・・・この状況が本当にせつない・・・

それでもクロは最後の責任を果たすために・・そして紫音へ想いを伝えるために
校内放送で彼女への告白をするという最終手段へ・・・

うん・・・まぁ・・・後先考えてない感じだけどね・・・

それはほとんど記憶を失い去ってしまった紫音に記憶を呼び覚まさせ、
そして紫音を大切に想う志郎に対する宣戦布告でもあったんだけど・・・

その放送を聞いて現れた志郎クロは謝り、そして彼に告げる・・・

志郎もすでに死んでいるって事を・・・

そしてようやく志郎紫音の再会・・・
幽霊は自分が死んでいると認識できていないと他の幽霊が見えない・・・という
この物語の初期から語られている伏線がここでようやく生きることに・・・

紫音の手術で傍についているために病院に向かう途中で事故・・・とか悲劇としか言えず
さらに紫音は手術は無事終了したけど目覚める事は無かった・・・

クロにとっては悲劇の相乗って感じで・・・これはもう悲惨としか言いようがない・・・
高校に入って、これ以上なんてないって思える大切な出会いと感じた2人を
ほぼ同時期に連続で失うことになるとか・・・キツイってレベルじゃない・・・

それでもクロ幽霊として学校に現れた志郎を成仏させる為には
紫音と再会させる事だと推測して藍子に頼んで『降霊』してもらい、
その前に志郎との約束である紫音の本心を知り叶える為に
彼女が感じている『心残り』を知ろうとした。

幽霊が見えるゆえに大切な人達と再会する事ができるけど
幽霊が悲しい存在だと誰よりも理解しているがゆえにその2人と
完全に別れる為に行動しなくてはならなかったってのも・・・せつないなぁ・・・

まぁ完全に2人の為・・・とはいけずに自分の・・・紫音と一緒にいたいって思いも
確かにあった訳ですけどね・・・・

志郎に関して言えば死んだ事実を伝えて
紫音と再会させるだけど解決しそうだったわけですし。

2人はその事を謝るクロを許し成仏する事に・・・

とここで終わってしまうと綺麗だけど救いが無い・・・

緋色にはっぱをかけられクロ紫音志郎に渡したくないと・・・
逝ってほしくないと彼女を呼び止めることに・・・

なぜな紫音は・・・意識不明なだけでまだ生きているから・・・

志郎が死んでいる事に関しては途中で薄々気づいたんですけど
紫音についてはここで初めてわかりましたね・・・

うーん・・・うまく騙された感じ・・・

志郎にはっきりと自分の紫音への想いを伝えたクロ
そしてそれを応援すると涙を流しながら騒ぐ

志郎はそんなクロの想いと彼の家族の願い
そしてなにより・・・『紫音が生きていて嬉しい』という自分の想いゆえに
親友に・・・クロ紫音の事を託して1人で成仏する事に・・・

志郎クロ紫音を、そして紫音クロに想いを寄せている事に気づいていて
だからこそクロ『紫音の本心を・・・』って頼みをしたみたい。

『紫音に会うこと』ではなく『紫音が無事に生きていること』・・・
それが志郎『心残り』でそれが確認できた事で彼は満足できたみたい。

紫音『死にたくない、生きていたい』という本心を聞けたことも
大きかったのかな?

子供の頃からいつ死んでも・・・と覚悟はしていたと言っても
やっぱり本心では・・・生きたいって願っていたんですね・・・当たり前の事ですけど

最後はクロ『紫音を泣かせたら戻ってきて殴る』と言いつつ志郎は成仏

゚゚。(>□<)゚。゚゚

志郎がいい奴すぎて・・・格好よすぎて・・・彼が死んでしまっているって事実がキツすぎる・・・
なんていうか・・・そういう設定の物語だとはわかっていても・・・なんて理不尽なんだって思いは
拭いきれないな・・・せつなすぎるよ・・・

そして『降霊』されていた紫音ももう1つの本心を・・・
『クロが好き』という気持ちをクロに告白

プロローグでクロに言った『自分を生き返らせなさい』という命令をもう一度彼に伝え
生霊であった紫音は消える事に・・・

エピローグ



紫音の生霊は肉体に戻ったけど未だ目を覚まさずに眠り続けていて
めでたしめでたしって感じではない状態

でもクロ藍子緋色も過去のトラウマから幽霊に関わらないようにしていたけど
今回の一件を通して目に見える彼らの事を見て見ぬフリをせずに
関わっていこうと思うように心変わりした場面も描かれていて
完全なハッピーエンドってわけではないけどキャラクター達の成長と
希望が残る終わり方でした・・・

紫音が目覚めなかった事に対して思うところはあるけれど
これはこれでいい終りかただったと思えました。

せつなさとかこの物語の雰囲気とか・・・いい感じに余韻が残る感じで・・・

設定からすると続編とかは可能だと思えるんですが・・・さて・・・どうなるのかな?
なければないで納得できる感じでもあるんですけどね・・・

とりあえず続編でも新作でもこの作者さんの次の作品はチェックしておこうかと。
こういう雰囲気の作品は好きなので・・・こういう感じの作品なら次も購入すると思うし。

まぁ・・・まったく雰囲気が違っても興味を持ったらきっと買っちゃうんですけどね・・・

最後に一文。

クロのセリフ

紫音の事が好きだったのかと聞かれた時の彼の返答
なにこれ・・・めっちゃ格好いいんですけど・・・

女の子にモテモテなクロ・・・ルックスはいいんだろうけど・・・
それでこのセリフを言われたら・・・凄いんだろうな・・・

も思わず大騒ぎしてしまっていたし・・・

「だったじゃなくて──俺は今でも、長谷川紫音が好きなんだよ」

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(2011/09/10)
喜多 南

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テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

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